2018年1月5日金曜日

視線追跡高低解像度ディスプレイ


5G通信の用途として、建築作業機械の遠隔操作が挙げられている。先日の展示会では、5枚のディスプレイを用いたデモが行われていた。確かに建築現場では、周辺視野まで利用して周囲の状況を常に把握する必要がある。今のVRディスプレイでは視野が狭いので使えない。これは大変な通信容量を必要とする。5Gの用途としては一見適切に思える。

ここで、多人数が見るディスプレイとは違い、操縦者は一人だ。人間の視野には中央視野と周辺視野があり、周辺視野の解像度は低い。広い範囲が見えているようでも、実は目を細かく動かして脳内合成している。また、5Gは低遅延であり、当然ながら双方向だ。この条件の下で、画期的に通信量を減らすアイデアがある。

まあここまで言えば言わずもがなではあるが、アイトラッカーすなわち視線追跡装置を使って操縦者の視線を追跡し、中央視野をリアルタイムで推定しながらそれを建築作業機械のカメラに送る。カメラはその情報を基に、中央視野のみ高解像度、周辺視野を低解像度にした画像を送るのである。

こうすれば、全体が高解像度であるかのような錯覚を起こしつつも、通信レートを大幅に下げることができる。上手くすればそのレートは1/5以下、あるいはもっといけるかもしれない。

逆説的であるが、こうなると5Gの「大容量」という特性は使わないで済む。ただ低遅延は必要なので、5Gを使うこと自体は一緒だ。恐らく容量課金になるので、費用低減には貢献できる。

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