2025年1月27日月曜日

軸性近視とVR


近年の若年層からの近視の増加傾向は、生活スタイルの変化と関係があると言われている。つまり、外を出歩かず、窓も締め切り、外出してもスマホばかり見ているという、要するに近くばかり見ている生活がその一因である。これは学術的にも証明されていて、外に出歩く機会が多い人ほど軸性近視の確率は少ないという結果が出ている。

今後また、遠くを見る機会が多い生活に戻ることはないと思われるので、禁止の割合も増えていくだろう。そして近視も進み過ぎると矯正不可能になったり頭痛の原因になったりするので、ここは何とかしたいところだ。

そこで考えることなのだが、生まれてからずっとVRゴーグルを着けて生活すれば、この傾向は低減できるのではないだろうか。

VRゴーグルのピント調整は、無限遠が基準になっている。つまり、VRゴーグルで近くのものを見ても、ピントは無限遠のままなのだ。だから、窓を閉め切ってカーテンを閉めていてもピントは無限遠、スマホを見ても無限遠なので、軸性近視の低減にはなるのではないかと思うわけだ。

一日中というのは大げさと思うかもしれないが、近い将来、大人でも一日の大半をVRゴーグルを着けて過ごす時代は来るかもしれない。VRゴーグルが十分に小型軽量化し、無線給電が確立するという条件は必要だが、そうなればゴーグル内で仮想PCや仮想スマホを使えるから、ピントの問題は解決してしまう。

特に現代の子供は、昔のように野原を駆け回って遊ぶことは無く、むしろ塾通いで夜遅くまで近くを見続ける生活をしている。教科書や参考書なども仮想空間に持っていけば、ピントの問題は解決する。もちろん他のメリット(在宅で参加できる、荷物が少なくなる等)も出てくる。

少なくとも勉強を全てVRでやるようにすれば、軸性近視はかなり抑えられるのではないかと考える。この視点からも、教育のメタバースへの移行は推奨できる。

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