VAPEとは、液体を使うタイプの電子タバコだ。日本でも既に購入可能だが、あまり普及しているようには見えない。
PG(プロピレングリコール)とVG(ベジタブルグリセリン)からなる液体にフレーバーを混ぜたものを電気で加熱してその蒸気を吸うのだが、この加熱のところがいい加減なものが多く、焦げ付いたり、最悪の場合は発火したり爆発したりする。加熱温度の範囲は狭いので電子制御が必要なのだが、センサの位置や精度の設定には相当のノウハウがあるようだ。また、加熱コイルは消耗品で、何回か使えば交換しなければならない。
加熱するからこそ大電流が必要、電池も大容量が必要、制御も大変、という問題を一気に解決しうるのが、提案する超音波式だ。何のことはない、超音波加湿器の小型版を作ればよい。原理的に、発熱しないのでエネルギー消費は少なく、電池は小さくて済む。発火の危険が高いリチウムイオン電池を使う必要がなくなる。
また、発振子を液体に暴露する必要はない。液体タンク内に発振子を付け、外部から発振を励起すればよい。このため、発振子は消耗品にならない。タンクの発振子自体は液体に触れるが、コイルと違って焦げ付く心配はないので、もし消耗品だとしても長時間使えるはずだ。
問題になりそうなことは二つ。一つ目は、市販のVAPE用リキッドがそのまま使えるかどうか。加熱前提の調合だから、気化しにくかったりフレーバーが変わったりするかもしれない。二つ目は、タバコ類似の「煙」(蒸気)が上手く出るかどうか。タバコを吸わない身としては出なくてよいのではないかとも思うが、喫煙者に言わせると「吸った感」のためには必要なようだ。これらは専用のリキッドを開発すれば済むように思う。
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