銀行の口座を一つしか持っていないという人はどの程度いるのだろう。複数持てば管理は大変だが、それでも複数の口座を持つのには理由がある。
その最大のものはリスクヘッジだ。何かのトラブルで大量のカード引き落としをされてしまった、詐欺に遭って全額引き落とされてしまった、ATMが故障している、システムの入れ替えで引き出せない、などといったトラブルは、けっこう頻繁にある。
他にも、送金先の名称を微妙に変えたいとか、目的別にカネを管理したいとか、理由は色々ある。だが、一つの銀行でも対応できるはずのものは多くあるのではないか。
例えば、普通預金口座が一つしか作れない、というのは如何なものか。実質上はそうでも、仮想的にそう見えるように作ることは、技術的には可能なはずだ。その仮想口座に仮想的な預金とデビットカード等を割り当てる、たったこれだけでも随分違うと思うのだ。
これを家族に膨らませることだってできるだろう。毎月、子供の仮想口座に定期的に振込み、そこから子供の分の携帯電話の支払いをする、下宿の生活費を送るのにはまた別の口座、といったことは、管理上嬉しい人がいるだろう。
システム更新やATMの話だって、異なる系統のシステムで二重化しておけば済むことである。一つが更新中ならもう一つにアクセスすればよい、と最初から設計しておくことは、何も難しいことはない。
他にも、セキュリティレベルの異なる口座を用意しておくなど、できることは沢山ある。メガバンクの整理がほぼ終了した今、そういった口座を考える素地は十分にある。
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