http://www.reconstruction.go.jp/topics/m18/04/20180409160607.html
復興庁が出した、東日本大震災における復興支援の報告書だ。
ざっと読んだが、よくある役所の成果報告書という感じで、タイトルからして「事例に学ぶ~」となっている。「ふーん」とは思うが、せいぜい心得として記憶に止めておく程度で、あまり積極的に活用しようという気にはならなかった。
「事例に学ぶ」ではなく、「ガイドライン」や「計画支援」であれば、それなりの視点はあっただろう。例えばコスト見積り(カネ、支援物資、物流、人員数及びそれらのステージ毎の推移)だ。とりあえず職員を全員叩き起こせ、ではなく、ステージ毎に外部の支援を募るとかその体制とかを論じるところがあっても良かっただろう。
あるいはチェック項目ないしはその分類と規模感が分かるものがあっても良かった。ケアが必要な重病患者の人口比や、交通が遮断された場合の影響度の調査方法は重要だろうし、その補完にどんな方法があり、各々の特徴が分かるようにしておけば、それを見るだけで計画は随分楽になる。
こういったものは、個々の事例よりも俯瞰・分析が重要である。次の報告書では、ぜひそこを重点的に分析して欲しいものだ。
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