マジックミラーは、暗い方から明るい方は見えるが、その逆は見えない。従って、例え片方が屋内であっても、明るさが逆転すれば見える方向は変わってしまう。これを何とか単方向のみにできないか、と色々考えてみたのだが、光学的には難しい。
そこで考えてみたのが、OLED半透過ディスプレイを使うことだ。
OLED半透過ディスプレイは、電源オフだと通常のガラスのように透明だが、自発光素子により、電源をつけている間はディスプレイとして見ることができる。この際、表からはしっかり光って見えるが、これを裏から見ると光って見えない。もちろん表からの光が漏れて見えるので多少は見えるのだが、明るさは天地ほど違う。
今、OLEDを裏から見ているものとしよう。こちらが屋内だとして、屋内が暗ければ当然表の様子は見える。しかし表から室内も見えてしまう。これを避けるためにOLEDを点灯すれば、表からはディスプレイの映像が見え、中は見え辛くなる。
そして屋内が明るい場合でも、ハーフミラーではなくガラスなので外は見え、外からはディスプレイが邪魔して見え辛くなる。
電気を使うという点では少し卑怯とも言えるが、豪華客船で外の景色をディスプレイに映すのとは根本的に違い、ちゃんと外がこの目で見えているという実感がある。消防法、建築法からも、「窓」とみなされるだろう。
近年では空き巣もプライバシーも心配で、大きな窓があっても外からの目が気になってしまうが、こういう窓だったら開放的且つプライバシーが守れるのではないかと思う。
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