壁掛けテレビはある意味で理想だが、そんなテレビはまだ殆ど存在しないし、壁に穴を開けることができない場合も多い。そんな場合はラックで支えてやる必要があるが、テレビにはどうしても電気を流さなければいけないから、配線が壁を這うことは避けられない。
そこで考えるのが、ガラスで支える方法だ。低反射ガラスなら、壁にぴったりつけることで殆どその存在感を消すことができる。で、配電はどうするのだろう。
その鍵を握るのは、透明導電体だ。コンピュータディスプレイは透明だが、実は透明電極と呼ばれるものが貼られている。酸化チタンが代表的なものだ。先ほどの支持用ガラス板を二枚にしておき、その間にこの透明導電体を這わせればよい。
透明導電体は抵抗値が高いので発熱する。電力効率は悪い。しかし見た目を優先する用途では、さして問題になるまい。下にはチューナ兼用の支持台を置いておき、それを壁にぴったり付ければよい。信号を通しても良いが、近年は無線で映像を送れるので、無理することもないだろう。電源だけ置いておけばよい。
壁紙のデザインにもよるが、本当に壁掛けか、あるいは空中に浮いているような演出ができるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿