2026年9月30日水曜日

減圧ヒートポンプ洗乾機

 最近の洗濯機はほとんど乾燥機能付きだが、だいたいは60℃の高温で乾燥するため、縮むし、乾燥が使えない衣類も多い。もしこれが45℃で乾燥できるのなら、そういったデリケートな衣類も乾燥できるので、かなりの付加価値になるはずだ。

だが、ただ温度を下げるだけでは乾燥時間が伸びてしまうので、それを補完するための方法として減圧をしてみてはどうかと考えた。最初は真空にしてはどうかと思ったのが、さすがにそれは極端だと分かった。

単純に減圧するだけでは気化熱で庫内の温度が下がり、本当に凍結してしまうので、効率は悪くなる。また、ドラムサイズの庫内を真空にするには膨大な排気が必要で、使用するポンプもかなり大げさになってしまうことが分かった。また、真空にすることに耐えられる密閉構造を作るにも、相当に頑丈に作る必要があることが分かった。

そこで、生成AIと議論しながらその構造について検討し、以下のような提案が出来上がった。

  1. 減圧の程度は0.9気圧とする。
  2. 排気に含まれる水蒸気を水に戻して排出するためには、従来のヒートポンプと同じく凝結機(コンデンサ)を使用する。但し凝結点は従来より低く、8℃前後にする。
  3. 減圧に耐えられるよう、減圧部分の密閉と耐圧構造は強化する。但し0.9気圧であるので、それほど大げさなものにはならない。
  4. 加熱の程度は45℃とする。
  5. 減圧のために吸い出した空気を凝結させ、水は排水ホースから排水する。吸気は減圧ポンプの出力に応じた穴とし、経路はヒートポンプの排熱で加熱する。
  6. 加熱空気を洗濯物に吹き付けることで乾燥を促進する構造とする。

これを従来の洗乾機と比較すると、空気の流れが吹き付けから吸い出しになること、半密閉耐圧構造、ヒートポンプの温度設定の変更、となる。発想の転換は必要だが、改造部分は多くないし、コストアップの程度も1〜2万円で収まると思う。

この付加価値は5万~10万円は付けられるだろう。最上位機種の目玉機能としては十分だと思う。

2026年9月9日水曜日

使い捨てアプリとスマホの今後

Google I/Oの印象

において、使い捨てアプリの時代が来ること、またユーザが直接アプリを触るのではなく、ユーザ側にもAIアプリが使われることで、AI対アプリの時代が来る、と予測した。

そういう時代においては何が普通になっていくのかを考えてみた。

  • 自分が使いやすいようUIを変更する
    • 独特のUIはラップし、ユーザの理解しやすいUIに変更する。
      • ユーザの好みの色、音などに変更する。
      • メニューの階層構造やハンバーガーアイコンの位置などを自分好みにする。
      • 自分にとって興味のない設定などは隠し、見やすくする。
      • 自分好みの設定(通知の出し方など)を覚えておいて、自動でその設定に変更する。
      • ジェスチャーを統一する。
      • 用語を統一する。
    • 認証を統一する。
      • どんなアプリでもGoogleアカウント認証で統一する。アプリ側が対応していないときにはダミーの認証を通すものとし、ユーザから見えるものはGoogleアカウント認証にする。
  • アプリ側での誤魔化しや悪意を突破する
    • ダークパターンがあれば最初から指摘し、契約をこっそり変えてもすぐ見つかり、経営状態が悪くなればそれも加味してアプリを評価する。
  • 怪しいアプリを安全に使えるようになる
    • 入力と出力を各々AIがラップして監視し、不明な暗号通信や危険な広告はブロックする。
      • またその際、アプリ側にラップされていることを気付かせないようにする。
    • リアルタイムでスキャンし、怪しいアプリを弾く。
  • 使い捨て認証、使い捨て課金を行う
    • クレジットカード番号は都度生成する、認証IDやパスワード・パスキーなども、いったんAIが受けてから経由する。
  • 複数のサービスを統合して使いやすくする
    • 複数の銀行口座を横並びで監視する。
    • スケジューラとToDoとガントチャートを統合する。
    • 通院歴・投薬歴と食事や運動の履歴を突き合わせて独自解析する。
  • アプリではなくデータが重要視されるようになる
    • だからといって生データだけが重宝されるようになるとは限らない。データには組み合わせで意味が出る場合も多い。
  • プラットフォームを選ばない
    • Android、iPhone、Windows、Mac、Linux、スマートウォッチ、XRグラスなど、あらゆるプラットフォーム向けにアプリが一瞬で生成される。
    • 自家用にPC(サーバ)を常駐させ、複雑な処理はいったんそこを経由することにより、プラットフォームの性能はあまり関係なくなる。通信速度のみが問題になる。

この中でも最も大きな特徴は最初の「自分が使いやすいUI」なのだが、ただUIが変わるというだけではなく、情報の取捨選択がパーソナライズされるというところが重要である。つまり、個人の事情や興味により、必要な情報は大きく、どうでも良い情報は小さくあるいは省略して表示される。

例えば、大きな地震に遭遇したとして、

  • その場所に応じた避難路の表示
  • 家族の安否確認
  • 家族・職場・学校への無事の通知
  • 既往症に対応可能な病院の位置確認
  • 怪我をしたとして近所の救護所の確認
  • 手持ちの金融資産の値動き予測と売買
  • 取引先との連絡
  • 今持ち歩いているものと照合して必要な物資の購入を促す

といったアプリは欲しいだろう。また、その拍子にメガネを無くしてしまった、耳が聞こえづらい、スマートウォッチを持っている、といった事情を反映して都度カスタマイズすることも考えられるだろう。

こうなると、スマホには生成AIだけが入っていればよく、あらゆるアプリは不要、とも考えられる。標準的なアプリは入れておくとしても、そのアプリ自体が生成AIの創作であり、いくらでもユーザが改変できるし、消すことも復活させることも可能、というわけだ。

まあ当面の間、計算能力とAI自体の能力の不足から、それは実現しないだろうが、それでも5年後には実現しているかもしれない。

2026年9月8日火曜日

日本の石油需給・財政・産業構造への影響分析(2026年9月版)

 8月版に続き、9月版をお届けする。

大雑把に言うと、以下の通りになる。

  • 原油の輸入量は予想を遥かに上回る速度で回復し、7月には2月とほぼ同等になった。だがこれは3月4月に新たに調達したものが6月7月にたまたま重なって到着したためにそう見えているだけで、恒常的に見るとタンカーはまだ足りていない。従って8月9月はまた若干減る傾向にある。
  • 前回懸念した経路延長によるタンカーの増強に関しては、平時に対して50%増を確保した。これにより上記輸入量を確保できたわけだが、そのしわ寄せによって主に南アジア各国が深刻な石油危機に陥った。
  • ナフサは原油に比べると不足幅が大きく、このままだと計算上は5ヶ月で枯渇する。ナフサのタンカーは特殊な構造で、原油用タンカーを転用できず数も少ないことから、今後も輸入は厳しい。
  • 石油備蓄は2月から9月に掛けて18%減となっている。残りは200日前後である。
  • 石油は価格弾力性の非常に低い商品であり、平時の90%程度であっても価格は急騰する。現状の輸入量ではまだ安心できる状態ではない。
  • 原油価格は2月比で1.7倍となり、これが様々なモノのコストの上昇を招いている。
  • 補助金や輸送コスト増、備蓄買い戻しなどの国費負担は、この半年で合計3〜4兆円と見込まれる。
  • 中国はロシアからのパイプラインがあるためこの間ダメージを受けておらず、一方で日本が南アジアにダメージを与えてしまったこともあり、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と中国の一帯一路構想における安全保障モデルの差が浮き彫りとなった。
なお、生成AIはGemini 3.8 Thinkingを使用している。また、Deep Researchを掛けるとなぜかGeminiは回答を拒否してきたので、Deep Researchは使用していない。

2026年9月1日火曜日

親の親ロボット

 
合計特殊出生率が1付近でウロウロしている時代が長く続いている。これは一世代で人口が半分になるという急速な少子高齢化を意味しており、現在の日本で既に数兆円規模で行われている少子化対策費をもっても止められていない。移民やAI・ロボットによる労働力支援は窮余の策ではあるが根本的解決にはなっていない。直接的に出生率を2に近づけるためには何をしたらよいのだろうか。

根本的理由は、市民のモチベーションだ。つまり、子供を持つことが嬉しい・楽しいことであるという意識を持つことだ。そのために「お手伝いさんロボット」を作ったらどうだろう、と思って生成AIに聞いてみたのだが、見事に否定された。

というのは、育児をロボットに任せてしまうと子供への愛情が育ちにくくなるからだ。人間には「イケア効果」というものがあり、つまり手をかけた子供ほど愛おしくなるものなのだそうだ。他にも子どもの側からしても「困難な時に寄り添ってくれた親ほど好きになる」という心理があり、何でも育児をロボットなり他人なりに手伝わせてしまうと、双方にとって宜しくない。

考えてみれば、大金持ちの息子がドラ息子になりやすいのはそういう理由なのだろう。子育てをお手伝いさんに任せっきりでは、親子共に精神的成長ができず双方の愛情も育たない。

そこで考えるのは、そういった心理学的効果を知識として持ち、リアルタイムに親と子の精神状態やホルモン分泌(愛情ホルモン、ストレスホルモンなど)を監視して、理想の子育てができるように補助・支援してくれるロボットである。

ハードウェア的には育児ロボットと同じであるが、基本的には手伝わない。親の表情や、指輪型センサ等から得た体内情報(推測でよい)、子どもの状態を総合的に判断し、適切なアドバイスを行い、相談に答え、それでもキツイときには最低限の手伝いをする、といったロボットである。

例えば、スキンシップは幸せホルモン(オキシトシンなど)発生を促す。適度な会話もそうだ。ただ過度になるとストレスになる。その境をロボットが見極める。また深夜の見守りや授乳は一部代替し、親が寝不足にならないようにする。おむつを替えるタイミングをアドバイスする。叱り方もアドバイスをする。暴力は止めさせる。保育園で発熱したときには代理で引き取ったり、迎えに行くのが遅れたときには先行して待機する。受験のアドバイスをする。声掛けのタイミングや内容をアドバイスする。子供と一緒に遊ぶことも促す。こうやって書いてみると、親の親が同居していて育児を支援するようなものかもしれない。

このロボットを自治体が子育て世帯に貸し出す。この支援によって、子供は親の愛情を最大限に受けて育ち、一方で親も子供を最大限に愛することができる。これが好循環を生んで、子世代はより多くの子供を持ちたいと思うようになる、という次第である。

もちろん社会制度としての補助も必要で、育児休暇の完全消化を義務付け、子育て放棄はロボットが監視しておいて強い罰則を設ける、教育費用は全て無償化する、医療費も大幅免除、といったことが必要になるだろう。

このロボットが完璧なら、ロボットのいる家庭の子供は一律に幸せで賢く愛情豊かで、友達も多く生活が充実しているはずだ。それを周囲の子供や親世代が見れば、皆ロボットを導入したいと思うようになるだろう。

ただ、それで出生率1.1が1.3くらいになるのは容易だろうが、2や2.1に届くかどうかは、やってみないと分からない。

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日本の石油需給・財政・産業構造への影響分析(2026年10月版)

  日本の石油需給・財政・産業構造への影響分析(2026年9月版) に引き続き、10月版をお届けする。大雑把に言うと、以下のようになる。 8月の輸入量は予想を超えて多く、 枯渇危機は後ろ倒し になった。だがそれはカネにあかせてタンカーを借り漁った結果であり、このとばっちりを...

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