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2018年8月15日水曜日
VHF電波資源の有効活用
既にケーブルテレビやネット配信が充実してきている地域では、電波を使ってテレビを流す必然性はなくなってきている。となれば、電波の使用領域を減らして他に活用しよう、という話が出てきてもおかしくない。
既にVHFの電波はだいぶ空いてきているが、活用の方はからきしだ。i-dioが何とか生き残ってはいるが、NOTTVと同様の道をたどるのではないかと危惧している。
VHFはテレビ局のアンテナが残っているし機材もあるので、原点に立ち返って公共用途に使用してはどうかと思う。つまり既にある機材を民間から借り上げ、ないしは委託して、公共用途に適した情報を送るのだ。
それは、基本的にはデータ放送とする。ビットレートはそれほど高くなくてよいが、皆が定常的に欲しがる(あると嬉しい)情報だ。端的には気象情報、交通情報、時刻、ニュース、警報注意報などだ。
従来でもそれはやっている。だが、全国でデータフォーマットを統一すること、24時間絶え間なく流すことを付け加えれば、新たな付加価値が出る。
例えば、定期的ではなくオンデマンドで出る交通情報だ。十分に流れているときは何も出ず、事故や渋滞が発生したら速やかに放送する。
また、コンピュータとダイレクトに繋がるところも良い。その情報をカーナビと接続して、即座にルート変更をすることができるだろう。アメダスと連動して店頭で傘を用意する、弁当の製造量を調整する、といった自動化もできるはずだ。
既に、ラジオやテレビには緊急地震速報で自動的に起動するようなものもあるが、それだけでなく、HAに繋げることもできる。従来はセキュリティ会社のサービスだったものが汎用になるわけだ。
スマホには今でもワンセグ受信機があるものが多い。これはNHK受信料の対象だそうだが、このデータ放送だけなら無料にして、むしろ受信機の設置を義務化しても良いと思う。
他、信号機の制御など、社会インフラ用の広範なデータ放送としてはいろいろ検討の価値があるだろう。
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