2018年1月31日水曜日

部屋ローミング


個室に入るなりスマホを壁の指定の位置に貼り付けると、その部屋が自分の部屋になる。そのような部屋のローミングを考えてみた。

ホテルに入ると、ドアのすぐそばに照明のスイッチがある。ここにスマホ台を設置する。これは充電台にもなっているが、近接通信ができるようになっている。例えばNFCだ。BluetoothやWiFiではないので通信を分離でき、セキュリティも掛けられる。

これを通じて、部屋はスマホ(ないしはオンライン)の特定の情報にアクセスできる。その情報とは、部屋に関する環境情報だ。簡単に言えば、温度湿度照度色合いなどに関する好みを、スマホを通じてフィードバックできる。

普段から自宅にスマホを置いて温度湿度照明を調節していると、スマホにもセンサがあるから、それを各人の好みとして認識する。その情報を用いて、新しい部屋でも同じような環境になるように自動調節する、というわけだ。もちろんそこには誤差が生じるから、スマホから微調整することはできる。スマホ台に設置すると、その部屋のコントローラが自動的にダウンロードされ、表示可能になる。充電が終われば台から外して、引き続き操作ができるようになる。

これは、他にも音楽再生と連動する。スマホで音楽再生をするとき、部屋のテレビや天井スピーカーから流すようにできる。オプションとしてあればアロマを焚いたり、習慣的に見るテレビがあるなら自動で点けたり、寝る時刻になると照明を暗くしたり、自宅で見ている有料放送(Netflixなど)をローミングで見ることもできる。Amazon Echoがなくても、自宅のAmazon Echoと連動して、天気予報や予定を聞くことができる。

これらはスマホとは本質的に関係のない情報連携ではあるが、スマホという物理的媒体と連動することで分かりやすくなる。他にもマイナンバーカードやスマートウォッチと連動する、という案も考えたが、スマホがいちばんすっきりくる。

2018年1月30日火曜日

監視カメラインフラ


監視カメラ応用については幾つか書いているが、さまざまな応用が可能になってきた今、あるいは近い将来のために、監視カメラは汎用化すべきではないだろうか。

つまりはこうだ。世の中はそのうち監視カメラだらけになる。だがそれらは基本的に設置者の所有であり、カメラの用途やセキュリティは設置者の技量や意図に左右される。カメラの場所や性能、向き、所有者を把握した上で個別にお願いしないと、映像を使うことはできない。

しかし、監視カメラの用途は今や泥棒避けだけではない。通り魔のような犯罪は当然だが、天気や自然災害、しかもその予兆まで含めた監視分析から通りの交通調査まで、さまざまな応用が考えられ、その多くは設置者ですら予測不可能だ。匿名化した上で、第三者の分析にも使えるようにすることは、社会にとっても有益なはずだ。

従って、そういった共通インフラに乗せることを前提として安価ないしは無償でカメラを設置し、その使用許可は一定のポリシーに従って自動で認めるようにする。場合によっては通知や謝礼が届くが、多くの場合は必要ない。また自分もそのサービスを使うことができる。例えば徘徊老人を一瞬で探すことができる。そういった相互利用のインフラを広めていくのだ。

そのインフラに乗る限り、カメラのセキュリティはインフラ業者が自動で行い、必要に応じてメンテナンスも行う。自宅の無線LANとつなぐ、電源を拝借する、くらいは必要だが、基本的には管理不要だ。

当然監視カメラとして使えるのだが、それもインフラのパワーでさまざまなランクで使える。例えば動体監視アラーム程度が今までのものだとしたら、怪しさ加減の判定や指名手配者との自動照合、警察への自動通報まで、さまざまなグレードが選べる。それも、近所の物騒さ加減に応じて自動で推奨してくれる。最悪泥棒に入られたら自動通報、自動追跡までしてくれる。過去にさかのぼって、泥棒の自宅まで突き止められる。

ここまで便利になるなら、多少のセキュリティとプライバシーの不安があったとしても、賛同してくれる人は多く出てくるのではないか。

2018年1月29日月曜日

クローキング技術の応用


http://japanese.engadget.com/2017/10/20/cloak/

写真にある邪魔なものを消す技術というのは既に存在しているが、それを自動で、さらには動画にも対応して、となると、なかなか面白い。記事にもあるように、VRや360°撮影では必須の技術とも言え、将来的な発展が楽しみな技術だ。

スタートレックでは、クローキングといえば宇宙船を見えなくする技術なのだが、その頃の宇宙船が望遠鏡を使っているはずもない。何かしらの撮像素子からコンピュータで作っているはずだ。そこにクラックで入り込んで自分を消す、というのを思いついた。これなら今でもできそうだ。そして面白いことに、意外と今でも活用方法があるのだ。

普段はカメラを通してしか見れない、というものの代表例は、監視カメラだろう。とここまで書けばもうお分かりかと思うが、監視カメラをクラックして別の映像を見せるのではなく、対象となる人物だけを消すことで、人通りの多い場所でも人を消すことができる。複数のアングルで捉えた映像であっても各々で消すことにより、死角を作り出すことができるのだ。

他に思いつくのは、運動会で自分の子の前にいる子を全て消す、監視カメラでターゲット以外の人物を消す、映画で普通に撮影しつつ電柱や電線や関係ない通行人を消す、などが考えられる。こうすると余計な人払いが必要なくなるため、ロケもスムーズになるだろうし、撮影場所を確保するのに苦労することもない。

完全に消すことができるのなら半透明にもできるはずだ、色も形も変えられるはずだ、と考えると、必要なところを強調したり、関係ない人を棒人形にしたり、犬を猫に変えたりということも可能なはずだ。今の写真加工ソフトと同じように、動画加工ソフトがそういったフィルターを多数揃え、更に適用まで自動化して、Googleフォトに勝手に落とし込むような未来を考えるのは楽しい。

2018年1月28日日曜日

宅配ロボットと自動倉庫の融合


使わない荷物を預かってくれるサービスがいくつか出てきている。これと宅配を結びつけることは十分に考えられることだろう。Amazon.comがやっているような、家の中に勝手に入るよりはよほど安心できる。

このサービスは大きくは二種類ある。ある程度の大きさの倉庫をレンタルして、そこに自分で荷物を出し入れするもの。もう一つは、段ボールを宅配便で送受するものだ。前者は定額で最大容量制限あり、また自宅の近くであり、自分の都合で何時でも出し入れできる。後者は段ボールの数に比例する従量課金で、出し入れは宅配便に依存するので時間と受け取りの手間が掛かる。

どちらでも可能だが、ここでは後者を考えてみる。すると、こんな仕掛けになる。

個人は自動倉庫に荷物を預けられる契約をしている。そこを配送先に指定すると、宅配業者はその個人の荷物として荷物を自動倉庫に預け、通知をする。個人はその通知を見て、好きなときに荷物を出す。直ぐ出す気がないならそのまま放っておく。例えば季節モノの服をクリーニングに出して、そのまましまってもらうなどだ。

これを更に便利にするのがロボットだ。荷物を指定して、自動倉庫連動で荷物を出し、自宅に届けてくれる。人間の宅配業者と違ってセキュリティの心配がないし、自動倉庫と連動で費用も安く設定できるだろう。ロボットだから在宅のタイミングも勝手に調節してくれる。

現在はこのロボットがなく、ダンボール一個二百円/月だが出し入れは宅配便のため、頻繁に出し入れするには向いていなかった。全工程をロボット前提にしてここを大幅に安くしてやれば、気軽に出し入れをすることが可能になる。例えばダンボール二十個まで、出し入れ月十回までで月1万円の定額としたら、だいぶ普及しそうではないか。

このシステムが発達すると、大部分の荷物は倉庫に出し、屋内は必要最低限のものとする生活が可能になる。季節の服はその代表的なものだが、他にも記念の品(学校で作った作品や賞状、旅行土産など)が入る。

また、個人のものとリース、更には購入前の品との境目が曖昧になっていくことが考えられる。例えば服なら、自分のものとして保管するよりも、初めからリースにしてしまうとか、シーズンオフや流行遅れのものを他人に貸すような仕掛けが生まれるかもしれない。買い物にしても、最初から自動倉庫に保管しておいて、購入すると同じ仕掛けで送られてくるようにできる。

買い物画面と自分のものの画面、リースの画面が一体化して、引き出すときにカネが掛かるか掛からないかという違いしかないのだとすると、所有欲はぐっと減るかもしれない。また、クリーニングや修理などがここを経由することで、小型家電や本もこの仕掛けに入っていくことが考えられる。

自動倉庫自体も仮想化され、実際には遠くの巨大倉庫と近場の分散倉庫がロボットで連携しているような状態になっていて、需要が見込まれるものをあらかじめ分散倉庫に移動するなどの最適化が行われることも想像できる。

こうなると、人は余計なモノを買わなくなり、モノの使用効率も高くなる。同時にスペースの使用効率が高くなる。端的には、狭い家が許容されるようになる。結果としてこれは、人がより少ないモノで生きていけることになる。

2018年1月27日土曜日

AIにのっとられない職業


AIにのっとられない職業として巷が考えていることの殆どは、自分としては信用していない。自分が考える、安定してAIにのっとられることのない、AI全盛期の人間の職業とはただひとつ。それは、「AI化がまだされていないところをAI化するための技術者、コンサルタント」である。

AI化が先にされるのは、当然AI化が簡単で効果が高いところからだから、そうでないところはAI化が難しく効果が低いところであるはずだ。この「難しい」「効果が低い」は相関関係にあり、技術的に簡単になれば効果も高くなる。そこに商機がある。

一般的なソリューションと異なり、AIは横展開が比較的容易である。自分で学習できるので、人間が手を煩わすところが少ないからだ。このため、その適用先は分野毎となり、一度入ればあっというまに横展開で大儲けできる(但し一時的に)はずだ。

どんな職業がAI化しにくいだろうか、というのは想像も可能だが、実際にAIが進んでみないと分からない部分は多い。また、AI化は即ち価格破壊と失業を誘発するため、意図的に業界として避けようとする業種があるかもしれない。それでも、一人裏切り者が出ればもうおしまいだ。その一人に取り込むことができれば、上手くいく。

そして、全ての職業にAIが導入されたとしても、それらを突き合わせた最適化の余地はまだ残っている。その後は勢力争いへの加担。だがそれも長く続かないだろう。そうしてついに全ての職業はAI化され、自分も含めた全人類は失業することになる。

2018年1月26日金曜日

AIでバグを取る


Windows10になってから、その不安定さには辟易としている。アップデートも頻繁にあるが、勝手に再起動するのは何とかしてほしい。まあそれはともかくとして、実機での動作確認にRPAを使うというのは考えられることだが、それ以上にAIに働いてほしいものだと思う。

このバグ検知機構は、サーバではよく見られるようなリモート操作の仕掛けが使われる。即ち、一つのPCの中に二台のPCがあって、独立して動作する。そのうち一つは従来の意味でのPCであり、もう一つはそのPCを操作し、その様子を記録するだけのPCだ。自動テスト機ないしはRPAの一種と言ってもよいが、機能は若干違う。(従来で言う)テストデータの自動生成とも少し違う。

バグテスター(仮名)の役割は、OS(ないしはアプリ)のバグを発見することだ。このためにはユーザのあらゆる操作をシミュレーションしなければならない。自動テストにおけるテストデータは、操作と期待値がセットになっていたが、こちらは操作をランダムに行うため、期待値が存在しない。

ある操作をしたときにコンピュータがどう振舞うかを事前に計算することはできないので、強化学習の手法は使えないはずなのだが、実はそうでもないのだ。「同じようなソフトのバージョン違い」との比較、という手段が残されている。

バージョンが少ししか違わないなら、その差分については検出されるはずだし、そうでないところは同じ(差分がない)はずだ。これを用いて、いわゆるデグレードや、ランダム(に見える)エラーが検出できるはずだ。

また、教師付き学習としておき、エラーを出したときに人間が正否判定をしてやることで、例えばWindows7と10のように画面が大きく変わる場合でも、同様のことをすることができる。

何れにしても、こういった仕掛けを普通のPCにも入れておくことは色々と便利だ。それは結局RDPの変形なのだろうからリモートにも応用できるし、操作が重くなったり操作不能になったりしたときでも回復の道がある。

一つ残念なのは、このテストには膨大な工数が掛かることだ。このため分割・結合といった従来のテスト法と組み合わせたり、操作のランダムさ加減に一定の制限を掛けるなどして効率化をすることが必須で、そこには従来のテスト法と同じ苦労が発生する。

2018年1月25日木曜日

ロボット自給自足


ロボットが自分自身を生産・修理できて、またその材料と自ら動くためのエネルギーを自己調達できるなら、ロボットに掛かるコストは画期的に下がる。今はバラバラに研究されているものを、この軸で統合して研究を助成するのは、良い方針だと思う。

エネルギーの自己調達としては、自然エネルギー発電所の無人(ロボットによる)運用が考えられる。自らの生産修理も、工場の無人運営が考えられるのだが、問題はその材料だ。必要な部材をただ買ってくるのであれば、あまりコストは下がらない。

この問題の解決には、二つの方法がある。一つは材料を自ら生産すること。もう一つは故障したロボットを分解してリサイクル・リユースすることだ。これについて掘り下げて考えてみる。

別項で、ボディが樹脂製のロボットを考えている。樹脂は植物から作ることができるし、植物そのものを構造材とすることも可能だ。またモーターも植物から(なんとか)作ることができる。畑や森で育つ植物を計画的に伐採して使うことは可能だし、必要なら植物工場を運営すればよい。

そこで問題にしているのが、半導体(コンピュータ、センサ)とバッテリである。バッテリに関しては、空気アルミニウム電池など、原材料がシンプルで、他の材料を使わずエネルギーだけで再生できるものが有望である。その代わり、今の電池のように便利ではない。起電力は低く寿命も短い。

最後は半導体だ。電子回路を印刷するような技術は存在するが、必要な集積度がまるで違う。知る限りでは半導体はリサイクルに向いていない。金は回収できるが、シリコン自体は安価なもので、わざわざICから抜き取る必要がない。また、半導体の製造にはシリコンや金だけでなく、様々な化学薬品や設備が必要である。現状では半導体までを完全にリサイクルすることは困難だ。

というわけで、ボディとモーターを植物性樹脂で、バッテリはリサイクルで作るようにすれば、ロボットの大部分は自前で作られることになる。

ボディを金属で作ってリサイクルする方向性も勿論考えられるが、この場合モーターを全部鉄で作るか、鉄と樹脂のみで作るか、ということを考えなければならない。もちろん分解してからリサイクルでも良いのだが、ちょっと効率が悪い気がする。

注目の投稿:

日本の石油需給・財政・産業構造への影響分析(2026年10月版)

  日本の石油需給・財政・産業構造への影響分析(2026年9月版) に引き続き、10月版をお届けする。大雑把に言うと、以下のようになる。 8月の輸入量は予想を超えて多く、 枯渇危機は後ろ倒し になった。だがそれはカネにあかせてタンカーを借り漁った結果であり、このとばっちりを...

人気の投稿: