2020年5月24日日曜日

ダサくないマスク


今のマスクをそのまま夏も着けるのはちょっと抵抗がある。なにせ暑い。これは自分だけでなく、周りに与える印象も含めて暑苦しい。そこで二つほどアイデアを考えてみた。一つはファンによる送気、もう一つは透明にすることだ。

透明にするとなると使い捨てにはできないので、CPAPのマスクのようなものをまずは考えることになる。また、送気マスクというのは既に幾つか存在しているが、透明のモノはない。そこで考えるのは、こんなものだ。


  • マスク全体が透明で、鼻・口がよく見えるようにする。
  • CPAPのように鼻口周辺に密着するパッドは必要ない。密着するパッドは幅が広く、せっかく透明なマスクがあってもパッド自体が不透明なので顔が見えづらくなる。マスク自体をやや硬めのシリコンで作ること等によって、パッド不要にするか、ごく薄いパッドにする。後から説明するが、隙間があっても問題ない。
  • 顎の下にフィルタを配置する。フィルタは当然交換式である。後述の通り息のし辛さを考慮する必要はないので、フィルタは高性能なモノでよく、N100クラスのものを使える。
  • フィルタの前に送気ファンを設置する。これで強制的にマスク内部に空気を送り込む。これにより、マスク内は常に陽圧となるため、マスクと顔が密着している必要はない。
    • これは、例えばゴーグルの下にぶら下げる等、必ずしもマスク自体を耳掛けゴム等で押さえつける必要がないことを意味している。
    • あるいは、フェイスシールドのような形態でも同じ機構を作ることができる。この場合は、サンバイザーのように上から被り、ファンも上に付けた方が良いかもしれない。
    • また、マスクの跡が残りにくい、眼鏡やマスク内部が曇らない、といった効果がある。更に、常に換気ができるため、夏でも暑苦しくない。
  • 通常の呼吸と運動では必要な給気が異なるため、3段階くらいでファンの強度を変えられるようにする。
  • バッテリは大容量なモノが必要になるので、マスクに内蔵させるのは無理だ。しかしケーブルを這わせるのも何なので、ここでは無線給電を考えることにする。
  • ネックバンドスピーカーのように、首に掛ける無線給電装置を使用する。顎の下からネックバンドまでの距離はせいぜい15㎝だが、既存のQiでは距離が足りないので、新しい無線給電装置が必要である。
余談になるが、このネックバンドデバイスは、VRゴーグルやBluetoothイヤホン等への電力供給も可能だ。もちろんネックバンドスピーカーとしても使える。

声はこもってしまうが、これなら表情も見えやすいし、誰が話しているのかも分かる。会議でも、店舗でも、窓口でも、そのまま使えるのではないか。

2020年5月23日土曜日

高濃度オゾンシャワー


救急車には、高濃度オゾン発生器が備わっている。患者を乗せて移動した後、これを作動させて車内を殺菌する。人にも有害なので、無人にしてタイマーでやっているのだと思う。

医療関係者の多くがコロナに感染している。感染の原因は、防護服の脱着手順等幾つか考えられるが、何れにしても、従事者の数が多ければ多いほど、そういった事故は起きやすくなる。防護服を脱ぐ前に、ある程度殺菌できている方が望ましいと考えられる。

そこで、この高濃度オゾン発生器を備え付けた狭い個室を作ることを提案する。汚染側と清潔側に分かれたドアを持ち、汚染側から入った医療従事者は、ドアを閉じてオゾン発生ボタンを押す。

ゴーグルで覆われているはずだが一応目を閉じ、息は止めておく。そこで20秒ほどエアシャワーを浴び、更に排気した後に部屋を出る。このくらいなら、高濃度オゾンを浴びても問題ないだろう。

飛沫の中にまで殺菌が及ぶことはないだろうから効果は限定的だが、現状の感染率を見ていると、この程度でもやらないよりはましにおもえる。

2020年5月22日金曜日

ハイテク遠隔ひな壇


新型コロナの影響で、バラエティ番組のひな壇がなくなった。あれはつまらないものだ。通常の情報番組でも、間隔を空けて座ったり、アナウンサー同士が離れていたりするので、間延びしてしまう。掛け合いの間も生まれない。ディスプレイを並べている番組もあるが、アウェイ感は半端でない。

ZoomやSkypeは、背景を入れ替える機能がある。グリーンバックでなくともできる技術が投入されているようだ。この機能を使えば、ひな壇は復活できるのではないだろうか。

このために、まずは各芸人さんや司会者は個別に個室に入る。コロナのような場合は自宅に機材を設置することになる。そのための機材としては、大型ディスプレイ3台とカメラ2台が必要だ。これに専用アプライアンスを繋ぎ、5G回線に接続する。インターネットでなくわざわざ5Gと言ったのは、通信遅延をできるだけ抑えるためだ。

芸人さんの座った椅子の正面及び左右45°(この角度は適当でよい)にディスプレイを設置する。ここに映る映像は、その芸人さん目線でのスタジオ風景だ。当然、前や横に座る芸人さんはそこに映る。ひな壇は人によっては後ろにも人がいるが、後ろにディスプレイを配置するのは困難だろうから、それは省略してもよいだろう。

正面のディスプレイの左右から、カメラが覗くようにする。二台使うのは立体映像にするためであり、この画像を合成したCG画像をまず作って、それを左右の芸人さんのディスプレイに送るわけだ。

一方スタジオでは、各芸人さんや司会者の映像を基に、各々の3Dアバターを作る。それを仮想スタジオのひな壇に並べ、背景やセットも配置して、完成された仮想空間を作り上げる。それをまた、仮想カメラでカメラマンが撮影する。複数のカメラマンが各々の役割を、またディレクターやミキサーも仮想空間で指示を出す。なお、とりあえずは仮想空間を作ってそれを記録することさえできれば、カメラ切り替え等は後処理でもできる。

こうすれば、芸人さんとしてもスタジオの空気感がある程度再現できるので、不完全ながら今よりは活発な言葉のやり取りができるだろう。動きを伴うものは困難だが、それでも現状よりは遥かにマシだ。

各芸人さんの家にこれだけの機材をセッティングするのは大変だ。カネも掛かる。だから、サテライトスタジオや、テレビ局の控室にセットするという方法は考えられる。これなら通信遅延も少ないし、機材の流用が可能だから、有用だろう。

また、この方法であれば、そもそも大きなスタジオが必要なくなる。ドラマ等動きが必要なスタジオに、その分のスペースを割くことができる。この技術を進めるのは、テレビ局にとっても良いことだ。

もう少し技術が進歩すれば、NTTやFacebookがやっているように、全員がVRゴーグルを被って、表情まで全てCG、ということが出来るようになるだろう。そうすれば機材はそれだけになって便利だが、それまでの間はこのような大げさな機材で我慢するしかない。

2020年5月21日木曜日

強力換気電車


コロナ騒ぎのせいで、満員電車に槍玉が上がっている。在宅勤務できる人はよいが、多くの人はそれでも仕方なく電車に乗っている。これを何とかする方法はないか、考えてみた。

救急車には、高濃度オゾン発生器が搭載されている。これと同等のモノを導入してはどうか、と考えてみた。しかしこれは、少なくとも常時稼働することはできないと分かった。殺菌するのに必要な高濃度にすると、人間にも害があるらしい。恐らく救急車の場合は、一回終わるごとに人が降りて、除菌をしてから換気をして、また使うのだろう。

それでも、電車が車庫に入った時等にはこの仕掛けは使えるだろう。最低でも一日一回は作動させられるし、コロナ騒ぎのような時にはいったん回送にした上で除菌してまた戻ってくる、ということは可能だろう。

これと並行して、強力な換気装置を付けてはどうかと考えた。3密、と言われているが、このうち2つは回避不可能だ。そこで最後の一つ、強力な換気で対応する。今でもエアコンは搭載されているが、その送風能力を大幅に上げた上で、床下等から排気をするシステムを追加すればよいのではないか。エアコンの効率は大幅に落ちてしまうが、飛沫感染の可能性を大きく減らすことができる。

同じ仕掛けは、バスにも応用できるだろう。バスの場合、運転手との境にエアカーテンを置くことは有効だろう。エアカーテンというのは、その名の通り膜のような薄い気流を天井から床に向けて吹き付け、カーテンのように空気を分断するものだ。同じ部屋で禁煙と喫煙を分ける、ドアが開きっぱなしのことが多い大空間でエアコンの効率を高める、等に使われる。但し感染防止が目的のこの場合は、下でその空気を吸い取るようにした方が良いだろう。

タクシーはさすがに厳しいので、運転席に仕切りを付けた上で、自動精算機を置くのが良いと思う。今までより窮屈にはなるが、感染症対応タクシーというのは一定の需要があるし、仕切りのみは年中つけておかなくても取り外し式にしておけばよい。また、オゾン発生装置も同様に、客が降りる度に作動させればよいはずだ。

船、新幹線、飛行機など、長時間座ったままの乗り物の場合、その間ずっと顔に空気を吹き付けられるのは不快だし、乾燥する等不具合もある。そこで、感染症拡大時に限り、席を空けるようにして、その席に対してエアカーテンを設ける、という方法が考えられる。

そして、この「強力換気、エアカーテン、仕切り、自動精算機」という基本的な考えは、他にもレストランや居酒屋、バーなどといった飲食店、カウンターがある銀行など金融機関、レジがあるスーパーやデパート、パチンコ店等にも応用ができるはずだ。これさえあれば、今苦境に立っている大部分の業種は、不完全ながら営業を再開できることになる。

2020年5月20日水曜日

電子書籍とリアルタイムOS


今、巷に普及しているOS、即ちAndroid, iOS, macOS, Windows, Linux等は、全てリアルタイムOSではない。これはある意味トンデモないことだと思っている。

例えば、電子書籍を読みたいとする。データはサーバにあって、逐次ダウンロードしながら読む。この時、サーバとの通信、ダウンロード、表示、操作の全ては、本来はリアルタイム性が求められるべきものだ。表紙をタッチすれば1秒以内に最初の数ページがダウンロードされるべきだし、ページめくりをし続けていて途中で1秒でももたつくのは困る。しかし現実は、これより遥かに遅い。

もちろん、リアルタイムOSを使っただけでは駄目で、今までより相当に計算機資源を潤沢に使わなければならない。しかし、ハードの性能は上がってきている。OSがもっとリアルタイムを重視する設計になっていれば、表示や操作から予想した先読みダウンロードを基に、ユーザ体験は改善できるはずだ。

このためには、従来のファイル操作周りのシステムは、相当に作り込んでおく必要がある。画面に表示された全ての関連しそうなファイルを、片っ端からではなく可能性の高い順にダウンロードしてキャッシュしておく必要があるからだ。それも状況はどんどん変わるから、一度画面から外れたら中断して新しい画面に対応する、といった仕掛けが必要になる。また、普段から遅いサーバに対しては早めにアプローチし、レスポンスの良いサーバは遅めにするなどといった裁量も必要になるだろう。

まずは電子書籍、次はファイルシステム。ここで相当に頑張って作り込んで欲しいのだが、どうだろう。現在、電子書籍は使い物にならないと考えている諸氏の印象を跳ね除けることができれば、更に電子書籍は普及すると思うのだが。

2020年5月19日火曜日

再利用可能な熱殺菌防護服


新型コロナウィルスへの対応で、医療機関の防護服やマスクが足りないことが話題だ。ゴーグルは違うが、その他は使い捨てであるところがネックになっている。作っても作っても、消費の方が激しい訳だ。しかし考えてみれば、そもそも何で使い捨てなんだろう。細菌兵器用の防護服は使い捨てではない。が、ゴツくて高価だ。洗って使え、且つ安価軽量な防護服は無いものだろうか。

ここで、必ずしも洗う必要はなく、殺菌さえできれば良い、ということに注目する。最も簡単な殺菌法は、高温だ。単純な話、恒温槽に放置するだけでよい。おそらくは80℃、10分もあれば十分だろう。空気を循環させる必要はなく(むしろしないほうがよい)、ヒーターと温度管理さえあれば十分なので、恒温槽を作るのは簡単だ。水洗いや紫外線、オゾン殺菌などでは、シワの中等に届かない危険があるが、高温にするだけならその心配はない。

問題は幾つかある。①本当は何度何分が必要なのかは、検証する必要がある。②その温度時間に耐えられる安価で耐久性のある素材を探す必要がある。もちろんウィルスが透過しないものである必要がある。③穴や破れがあれば使えないから、その確認手順を確立する必要がある。

しかし逆に言えばその程度であるし、何れもそれほど困難な問題ではないと考える。今、使い捨ての防護服として使われている素材の耐熱性を調べ、不足であれば低温長時間の殺菌法を調べるか、素材を耐熱性のモノに変えてやれば、十回程度の再利用は直ぐにでも可能になるのではないか。

また、ゴーグルやマスク、患者の廃棄品(ゴミ)、シーツやカーテン等も、それで殺菌できる。そのためにもぜひ、この方法は検討して頂きたい。

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