2019年9月30日月曜日

嵩増し人造肉


Impossible Burgerがついに店頭販売されることになったそうだ。これは完璧に植物性のようだが、思想信条的な菜食主義者だけでなく、ヘルシー志向や環境保護(肉より野菜の方が環境負荷が小さい)志向の人に向けて考えた場合、必ずしも100%植物由来である必要はないように思う。そこにこだわるくらいなら、環境負荷を適度に低減しつつそこそこに旨く、そして安い肉の方が現実性がある。

安い肉を高級な味に見せるために、高級肉の牛脂を使う、という方法がある。これと同じく、若干の本物の肉を混ぜてやれば、高度な技術がなくとも美味しい人造肉を作れるのではないだろうか。例えば10%でも混ぜてやれば、後はおからそのものでも良いとか、そういった発想だ。

ビーガンには不評でも、これで安価になったり環境保護が進展するのであれば、それもまた良し、となってくれるはずだ。この条件で美味しく安い肉を作る技術は、日本人が得意だと思う。ぜひ研究してもらいたい。

2019年9月25日水曜日

デジタル遺産管理


ネット上に多くの情報を持つ時代になった。その数・種類は膨大であり、本人ですら覚えていないほどだ。自分が死んだとき、そういった全ての情報について辿って行って消去したり相続させたりする、という手段について、そろそろ国が動き出しても良いのではないだろうか、と思う。

それは、サービスとマイナンバーとの紐づけを実施し、本人死去の際の情報の扱いについて類型を登録するサービスである。

これには、大きく二種類の類型がある。一つ目は、相続贈与などの法律に基づくべきサービス。単純には有価証券、預金、借入証、土地権利書、といった有価物と紐付いているものだ。二つ目は、メールやキュレーションメディアなど、単純に削除する、あるいはアクセス権移管などをするサービスである。

デジタル遺産というと後者のイメージがあるが、なにも分離する必要はない。とにかく、本人が加入している全てのサービスを把握することが第一の目的であり、全てはそこから始まる。

問題となりそうなのは、一見無価値なサービスの中に有用な情報がある場合だろう。例えば口座のパスワードがメールに埋もれているとか、動画データの中に有償で買ったものが混じっているとか、芸術的価値のあるデジタルデータなどだ。これは別に検討が必要だろう。つまり単純にアクセス権を相続者に移すのではダメで、変更できないようにするとか、後から法的手続きができるようにするとかの工夫が必要と思われる。

これはなにも民間の利便ではなく、国としても情報の一元管理に便利であるはずだ。極端な話、これと結びついていない資産は本人のものとみなさず国庫に回収するなど、今ある相続関連の法の曖昧さを正すきっかけにもなるのではないか。

2019年9月24日火曜日

ハイブリッドクラウドの効率的構築法


Amazonが、AWS Outpostsというサービスを出している。オンプレミスのアプライアンスだが中身はAWS、というものだ。つまり、ソフトウェア的にはAWSと同じように使えるが、ローカルにハードウェアがあるため、高速レスポンスが可能であったり、データをローカルに置くことができたりする。これはもちろん本家AWSとつながっており、同じAWSコンソールから管理できる。Googleも似たようなものを出している。

さて、ハイブリッドクラウド、つまりパブリッククラウドとオンプレミスローカルを併用するシステムにおいて、ローカルをこのようなクラウドアプライアンスで作り、負荷分散やDR/BCMを自由に出来るように設計しておく、というのは、今後のシステムの在り方として妥当だろう。

つまり、高負荷の時や災害時だけに何か特別のことをするのではなく、普段から負荷調整をオンプレミスとクラウドの間でやり取りしておき、障害が起きたときの負荷移動は、普段の調整の一パターンに過ぎない、という運用だ。これには、ローカルを入れ替えたい時、ローカルが故障した時、クラウドにトラブルがあった時、何れもクラウドの機能で対応できるため、SIが簡単になるし、普段の運用も楽になる。

この際、もうひと手間掛け、常にローカルがフル稼働になるように構築する、というのが今回のアイデアだ。

AWS Outpostsをそのまま使うと料金体系を握られてしまうので、似て非なるOutpostsモドキを作っておいて、AWSコンソールと連携ができる外部システムとして構築しておく。そして、ローカルが常にフル稼働になるように設定すると、当然ローカルの資源使用効率が最大になる。もちろん手に余る負荷はAWSに逃がすわけだ。

こうする目的は費用の節約だ。従来の構成では、耐障害性や冗長性が必要だったが、AWSと連動して負荷を移動できるのであれば、この構成では不要である。また、AWSの品質基準を満たす必要はないので、安い部品を使ったり、保証を外すなどして、価格低減策が図れる。極端な話、UPSは不要か、ごく最低限(異常信号送出とシャットダウンができれば良い)で十分である。更に、これを最大負荷で安定して廻すことによって、掛けたハードウェアのコストを余すこと無く回収することができる。

この場合、クラウド側にトラブルがあった時に備え、リージョンを複数設けておく。また、最悪縮退運用できるように設計しておく必要は残される。

ピーク性能ではなくベース性能を元にオンプレミスを構築し、余剰は全てAWSにする、というのでも良いが、多くの場合は負荷曲線によって最適なオンプレミスの計算能力が計算できる。そういう計算方法とアプライアンス、そして配置ポリシーをセットで売れば、ヒットすること間違いない。

2019年9月23日月曜日

頭痛軽減装置


雨が近づくと頭痛が起きる、という人は多いが、これは気圧の低下が原因である。気圧が下がると血液の流れが拡張して、脳の血流が増し、それが神経を刺激する。

全身が入る気密室を作って気圧を調節すれば、頭痛が軽減するであろうことは容易に想像できるが、そんなことは一般人には無理だろう。そこで考えるのが、センサだけを騙す方法だ。

この場合、センサは耳にある。しかし、耳は喉や鼻と繋がっているので、これらをすべて覆うためには、フルフェイスのヘルメットが必要である。それはちょうど、アポロ11号の船内宇宙服のヘルメットのような、透明のプラスチックカバーになるだろう。首のところを気密にするように、低反発ウレタンフォームで覆っておき、内部にはバッテリ、ファン、気圧センサが内蔵されている。

ファンは、内部の気圧を晴天と同等になるように調節する。首からどうしても空気は漏れるので、ファンは回りっぱなしになる。多少うるさくなるかもしれないので、工夫が必要になるだろう。

四六時中必要なわけではなく、痛いときに使い、痛くなくなれば外す。また、携帯性を高めるため、ビニール袋のようなものでも良いだろう。

さて、こんなことで頭痛が治まるのだろうか、正直言って分からない。ただ、気密室の実験ではうまくいったそうだから、希望はあるだろう。

2019年9月16日月曜日

究極の災害用トイレ


災害に備えて準備するのは、水、食料という人が多いだろうが、トイレについてどれだけの人が準備しているだろうか。折り畳みのポータブルトイレや携帯トイレ、凝固剤などが売られているが、調べてみると結構大変だ。

その大変さとは、第一に費用だ。携帯トイレでは、1回の処理に100円から200円ほど掛かる。自宅に置いておく凝固剤とビニール袋の組み合わせでも、1回50円を下回るものは殆どない。備蓄の基準として、トイレは1人1日5回で計算される。大1回、小4回だ。1回100円であれば、1日500円掛かる。家族4人なら、2000円だ。これは結構な金額になる。トイレの復旧は、電気より遅い。大規模災害では数週間、数ヶ月と掛かることも珍しくない。たった2週間でも家族4人で3万円掛かる、と聞けば、結構抵抗感があるはずだ。

第二は、処理後の袋が膨大な量になることだ。基本的にこれらは溜め込むしかない。小は1回150〜250g、大が同量だと仮定すると、1人1日1kg。4人なら4kg。これが2週間続けば、50kgだ。臭いが完全に払拭できるとも思えないので、室内に積めば臭うだろうし、外に積めば近所に迷惑になる。吸水性ポリマーに頼る現在の方法では、このどちらも解決する見込みは少ない。

これに対して有望なのは、コンポストトイレだ。コンポストトイレは、おがくずに排便排尿してから撹拌し、場合によっては保温することで、糞尿を生物学的に分解するものだ。水分は分解の過程で蒸発するので大幅に減量され、有機物も分解されて臭わず無害なものに変わる。おがくずは何回も使え、最後には土のようになる。そうなったらおがくずを取り替える。交換は4ヶ月から半年程度のサイクルで行う。分解のための菌は、そこらへんにある自然のものがそのまま使われるため、必要ない。モノによっては菌を投入することで分解を促進するものもある。

これも一見理想に見えるのだが、細かく見てみるとまだ不満がある。必要なおがくずの量は、Wikipediaによると、1日あたり処理数✕0.01立方メートル(10L)だそうだ。これを上の回数に当てはめると、家族4人で20回だから、200Lとなる。これは風呂の大きさに匹敵する。そんなに大量のおがくずなど、用意できない。これに対して、実際に市販されている携帯用のコンポストトイレのオガクズの量は10L程度しかない。これは短期的にしか使わないことを想定している。週末利用や船上キャンピングカーでの利用などだ。一時的に容量オーバーしても、その後しばらく使わなければよいだろう、という発想だろう。

ここで考えるのは、非常時に役立つ理想のトイレだ。条件は、①賃貸でも使える、②ランニングコストが50円/回以下、③使用後袋が無制限に増えない、④電源不要、とする。

ここで、更にコンポストトイレの特徴について考えてみる。基本は微生物による分解なので、温度、酸素、水分が適切であれば早く分解する。ここで問題になるのは小の水分だそうで、小が入ると水分が多過ぎ、分解速度が落ちるのだそうだ。このため、海外では大小分離が一般的で、大はコンポスト処理にするが、小は別に溜めておいて、薄めて肥料にするのだそうだ。どうも、大だけであれば、10Lでも少人数なら大丈夫らしい。

賃貸やマンションではこの方法は使えない。小が流せるなら最初から苦労しない。下水道が破壊されている前提だから、大も小も(水も)流してはダメな状況での使用になるからだ。そこで、大に関してはこれで解決とし、小の処理を別に考えることにする。

市販のポータブルトイレの中には、水洗式且つ上下分離式のものが多い。便座の内部に水洗用の水を溜めておいて、ポンプで流して洗浄する。そして下部は汚水タンクになっていて、これだけを分離してトイレに持っていき、廃棄する(流す)わけだ。これを使う。

この下部のタンクに、浄水器を取り付けておく。一部は上部タンクの水洗水として戻し、残りは捨てる。この際、下水に流すのではなく、雨水の排水口に流す。もちろん心理的抵抗がなければ再利用しても構わない。飲用水、手洗い用、洗濯用などだ。

問題となるのは浄水器の性能だ。ここで使うのは、LifeSaverである。LifeSaverはイギリスのベンチャーが開発した浄水器で、従来の浄水器の性能を遥かに凌ぐ高性能なフィルターを持っている。泥水はおろか、し尿が混じった水さえ飲水にする、というデモンストレーションをしているので有名だ。これを使えば、外に排水して問題ないほどに浄水できるはずだ。ジェリー缶に移すのでも良いが、せっかく上下分離タンクがあるのだから、このタンクの下部を改造して取り付けるのが良いだろう。

また、大の方での工夫として、コンポストを生ゴミ処理機と兼用にする。世間では逆に、コンポストをトイレに改造したりしているが、発想は同等である。コンポストの蓋を、普段使う生ゴミ用と、非常時に使う大小分離便座に交換できるようにする。これなら普段は台所に置いておき、非常時にはトイレとして使えばよい。

生ごみ処理機兼用コンポストトイレと、浄水器付き分離タンクを付けたポータブルトイレの組み合わせ。初期費用はだいぶ掛かるが、これなら数ヶ月レベルで、家族4人のトイレ処理のランニングコストを、ゼロにすることができる。

2019年9月13日金曜日

冷凍置き弁


オフィス街には食堂と弁当売りが跋扈しているが、最近は配達弁当も多い。事前予約するものもあるし、大きいビルではその一角に販売コーナーを一時的に設けるようなところもある。

弁当は、廃棄の問題が常に付きまとう。原価が安くても、わざわざ持っていってしかも廃棄となれば、それは当然原価に組み込まれるわけだから、割高になってしまう。そこのさじ加減は店主の腕の見せ所でもあり、悩みどころにもなる。

ここにAIを使おう、などという話は当然あるものと思うが、ここではそれ以外の選択肢を考えてみよう。それが「冷凍置き弁」である。

既に「オフィスグリコ」のような置き菓子サービスは存在している。富山の薬売りのように、オフィススペースにあらかじめ少量の菓子を置いておいて、セルフサービスで売る、というものだ。一方、冷凍の弁当というものも存在する。これは主に、要介護者や高齢者、あるいは糖尿病患者などが利用することを想定しており、カロリーや栄養素が計算されている。一般的には冷凍宅配で届くもので、Amazonなどでも売られている。メニューは豊富で、毎日食べても飽きないだけの数はある。ただ、通常の弁当と違って新作の頻度は低いようだ。この二つを組み合わせる。

即ち、職場には冷凍庫と電子レンジと集金箱を置き、ここから冷凍の弁当を取り出して支払い、電子レンジで解凍して食べる、というものだ。冷凍であるので、置き菓子と同様、日持ちは十分だ。売れ残りはゼロにできるし、補充も毎日でなくてよい。LPWAセンサをつけておき、補充のタイミングを最適化するようなこともできるだろう。

この仕掛けには、もう一つ大きなメリットがある。それは、何時であっても、休日であっても、必要な時には食べられる、ということだ。これをビルに一つ付けておくだけで、残業や三交代の人、警備員なども、安心して食事をすることができる。

もちろん自動販売機でも良いのだけれども、こういった形の方がなんとなくよさげな気がするのは、日本人だからだろうか。

2019年9月12日木曜日

Near PWA


近年では、電子レンジや洗濯機など、白物家電をスマホで制御するようなことが流行っている。このためには専用のプログラムをスマホのストアからインストールした上で、機器とのペアリングをする必要がある。これは結構面倒ではないかと思う。

そこで、こんなものを考えてみた。家電側にBluetoothを搭載しておく。一方でスマホには、特定のBluetoothプロトコルを自動で検知してアラートを出す機能をつけておく。これはBluetoothでなくてもNFCなどでも構わない。とにかく近づくことをきっかけにしてアラートが出ることが必要である。

そのアラートに答えると、PWAが起動する。すなわちWebページである。インターネットのそれとは違い、アドレスは近接通信専用になる。後は一緒だ。

別にPWAでなくても単なるWebページでもよいのだが、要は汎用のWebブラウザで家電に入れる(家電の制御をWebページで作っておく)というところが重要だ。これならネットにつなぐ必要はなく、外部からの侵入も困難だろうし、ユーザ側としてもうっかり他人の家につないでしまうことはない。もちろん、家電にWiFiでもあれば、いったんペアリングした後に家の外から制御することも可能である。

普及のポイントは、規格化である。どの家電、どのスマホを使っても同じように使えないと、使い勝手は台無しになる。OSに組み込むなど、最初から普及策を考えておく必要がある。

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