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2026年2月21日土曜日

アカウントベースDRM

 今では誰も文句を言わなくなってしまったが、日本で地デジが導入されるに当たって、強力なコピーガードの機構(いわゆるダビ10)が導入され、物議があった。結局それは殆どそのままゴリ押しされた。

その不便さは、機器が故障した時に顕在化する。日本のDRMは、機器の故障に対して全く機能しない。つまり壊れてしまったら、録画済みの番組が何百あったとしても消えてしまうしかない。ダビングは10回までできることになっているが、ダビングしたものからの再ダビングはできないので、バックアップとしては機能しない。レコーダーの所有者は、機器を買い替えるたびにこの苦渋を味わってきたことになる。

これは世界で標準的かというとそうではなく、多くの国でもプロテクト自体はあるものの、特定のメディア(HDD)と強力に結びついたものにはなっていない。HDD間移動も可能だし、PC視聴もできる。レコーダーのHDDが壊れないかとびくびくする必要はないわけだ。HDDは壊れるものだから、これが普通ではないかと思う。この間、放送は衰退し、インターネット経由で見るVODが勢力を伸ばしてきたが、そんな背景もあるのではないかと疑ってしまう。

ちなみに、その強力なDRMで守られる権益は、数兆円に登るという。農協漁協のようないわゆる既得権益と見ることができるだろう。

これを解消するための仕掛けが、このアカウントベースDRMだ。話は簡単で、ユーザはサービス業者に対してアカウントを開設し、そこから暗号化キーを貰い、それを機器にセットする。それで暗号化されたコンテンツデータはコピー自由だが、サービス業者が保持している復号キーを使わないと視聴できない。機器にはそのユーザIDがセットされているので自動で復号して再生できる。一方、PCやスマホのアプリにもIDがセットされていて、再生ができる。同じIDのセットは機器毎に制限されていて、それ以上は移行処理が必要である。例えば機器が壊れたら機器からIDを引き上げ、新たな機器にセットするのである。

この仕掛けがあれば、正規ユーザは不便なく映像を再生できるし、自分の責任で定期的にバックアップをしておけば、機器が壊れても慌てる必要がない。一方、いくらコピーしてもID当たりで見られる数はごく少数であり、コピーガードの役割はダビ10よりも有効に働く。また不都合があり映像公開を止めたい時は、復号キーを無効にするという措置も可能だ。

ダビ10が始まったのは2008年とのことだが、これはまだWindows Vistaの時代で、インターネットが普及していたとは言い難い。だから当時この仕掛けを導入できなかったのは仕方ないとしても、今ならこれはできて当然である。またこれは他のVODにも適用可能だから、世界中でこれを標準化して広めてはどうかと思う。

2025年4月30日水曜日

3Dサテライト

 
駅ナカなどに、15分幾らで借りられる、サテライトというかパーソナルオフィススペースが多く登場してきた。個人的にはちょっと息が詰まるのでもう少し広く作ってほしいとは思うが、外から見ればそれなりのスペースを割いていることは分かるので、設置させる側の気持ちも分からんではない。

今のサテライトには、目立ったICT設備はない。PCを持ち込んでそこで仕事をする、それだけを想定しているのだろうと思う。その一方、VRゴーグルで仕事をしている人は現実に存在する。

https://www.zdnet.com/home-and-office/work-life/inside-an-infinite-workspace-what-its-like-to-do-your-job-completely-in-vr/

例えばこの人は、3年前に既に週40時間もメタバース上で仕事をしている。VRゴーグルならサテライトは必要ないと思うのだが、それでも一日8時間もゴーグルを装着しているのは不快だろう。そこで思い出すのが、Googleが開発している、極めて臨場感の高いテレビ電話システム、Project Starlineだ。

https://starline.google/

これは、ユーザの目の位置を検知して追従する、ゴーグルやメガネが不要な立体映像表示装置である。このディスプレイをこのパーソナルオフィススペースの全面に広く貼り付けることができれば、と考えてみれば、私の意図は直ぐに分かるだろう。つまり、そのパーソナルオフィススペースに入って電源を入れたら、もはやそこは狭いスペースではなく、ディスプレイの向こうに広がる広大な空間を覗くことが可能になるわけだ。

ディスプレイに映すのは話し相手ではなく、メタバース空間である。広大なオフィス空間、会議室、大自然、何でもよい。VRでオフィス空間を提供している会社は既に存在するが、そういったオフィス空間を会社として借りておけば、皆そこに「出社」して、会議もそこですることができる。映っている同僚はアバターだが、相当にリアルに作ることもできる。今までのサテライトだと、狭い空間に押し込められているという心理的圧迫感があるが、このサテライトならそこが大いに緩和されるはずだ。

自宅ではこのような高級ディスプレイは用意できないので、サテライトの存在意義はある。逆に言えば、自宅でこのディスプレイが設置できるのなら、そこは立派なサテライトになりうる。感覚的には、眼の前1mに40インチ、左右に同じ高さで長さが半分のディスプレイがU字上に囲う空間があれば、かなりの開放感をもって仕事ができるはずだ。

開放感だけではなく、コミュニケーションもバッチリだ。本人映像の修正は可能だから、起き抜けのパジャマに寝癖頭でも、とりあえず仕事を開始することはできる。立体映像だし、物理的な距離感の演出も可能だから、その点でも臨場感は高い。

このサテライトであれば、全員が在宅勤務でも問題なくコミュニケーションできるだろう。なお、この空間での移動はやはり車椅子式である。車椅子メタバースについては以前から紹介している通りだが、ここにも話は繋がってくる。

このサテライトでは、大画面ディスプレイを何台も表示できるなどのVR空間としてのメリットもあるし、RPGに出てくるステータスウィンドウのようなことも可能なので、アイボールだけでなくメールや音声でのコミュニケーションも未来的な使い方が可能になる。またもちろんプライベートでも活用可能で、今のVRChatのコミュニケーションに準ずるような空間での使用も楽にできるだろう。

このサテライトの実現性だが、視線追跡3Dディスプレイの技術は既にあるので、後はひたすらメタバースの作り込みだけで良い。技術的困難というよりは手間の問題で、後は採算性が悪そうだというのが不安材料になる。だから最初はエグゼクティブ向けに作るのが良いと思う。相当に高いものになるとは思うが、米国の大企業なら使いこなすだろう。

2019年4月29日月曜日

全部全天球カメラ


全天球カメラ、即ちあらゆる方向を一度で全部映してしまうカメラが、少し前から出回っている。まあキワモノだろうと思っていたのだが、先日とあるニュースを見て考えが変わった。そのニュースとは、これだ。

https://gigazine.net/news/20190325-star-trek-ds9-full-hd/

元々NTSC(480p)画質で撮影されたテレビ映画を、AIを使って擬似的にフルHDに変換する技術である。つまり、それほど解像度が高くない映像でも、とりあえず全天球で撮影しておけば、後から解像度含め幾らでも再現できるのではないか、と思ったわけだ。

元々、全天球映像は、画像処理が不可欠だから、「正しい画」は撮れないのだが、今の時代、どんなカメラでも画像処理はしている。監視カメラだからダメとか映画だからダメとかいうことはないだろう。素材だけ撮っておけば、後はいかようにも加工できる。

このカメラは小さく目立たないから、監視カメラとしても、ドローンに搭載しても、映画の撮影においても、幾らでも設置しておける。オマケに電池で長時間駆動可能だ。

監視カメラを全天球カメラにすることも含め、世の中の全てが全天球カメラになる未来、というのも、考えられなくはない。



2019年4月24日水曜日

シーリングライトコンセントだらけ


過去、何回か提案してきたように、シーリングライトを活用して様々な機能を提供するのは有望だ。ここに来て、これを実証するかのような機器が登場している。ひとつは「popIn Aladdin」で、これはシーリングライトにプロジェクタを内蔵したもの。もうひとつは「シャープのシーリングライト一体型空気清浄機」だ。

規格化なども提案しているが、もしかしたらこれは適切ではなくて、シーリングライトコンセント自体をただ多数設置することのみを推進すればよいのかもしれない、と思い始めた。シーリングライトコンセントはシーリングライトのためだけではなく、ただ天井に機器を設置し且つ固定するためだけに存在する、と考えるなら、空気清浄機もプロジェクタも、単独で存在していて良いはずだ。

他に考えられるものとしては、小型プロジェクタ多数(ポップアップなどで、カレンダー、インターフォン、緊急地震速報、テレビ電話などを表示するもの)、スマートスピーカー、リモコン、ガスセンサ(都市ガス用、環境モニタ用)、監視カメラ(防犯防災)、人感センサ(転倒・急病等通知)、スポットライト、電源(壁コンセント代替)、リフト(自動昇降棚)などがある。

シーリングライトはある程度の重さのものを吊るす強度が確保されているから、それさえ守れば色々な応用が可能である。空気清浄機などは床に置くと邪魔になるから、天井にあることは有用だ。これからはもっと天井を使うことを考えてもよい時代ではないか。そのためにはシーリングライトコンセントというのは重要な位置付けになるような気がする。

2018年7月16日月曜日

半再帰性反射素材


道路の白線や「止まれ」などの文字には、半再帰性反射素材が使われている。白線塗料の場合、その実体はガラスビーズである。球体ガラスに光線が進入すると、どの方向からであっても来た方向に反射する。このため、ヘッドライトで照らされるとその車にはよく見えるが、周りにはあまり影響しない。

ガラスビーズが球体ではなく変形していたら、またそれが揃って配置されていたら、特定の方向から来た光線は、斜め方向にズレて再帰性反射をするはずだ。それを黒い塗料の上に並べたら、どんなことが起こるか。

それは黒いスクリーンで、地面から垂直に立っているものとする。太陽光線や照明は斜め上から当たるので、それが正面には反射しないように並べれば、スクリーンは黒いままだ。一方で、斜め下から投射するプロジェクタの光が正面に反射するようにすれば、その光だけが見えることになる。

そうすると、「明るいところであってもプロジェクタの投影画像だけが見えるスクリーン」が作れるのではないだろうか。

もしできたらこれは凄いことだ。明るいリビングでも大画面が見られるし、映画館も真っ暗にしなくてよい。日中のプロジェクションマッピングも可能だ。単純に壁の模様替えに使うなど、ライトな使い方もできるようになる。

問題は、そんな材料が作れるのかどうかだ。球体ならただ混ぜれば良かったが、ゆがんだ形のものを並べるとなればそうも行くまい。材料の大きさも十分小さくないといけないし、形の精度も要求される。

可能か不可能かと言えば可能ではあると思う。立体印刷やレーザー加工など、高度な技術を使う方法はあるだろう。後は安価にする方法があるかどうかだ。まずは高価な方法で実証し、有効性が認められれば、何とかしてやろうと考える輩が出てきてもおかしくない。

2018年7月4日水曜日

自分だけに見えるプロジェクションマッピング


プロジェクションマッピングとMRはよく似ている。違うのは二つ。一つは使用する道具。二つ目は、誰に見えるか。

言うまでもなく、プロジェクションマッピングで必要なのはプロジェクタで、そこに居る人になら誰でも見える。一方でMRが使うのはMRゴーグルで、それを装着した本人にしか見えない。

ここには一つの隙間がある。MRゴーグルというのは結構なもので、持ち歩くには大きく重いし、見た目も悪い。少なくとも外で使うことははばかられる。しかしプロジェクションマッピングにすると他人にも見えてしまう。VRでもARでも本質は同じで、あのようなおおげさなゴーグルを被らずとも自分だけが見えるような映像はないものか、と思うわけだ。

この代表例として、カーナビやマンナビが挙げられる。これらはそこにいる他人には関係のない情報だが、何れも外や街中で使うものだ。また、カスタマイズしたコマーシャルや情報のものもそうだろう。自分の知人が近くにいるか、などもそうだ。

そんな要求を満たす、自分だけに見えるプロジェクションマッピングというのはありうるのだろうか。実は、完璧ではないにせよ、一つあるのだ。それを実現するのは、再帰性反射素材だ。

道路や歩道にこれを敷き詰めておく、というのがその前提になる。実は再帰性反射素材は、いわゆる白線(横断歩道や停止線)には既に埋め込まれている。従って新たに敷き詰める必要は必ずしもないのだが、そうでない白線も多いし、白線以外にも敷き詰められているのが望ましい。

そこに、個人が持っているプロジェクタで投影する。この場合、出力が弱くてもよい。再帰性反射は効率が高いので、明るい日中でも十分に見ることができるだろう。恐らくはポケットやかばんなどに仕込んでおいて、画像解析でリアルタイムに追随性を得るようなものになるはずだ。

場所によっては全く役に立たないという欠点はあるものの、都会ではそれなりに使えるものになるかもしれない。

2018年7月3日火曜日

ダイナミックプロジェクションマッピング応用


最初にこの技術を見たのは随分前だが、その間も進歩しているようだ。改めて応用を考えてみたい。
  1. 早着替えができるため、コンサートや演劇での衣装に適用できそうだ。但し形までは変えられないから、形が気にならない場面か、あるいは形を変える工夫が必要になる。仮面ライダーの変身にも使いたいが、やはり形がネックだ。
  2. 自動車のクレイモデルに投影して、色や模様の検討に使用する。同じく、服のデザインの検討に利用する。同様のデザイン検討には全て応用できる。
  3. 球技の球に投影することで、影で見にくくなるなどの緩和に使用する。
  4. 同じく球技で、地面へのノータッチ・ワンタッチを色で表す。
  5. 似たようなものが多数動いている状況で、トレースすべき一つをハイライトする。例えば工場の製品検査で、異常があるものを取り除くために使う。あるいは人ごみで容疑者を追うのに使う。
  6. 飛翔する害虫をトレースして、レーザーでやっつける。もう少し物騒なものとしては、敵機の撃墜、暴動で放水の的に使うなど。
  7. 猫の遊びに使う。逃げ回る光として。この場合は猫に投影するのではなく、猫の目先に投影するところが違う。
まだまだあるだろう。また思いついたら追加してみたい。

2018年3月13日火曜日

火薬燃焼型空中ディスプレイ


従来からある空中ディスプレイの方式には、いろいろなものがある。
  1. 霧や煙にプロジェクタ投影するもの
  2. レーザーで空気をプラズマ化するもの
  3. 高速回転するLEDを使うもの
  4. 鏡やハーフミラーを使うもの
  5. 発光体を空中に浮遊させるもの
  6. 特殊な半透明スクリーンを使うもの
一番過激なのがレーザーだが、本当に空中に絵を描いていると言えるのはこれだけだ。空気をプラズマ化するので相当な高温になる、発光も単色になるなど問題は少なくないが、これ以外に考えられる方法でまだ実現できていないものがある。それが、

「超音波で空中に浮遊させた粉体をピンポイントで燃焼させる」

という技術だ。これを説明する。

超音波スピーカーアレイを使った「音響放射圧」で空中の任意の位置に圧力を生じさせる技術は、何年も前から既に実現されていて、これでごく小さなものを浮かせることは可能だ。これを利用して、特定の炎色反応を生じる粉(花火に使われるのと同等のもの)を連続的に供給し持ち上げてやることは可能である。

そしてこれに火をつけるのも同じく簡単だ。弱いレーザーをマトリクス状にして交差させ、その位置で発火点を超えるように出力を調整すればよい。つまり、任意の位置に粉を持ち上げて、そこでレーザーで点火する。粉の量によって光強度ないしは発光時間が変わり、粉の質によって色が変わる。

粉でなく、燃焼時間を制御できるような粒が開発できるかもしれない。それに加え、液晶画面のように、位置によって色を変え、それを何層も重ねれば、(解像度の問題はともかく)三次元で任意の色の立体を表現することが可能になる。

粒の供給や制御は相当に難しいと思うが、後は制御速度と精度のみの問題であり、原理的には問題はないはずだ。もちろん燃焼を伴うのでそれなりに注意は必要だし、粒の供給が必要な点は不利ではあるが、カラー立体映像を出す空中ディスプレイとしては相当に興味深いものになるだろう。

2018年2月25日日曜日

カメラ+プロジェクタ+QRコード


以前の投稿「超高機能シーリングライト 」で、任意の場所に時計やカレンダーを表示するアイデアを披露した。そのためには部屋の立体的な認識と表示場所・大きさの指定が必要だが、これをスマホの画面でちまちまやるのは相当に面倒だろう。それを簡単にする方法を考えてみた。

単なる円盤状の白い紙に、赤外線インクでQRコードを印刷しておく。すると、その紙を掲げることで、その位置に壁掛け時計が出現する。カメラがそのQRコードを認識して、その位置に時計を投影するようプロジェクターに指示するからだ。

QRコードには、投影内容に通じるIDが書いてある。そしてカメラは部屋の壁やその傾きを検知するので、そこに合わせてQRコードを読み取り、MRの容量でそこに映像を投射する、というわけだ。

もちろん、QRコードに書いてあるIDが意味するものは、「これは時計です」ではなく、その大きさや形、模様など全ての情報が入っている。このため、同じ円盤のように見えても、木目調、大理石風など、あるいはローマ数字・漢数字、針の形状、秒針のありなしまでカスタマイズできる。更には、正時で光ったり画像が変わったりと、本物の時計にはできないこともできるようになる。

もちろん、QRコードを変えることで、カレンダーや天気予報、ニュースなどを表示することもできる。QRコードを赤外線インクや紫外線インクで刷ると人の目には見えないから、不要な時は投射を止めるだけでよい。無駄にQRコードを見せつけられることはない。

これは、QRコードが任意の表示プログラムと結びつくという形でも表現できるから、時計やスケジュールに限らず、あらゆるアプリケーションの画面が表示できる。そうなると結構汎用性が出てくるので、様々な応用が期待できる。

2017年12月8日金曜日

超高機能シーリングライト


http://tocana.jp/2017/11/post_14946_entry_2.html

将来なくなってしまう日用品のひとつにシーリングライトが挙げられていて、ちょっと驚いた。部屋に明かりは必要だろうし、床に置くのもなんだから、シーリングライトはなくならないだろうと思っていた。

だが、自分の過去の投稿を見返すと、シーリングライトの代わりにプロジェクタを搭載するアイデアが既にあって、ああなるほど、と思い直した。上の記事ではシーリングライトの代わりにLED電球が置き換わる、つまり巨大なシーリングライトではなく小さなものになるだろう、という予測だったのだが、そうすると天井のシーリングライト用のフックは無駄になる。冶具を生かし、それなりに重いものが置き換わるとすれば、多機能化が必要だ。プロジェクタはそれにフィットする。

さらに、それ以前でも「白い部屋の家」「家のOS」などでも紹介したように、カレンダーや時計などを投影で表示する機能は当然備えるだろうし、家族構成にあわせて何個でもテレビを出現させたり、PC画面を表示したりできるようになるはずだ。このように、シーリングライトを超高機能化することで、これだけ交換すればOK、という新ジャンルの家電を作れる可能性がある。「家のOS」では家を主体に考えていたが、シーリングライト単品という視点で考えたほうが製品化は早そうだ。

まず、機器構成を考える。シーリングライトに引っ掛けられる形状、重量もその範囲内、というのはまず最低限の条件である。次に、全方向へのプロジェクタ、マイク、カメラ、超指向性スピーカを内蔵するものとする。機器稼動のためのCPUは必要だが、恐らく大部分の計算能力はWiFiでホームサーバに委ねることになるだろう。つまりホームサーバとのセットになる。

次に機能を考えてみる。
  1. 壁から物理的なスイッチや操作パネルを取り去ることができる。すなわち、照明のオンオフ、冷暖房制御パネル、インターホンの親機などがなくなる。もちろんなくなった後は音声または投影による仮想パネルで操作する。そもそも操作パネルを壁に映す必要すらなく、手元に音声指示で表示したり、音声で直接指示したりできる。
  2. 家電だけでなく、あらゆるリモコンをこれで代替できる。リモコン画面の投影ないしは音声で操作できる。
  3. 防犯に使うドアや窓の開閉センサをなくすことができる。画像解析でできるようになるからだ。当然、不審人物の進入も、ガラスが割られたことも検知できる。
  4. 窓を開けっぱなし、鍵を掛け忘れ、などの通知に、その部分をハイライトする機能が加わる。直感的に動きやすくなる。
  5. タブレットの類はなくせるかもしれない。必要に応じて幾らでも大きさ自由なタブレットをテーブルに表示できるからだ。
  6. 壁に絵画、時計、カレンダーなどを表示することができる。スケジュールや天気予報、ニュース、株価まで、好きなものを同時に表示できる。
  7. 電話にその場で出ることができる。もちろん電話に出ている人だけに音が聞こえる。発信も当然可能だ。
  8. 当然テレビも投影で対応する。超指向性スピーカと連動することで、別の人が別のチャネルを同時に見ていても各々の音声は混じらないし、隣で電話を掛けている人がいても邪魔にならない。子供向けに用語規制をしたり、外国人向けに外国語で、また高齢者向けにスピードや音程や音量を調整した音を各々提供できる。補聴器が不要になったり、夜中に火事が起きても確実に通知できる。
  9. 何人と一緒に寝ていても、特定の人だけに目覚ましの音を聞かせて、あるいは目を照らして起こすことができる。
  10. 複数の人に同時に別々のBGMを提供できる。
  11. 音声に加え、ジェスチャーで機器を制御できる。例えば電話に出る際には親指と小指を伸ばした電話ジェスチャーで応答する。
  12. 近所に迷惑を掛けずに大音量大画面で映画を楽しめる。
  13. 部屋中をゲーム空間にしてゲームを楽しめる。
  14. テレビチューナーや録画機器はリビングに置かずに、普段は目にしない奥に設置するようにできる。これはホームサーバに内蔵させるのがシンプルだ。
  15. 火災報知機が不要になる。火事や煙は画像解析で分かる。ガス中毒だけは画像からは分からないので、ガスセンサが必要だ。都市ガスは軽いのでシーリングライトに設置してよいが、LPガスは重いので床近くに置く必要があり、別オプションになる。
  16. 留守でも人が部屋にいるような所作、いわゆる居留守モードが使える。明かりがついたり話し声が聞こえたりするような機能だ。
  17. 子供の危険動作、例えばコンセントにモノを突っ込もうとするとか、マッチや刃物をいじろうとするとかに対して、警告を出すことができる。
  18. 一度読んだ本は捨てられる。ページをめくるたびにカメラがそれを保存して、自動的にPDFを構築できるからだ。読みたくなったら再度投影させる。そのときには拡大や検索までできるようになっている。
  19. 映像で仮想人格を表示し、執事に話すように会話で指示を出せる。
  20. 緊急地震速報や自治体の避難情報などをリアルタイムで通知できる。
  21. 大画面でTV電話(Skypeなど)ができる。
  22. 環境表示(海岸や草原の動画を壁いっぱいに映すなど)ができる。寝るときには星空を映したり、花火大会の中継を自宅で見たり、プラネタリウム代わりにもなる。
  23. もちろん普通の照明としても使えるが、色温度を自由に変えたり、場所によって明るさを変えたりできる。食事をおいしくする、勉強をはかどらせる、夜中にトイレに行くときの最小限の照明、パーティーのミラーボール効果、映画を見るときに手元だけを照らす、などなど。
  24. 部屋に入れば全てはシーリングライト経由で操作できるから、事実上無線でつながるのはシーリングライトとホームサーバの間だけになる。これはセキュリティの向上に非常に有利に働く。そのうちシーリングライトに有線LANコネクタが付けば、それすら必要なくなるだろう。
こう考えると、超高機能シーリングライトは次世代の家電の要とも言ってよいほど将来性がある。テレビや防犯機器などを駆逐する可能性も高い。ただ、少なくとも初期には問題が山積みだ。高額になるのは仕方ないとしても、AIを駆使した高度なソフトウェアが必要なこと、重量が相当重くなりそうなこと、認識の精度が一定以上ないと使い物にならないこと、などが予想される。

2017年12月5日火曜日

インタラクティブ映画


映画と言えば、今でも娯楽のジャンルの一つとして確立したものではあるが、近年では衰退の兆しがある。そのたびに3DやCGなどのテコ入れが入ってきたわけであるが、ここにきて更に新しい提案ができるようになった。それがタイトルにあるインタラクティブ性の導入である。

とは言っても、ゲームのようにコントローラーパッドを持たせようというのではない。映画という性格上、複数の人が一緒に見ているから、多数決で筋がどんどん分岐するようなインタラクティブ性を持たせるのはまずい。

ここでヒントになるのは、ウルトラマンのアトラクションだ。見たことのある人には分かると思うが、このアトラクションでは当然ながら怪獣とウルトラマンの戦い、そしてウルトラマンがピンチになり、最後には逆転して勝つ、という筋立てになっている。このピンチのときに、司会のお姉さんが会場の子供たちに声援を促すのだ。

声援が小さいと、ウルトラマンはなかなか回復しない。そこでお姉さんは更に声援を促す。そして声が大きくなるとウルトラマンは復活し、怪獣を倒すのだ。

今まで、映画ではこの仕掛けは使えなかった。その理由はもちろん、映画館には司会のお姉さんはいないし、会場の状況に応じてピンチの時間を調節することができなかったからだ。しかしここをCGで作ることで、また声援の大きさを機械で測定することで、ここを無人で調節することができる。

近年の映画館はデジタルでコンピュータ仕掛け、投影にはプロジェクターを使っており、ここを改造することは技術的に可能である。ピンチの場面になると声援インジケーターが画面の右に現れ、それに応じてCGで声援を促すメッセージや音声を被せ、場合によっては負けてしまうところまで作り込んでおく。ほとんどの場合は逆転までの時間が長引くだけだが、場合によっては負けてしまうと分かっていれば、自然と声援にも力が入るというものだ。

子供向け映画と戦闘シーンは相性が良いし、一定の市場規模もある。またアニメでも特撮でもCGは多用されるので、新たな機材の増加も少ないだろう。これで会場が大いに盛り上がるのなら、作る側にとっても大きなメリットになる。

他にも、ホラー映画において悲鳴が小さいと怖い画面が減るとか、スポーツ映画において歓声が小さいと引きの画面になってしまうとか、ストーリーにほとんど影響を与えないちょっとした使い方というのは色々考えられると思う。

更にこの先に行くと、例えば赤のペンライトと青のペンライトを使ってその多さと動きで筋書きが変わるとか、そのペンライトを劇場前で売るとかも考えられるが、これは少々商売っ気が強すぎて好きにはなれない。当面は声援のみで止めておいてほしい。

2017年11月4日土曜日

付加価値付き自動運転タクシー


自動運転が実用化されると、タクシー業界はもろにその影響を受けるはずだ。ドライバーが失業するとしてもタクシーという形態は残るはずだが、価格競争に陥ると会社の方も存続が危うくなる。そこで業界は、付加価値を付けることで生き残ろうと考えるはずだ。
免許・認可の問題はあるにせよ、ランクや特色を付けたタクシーを色々と揃える、というのは充分に考えられることだ。どんな付加価値があるのだろうか。
  1. とにかく早く着くタクシー。制限速度いっぱい、カーナビの渋滞情報を駆使して、1秒でも早く着くように努力する。極端な話、周辺の自動運転車と連携して(有償で)道を譲ってもらうなども可能とする。
  2. とにかく静かなタクシー。加速度制御やサスペンション、防振ゴムなどを工夫して、揺れや振動が少なく、また吸音材遮音材により外の騒音から隔絶した空間を作り出す。救急車や傷病者の移動用としても最適だ。
  3. ペット可のタクシー。ペット用のスペースを用意し、カゴに入れなくても可とする。もちろん防臭素材でできていて、オゾン消臭も効いている。
  4. 貨物タクシー。スキーや引越しなど、荷物が多くても対応できる。
  5. 車椅子タクシー。2台以上の車椅子が入るようにする。病院往復の場合は割引がある。
  6. オフィスタクシー。無線ネット・Chromebook・タブレットなどを完備。移動中に仕事やネットサーフィンができる。
  7. 仮眠タクシー。リクライニングシート、暗い室内、防音、目覚ましアラーム付きで、時間を指定してわざとゆっくり走ったり、途中で休憩したりする。
  8. カラオケタクシー。まあ名前通りだ。
  9. ラブホテルタクシー。これも名前通り。ラブドールタクシー、同伴タクシー、耳かきタクシー、添い寝タクシー、膝枕タクシーなど、風俗系サービスの活用。
  10. 映画タクシー。映画を見ながら移動する。映画の上映時間に合わせてぴったり到着するように速度を調整する。
  11. 高級タクシー。高級車、シャンパン1杯サービス、など。
  12. 雑談タクシー。高度なAIを備えたロボットが話し相手をする。あるいは太鼓持ちタクシー。慰めタクシー。
  13. マッサージタクシー。マッサージチェアないしはマッサージベッドが入っている。シートベルトとの併用が問題だ。
  14. 酸素カプセルタクシー。降りるまでの間でサイクルを調整する。
  15. 落語タクシー。ロボット噺家が一席設ける。本物も呼べるが高い。
  16. ゲームタクシー。アーケードゲーム機が入っていて、到着まで遊び放題。VRゲームなども面白そうだ。
  17. TV電話タクシー。大画面ディスプレイを備え、移動しながらTV会議ができる。エグゼクティブ向きか。
  18. 団体タクシー。複数台で移動する際、お互いをTV電話で繋いで会話し放題にする。また、信号の切れ目などで離れすぎたらお互いに調整して、離れすぎないようにする。
  19. 観光タクシー。今では人間がやっているが、時間や料金を決めたらその範囲で見る観光スポットとそのルートを提案し、その通りに巡回する。
  20. かざすだけでその場所に行ってくれる目的地カード。電子マネーで支払いも自動にする。いざというときのために子供に持たせておく、酔っ払っても帰れる、など。呼ぶときのボタンも付けておくとよい。
  21. ドラマチックタクシー。到着までのルートをドラマチックな演出にする。例えば世界を救うためのミッションにする、結婚してしまう昔好きだった人への告白に間に合うか、ゾンビに襲われている街からの脱出、宇宙旅行、など。音声だけでもいいが、MRやVRを併用すると効果が高い。
  22. 教養タクシー。単なる教養コンテンツからVRコーチによる実践指導まで色々。英語学習や護身術、行先の雑学、など。
考えると色々出てくるものだと自分でも感心する。真面目なもの、実現性のないもの、色々あるけれども、この中から一つでも二つでも出てくれたら嬉しい。

2017年10月28日土曜日

家のOS


だいぶ前だが、有明のパナソニックセンター東京に行ったことがある。あそこには未来の家の展示コーナーがあるのだが、多くの情報は壁やテーブルなどに表示されていた。このために、各部屋の天井や壁などには多数のプロジェクタが埋め込まれていた。TRONハウスの時代はまだプロジェクタ投影はあまり現実的ではなかったが、今では安価なレーザープロジェクタが幾らでもある。恐らく未来の家は本当にあのようなものになるのだと思う。

ここをもう少し深彫りして考えると、部屋に汎用のプロジェクタが複数設置されていて、スマホのOSとは別のソリューションが動いている。これがスマホないしは本人識別と連動して、必要な情報を表示する。通常のOSは画面が定まっているが、こちらは画面の大きさや向きに様々なバリエーションがある。例えば映画を床に映されても困るだろうし、寝てもいないのに天井に映されても困る。だから表示域と解像度、人の位置についての情報から、何処に何を表示するかはインテリジェントな判断が必要になる。UIも音声と投影映像へのタッチが主流になるはずだ。

未来のコンセプトとしてデモをする人はいても、ここのOSを真面目に考えている人はどれほどいるのだろう。音声はそろそろ出始めているから、プロジェクタ投影も含めて総合的なOSを考えてみてもよい時期ではないだろうか。

従来の「何を映すか」に加え、「何処に映すか」を属性として毎回定めなければならない。それは、部屋の何処に誰がいるか、指示をしたのは誰か、あるいは誰に向けた表示なのかを配慮する必要がある。それは今まで無かった情報なので、付け加えるか推測するかをする必要がある。

もう一つは、映し出す大きさや形だ。場所によっては不定形(角のないテーブルなど)の場合もあるし、邪魔者(壁の時計やカレンダー)を避けて映す必要もあるはずだ。壁の色も色々だったり、立体的な意匠があるかもしれない。これらはリアルタイムで変化する可能性があり、つまりはカメラや距離センサなどでモニタする必要がある。

音声も、単純に部屋全体に聞こえるようにするのではなく、超指向性スピーカーを使って特定の場所にだけ出すようにする必要があるかもしれない。

これらの要素から、まず①部屋の何処に誰がいるかを把握するセンサ、②部屋の立体的な形状や色・明るさを把握するセンサ、③部屋に配置されたプロジェクタとスピーカーの位置や特性のインプット、④任意の形状のウィンドウ(穴空き、角欠けなど何でもアリ)に対して映したい情報(要素)を綺麗にレイアウトする技術、⑤個人を特定できる高度な音声認識センサ、⑥ユーザのジェスチャを認識するセンサ、⑦アプリ毎にその目的・提示対象・属性を類推するAI、が必要になる。

一般の部屋に簡単に導入できるようにするには、部屋の高い位置への設置が望ましい。これには、シーリングライトと交換する形や、高い棚の上への設置が考えられる。天井から吊り下げるのは、少なくとも賃貸では困難だ。

そうして設置しておいて、スマホを使ってキャリブレーションを行う。空間把握には、Project TangoやARKitなどが使われるのだろう。それが終わればいよいよ接続開始だ。

OSの基本は、アプリケーションが出す情報を、適切なタイミングで適切な場所に表示することだ。このため、アプリケーションはそれ専用になる。例えば画面設計は不要で、表示すべき要素個別の設計は必要だが、配置やサイズはOS任せになる。ボタンなど、GUIの入力は基本的には無くなる。音声又はジェスチャーでの操作になる。

複数のアプリケーションが表示されているときに、ユーザがどのアプリケーションに対して指示をしているかをOSが見極める必要がある。これは、表示されている画像に向かって行うことで実現する。また、少なくとも初期においては操作ミスやOSの判断ミスが頻発するので、一つ前の状態に戻す操作だけは確実に行えるようにしておく。

複雑な操作に関してはどうしてもタブレットなどが必要になるので、それも用意しておく。こちらは従来同等の操作体系になる。

基本ソフトとしては、カレンダー、時計、天気、スケジュール及びリマインダ、照明演出、静止画(フォトフレーム)、動画(環境映像・映画・テレビ・ネットテレビ等)、音楽、ニュース・キュレーション、レシピ、防犯防災、インターホン、音声/テレビ電話、コンシェルジェ(音声アシスタント:検索・問合せ・暇潰しなど)、旅行計画、くらいがあればよいだろう。HAはオプションでよい。

ソフトは基本的に独立ではなく、既存のスマホソフトやWebサービスと連動するようにする。スケジュールはGoogleカレンダーとか、防犯防災はYahoo!防災情報とかだ。表示のところだけをカスタマイズする。そうすれば既存のサービスも参戦しやすい。

シーリングライト型の場合、下向き(テーブル)、壁向き1~2箇所(方向可変)のプロジェクタを付けたタイプで、10万円以下くらいが初期のモデルであれば売れるだろう。少なくとも自分なら欲しい。

2017年9月30日土曜日

New Google Glass


https://www.x.company/glass/
https://developers.google.com/glass/

Explorer Edition、と名づけられてはいるが、基本的に何も変わっていない。変わったのは、ビジネスパートナー経由ながら実際に入手可能になった、というところだ。GLASS PARTNERなるこのビジネスパートナーを見ていると、様々な想定用途があって、逆に言えば汎用を目指しているところが見当たらない。これではパートナーからグラスを買っても、最初想定していたような用途は望めないかもしれない。

Google Glassはカメラを備えているが、MRまで想定しているわけではないので、表示しているモノと実際のモノの位置的な相関を取ることはできない。つまり、目で見ている実物に矢印を指して「これはXXです」などというのは無理だ。ただ単に、カメラに映っているものの情報を呼び出すようなことはできるだろうが、恐らくは常時ではない。

個人的には、ディスプレイ機能さえあればカメラはなくてよい。Google Glass以外のHMDで、あの大きさで無線で(バッテリで)使えるものはないから、高く評価している。音声もいらない(Bluetoothイヤホンがあればいい)。操作もスマホでやればよい。

表示するのは最低限、スマホの「通知」が欲しい。但し少々改造が必要かもしれない。マンナビで曲がり角に来たとき、時計アラームは良いが、新着メールやメッセージについては重要なもののみにして欲しい。表示も、1行でなく拡大してよいだろう。後は、専用のビュワーソフトで映画を見るくらいはあってもよい(こちらはバッテリを大量に消費するから、スマホと有線で繋ぐのだろう)。

後はひたすら軽量、目立たないことに徹してもらう。メガネのつるに取り付ける今のスタイルでもまだ目立つから、もっと薄く細くしてほしい。つるに内蔵させるのがベストだ。そのためにメガネを買い替えてもよい。

最初のバージョンが出たときからこの思いは変わらない。なぜ、こんな単純な願いが届かないのだろう、と改めて思う。

2017年9月22日金曜日

欲しいHA


昔からHA(ホームオートメーション)には興味があるのだが、いまいち実践できていない。その理由は何なのか考えてみると、
  1. 赤外線リモコンを何処に置いたらよいのか分からない。
  2. 単なるリモコン(ボタン)の置き換えかシーケンサー(一連の操作の流れ)登録程度しかなく、個別の機器の操作の面倒があまり解消されない。
  3. センサの電池を交換するのが面倒。
  4. センサの後付で見た目がダサくなる。
  5. 信頼性に疑問あり。特に火元廻りと防犯でコケると大変。
  6. 欲しいセンサがない。
  7. 欲しいアクチュエータがない。
こんなところだろうか。欲しいものを考えてみると、こんな感じになる。
  1. メインマシンは据え置きタブレットとする。普段はクレイドルに納まっていて、リビングから見える位置にある。サイズは7~8インチが適当である。普段は時計、カレンダー、フォトフレーム、天気予報表示、気温表示などをする。
  2. タブレットは、緊急地震速報などの非常通報のデフォルトの表示端末である。
  3. タブレットはSIMを内蔵しており、通常の家電話として使える他、単独でネットワーク通信も行える。家の各人の携帯電話番号を覚えていて、必要に応じ電話を転送できる。当然留守電や(仮想)Fax機能もある。
  4. 天井に赤外線リモコンが仕込んである。非常に強力であり、陰に隠れた機器も操作できる。また、一部の電波式リモコン対応機器にも対応する。リモコンで操作できる機器は全てこれで操作する。これは、シーリングを二重化しておいて長い手を出して照明器具の外にセンサ・発光機を出す、ないしはシーリングの光で発電する天井貼り付け型。
  5. ドア・窓の開閉センサ、窓のロックセンサ、玄関の電気錠、ドアスコープカメラ、屋内カメラ、モーションセンサ、火災センサ、煙センサ、ガスセンサ、天候センサ、ガレージドア開閉装置、カーテン開閉装置を備える。これらは基本的に埋め込み、電源配線済みないしは発電機構込みとする。発電装置を備える場合、電池寿命が5年以上ある場合はその限りではない。
  6. 屋内・ベランダ・庭等敷地内に家族の誰が居るか、家族以外の人間が何処に何人いるかを常に把握する。それは主にカメラ、モーションセンサを使い、顔認識で区別する。カメラ・センサは敷地内に無数に設置する。人の移動履歴を基にインテリジェントに行う。
  7. 基本的な操作は音声で行えるようにする。但しビデオ予約等複雑な操作は別でよい。音声認識は個人認識まで行う。
  8. 操作なしで玄関の施錠開錠ができる。人の移動を検知して自動で行う。但し外の人が家の人でない場合は手動とするなど、防犯は配慮する。外部からの開錠において、秘密のジェスチャーないしは合言葉で警察に通報する機能を持つ。(脅迫対応)
  9. 誰も家から居なくなったら自動的に留守モードになる。その直前には、窓の開閉だけでなく施錠も確認する。ガスの元栓を自動で締める。水道も、洗面所とシンクは止める。
  10. 風呂の空焚き、水の出しっぱなし、水溢れ、ガス漏れ、漏電などを検知し警告する。可能ならば閉栓する。
  11. 操作なしで照明をオンオフする。人が居るときは原則オン、居ないときはオフ。但し寝るときなど、は音声でオーバーライドできる。夜の廊下は常夜灯でオンオフする。また留守の場合は居留守モードにより自動でオンオフする。居留守モードではテレビや換気扇も連動する。
  12. あらゆる火災を検知して自動通報する。自動消火もしてほしい。
  13. 見守りをして欲しい。トイレや風呂で倒れた、赤ちゃんの大泣き、徘徊など。もちろんプライバシーは守った上でだ。
  14. 音声操作では、テレビやラジオからの音声をご認識しないようにする。
  15. 「ビデオの再生」と言うだけで、テレビを点け、ビデオを点け、入力切替をして、再生メニューまで出して欲しい。
  16. エアコンの操作も全て音声で完結して欲しい。扇風機もリモコンでやれば同じ。特に夏の夜の寝苦しさを双方連携で解消して欲しい。
  17. 風呂のお湯張りは勿論、風呂洗いも栓閉めも自動でして欲しい。浴室も自動で洗って欲しい。
  18. 掃除も自動でして欲しい。人の居ないことを検知して勝手に始める。溜まったゴミも勝手に捨てる。
  19. ガレージの開閉も、リモコン操作なしに音声だけでしたい。車にも音声センサを付けておく。
  20. エアコンの操作も音声のみで可能とする。
  21. テレビのオンオフ、チャネル変更もこれで行う。また、子供の見すぎにも警告を与えられる。
  22. Google アシスタントができるようなこと(調べ物、音楽再生、天気予報、スケジュール通知など)も行う。
  23. 複雑な条件分岐に対応する。ちょっとしたプログラミングだ。
ひとつひとつはちょっとしたことだ。Alexa連携でできることも多いだろう。だが、これを纏めてタブレット一つで操作できるように見せることはそれなりの労力が掛かるし、精度の確保も難しいだろう。その大部分は、センサではなく得られたデータの加工・判断である。画像解析・行動解析がかなり重要なファクターを占める。AIが絡む部分も多いはずだ。

これは即ち、当面はあまり信頼できる精度は出ないだろう、製品としても出てこないだろう、ということでもある。あと何年待てば出てくるのだろう。

2017年8月9日水曜日

フォトフレームTVとQi給電壁面パネル


サムスンから、テレビを見ないときは絵を表示しておくTVが登場した。

http://techable.jp/archives/59011

ディスプレイが液晶なのか有機ELなのか、また音はどこから出るのかが分からないが、額縁が木でできているというのがよい。ある程度以上薄く軽ければ、このようなものを複数壁に掛けておくのも悪くない。

欧米にはよく、フォトフレームだらけの壁というのがあるけれども、あれと似た感覚なのかもしれない。動画でなくとも、音が出なくとも良い、映像もWiFiかSDカードに入っていればよい、あるいはリフレッシュレートが15Hzでもよい、輝度もそれほど要らない、など、壁掛け前提であればディスプレイの作りや要求もかなり変わってくる。

気になるのが電源供給と価格だ。さすがに電池駆動は難しいだろうし、もしそうしたとしても交換が大変だろうが、ACコードを這わせるのは美観上少し抵抗がある。例えばUSB-Cで繋がるとか、できれば無線給電があるとよいのだが。

以前TRONの坂村健氏が提案した、「ECCパネル」というのがある。単純に言えばパネルに電源と通信を内蔵したタイル式のパネルで、壁床天井の何処にでも電源と通信を供給できるものだ。必要に応じてパネルを抜いて機器を挿入する、というのがその使い方だ。できればこれを使いたい。今時なら通信は無線で可能だから、電源供給だけできれば目的を達成することができる。

これに類似するものとして、ライティングレール(配線ダクト)と呼ばれる商品がある。例えばこんなものだ。

http://www.garageland.jp/garageland/lighting_l.html

これは天井など上を想定していて壁を想定していない。実際、電源を通したダクトを床に着くまで延ばすと、虫が入り込んだりカビやホコリが溜まることでショートする危険がある。このため、単純にライティングレールを埋め込んだだけではダメだ。

そこで、こんなパネルを提案する。それはある程度厚みがあり、例えば2cm程度とする。パネルは床から90cm程度の腰壁相当部分と、それより上の90cm相当に分割され、更にその上は普通のパネルになっている。下の二つは表面カバーを外せるようになっており、その状態では縦横に溝が走っている。またパネル内数箇所に機器収納スペースがある。

この機器収納スペースには、専用の無線給電器をはめ込むことができる。溝はそこにACケーブルを這わせるものだ。表面カバーは薄いので、その上に充電器を合わせれば給電ができる。また、この給電器と充電器は磁石で位置合わせを行えるようになっている。溝と機器収納スペース以外の部分は、木ネジなどで重量物をぶら下げることができる。

ポイントとなるのは、ACコンセントにしても無線給電器にしても、パネルの薄さに納めることだ。無線給電器は当面はQiとなるだろうから15Wしか供給できない。このため、ACプラグを直接出したいところだが、この薄さではコンセントが差せない。このため専用のコンセント(下から挿す)を用意したり、USB PDなどとする必要はあるだろう。

このパネルにするメリットは、壁の何処にでも給電できるというところだ。それは例えば、天吊プロジェクタ、時計(電池式でなく大電力を使えるもの)、フォトフレーム、テレビ、オーディオ、鏡ディスプレイ、監視カメラ/インターホンディスプレイ、緊急地震速報通報器、BDプレイヤー、電話、無線LANルータなど、従来はテーブルや床にラックで置いておいたものの殆どが対象になる。スマホやタブレット、PCの充電台も壁に作れる。ケーブルが醜く這い回ることがないのでホコリも溜まらず、見た目もすっきりする。Fax、プリンタ、スキャナはちょっと無理か。

考えてみれば、これはOAフロアの壁版だ。どこかが既に作っていてくれても良さそうなものだが。

2017年6月11日日曜日

ディスプレイテーブルのOS


ディスプレイが内蔵されたテーブルというのは昔から何回も提案されているが、あまり売れたという話は聞かない。個人的には凄く興味があるのだが、やはり買う気は起きない。なぜだか考えてみると、その要素は三つに集約される。一つは言わずと知れた価格である。二つ目はUIの貧弱さ。三つ目は解像度だ。
これらは何れも致命的欠陥ではなく、時代が解決する性質のものだ。つまり、ディスプレイを備えたテーブルや机というのは、何時かは実用化し、そこそこ普及しておかしくないものと考える。
その前に、用途を考えてみる。リビングにはテレビがあるのが普通で、タブレットやPCもあるだろう。そこに更にテーブルがディスプレイになっているとしたら、それで何をするのか。これを考えてみると、以下のようなものが挙げられる。
  1. 大画面で見たい、また自分のペースで好きなように見たいコンテンツの消費。
    1. 新聞を広げて読む、老眼の人が読書をするなど。
    2. 絵画や写真集など、大画面で見ることで迫力が増すコンテンツの閲覧。
  2. 複数の人が同時にコンテンツを操作する。
    1. 囲碁やボードゲームなどのゲーム類。
    2. 会議、家族旅行先の選択、飲み会の場所の選択など、意見を集約するもの。
  3. 大画面が必要な情報処理。
    1. 本屋の書棚を再現し、見たい本を探す。
    2. スーパーの陳列棚を再現し、買い物を探す。
    3. 地図や星図などの閲覧。
    4. 細密写真から何かを探し出す。医療における病巣の確認、証拠写真など。
    5. 大量の写真の整理。
    6. 広大なExcelの編集。
  4. 本来の意味でのテーブルの使用を補佐するもの。
    1. 食器の周囲を照明して食事の美味しさを演出する。
  5. テーブルの上に置いた物理的なモノの操作を補助する、ないしはモノの操作によってコンピュータへの指示をする。
    1. チェスのコマや戦略ゲームのコマを物理的に作る。
    2. 家電の操作や情報処理のUIを物理的に作る。オーディオのボリュームなど。
こう考えてみると、既存のPCやタブレットのUIではまだ不足であることも分かる。例えば画面に一度に複数の人が触ることを想定したり、その向きも多方向からだったりする可能性もあるし、画面にタッチしたのが手首か指か肘かモノかの識別も必要だ。マルチユーザもマルチウィンドウも必須になるばかりか、画面は一つでもウィンドウ毎にユーザ(ID)が分かれるような事態も考えられる。となれば、単にディスプレイがあるだけではダメで、人間がそれをどう囲んでいるかなども別にセンサで見る必要があるのではないか。
従来のディスプレイテーブルでも、それなりのコンセプト的な操作ソフトはあったわけだが、OSとして標準的なものはまだ見られない。操作場面からしてWindowsのような柔軟性があり過ぎるOSは不適だろうから、AndroidやiOSのようなものからの発展系として作るのが望ましいように思う。

2017年5月3日水曜日

一家に何台?LEDステージライト


一家にテレビやディスプレイは何台あるのだろう。リビングにテレビがあって、場合によっては寝室に小さいのがあって、後はPCやタブレット、スマホなどがちょこちょこ、というのがせいぜいだと思う。その用途は、テレビ番組を見る、ケーブルテレビやVODを見る、Webやアプリ、といったところだろう。その全てが一定の目的をもって見に行くためのものだ。
以前の提案、例えば
のように、もっと環境にディスプレイを積極的に使うようになれば、もっとディスプレイの売上げは増えるはずだ。その際に必要となるのが、長時間投影可能なプロジェクタである。
つまり、消費電力が少なく、映像素子の寿命が長く、発熱や故障が少なく、騒音が低く、価格も安いプロジェクタだ。用途にもよるが、必ずしも平面フルスキャンをする必要はなく、レーザーステージライト、例えば
に毛が生えた程度のもので充分である。一昔前に流行ったように、空中に霧を出して文字を描いてやるようなものだ。色もフルカラーでなく、単色ないしはLEDの数色(赤青黄緑くらい)で充分だ。
家庭用ならレーザーでなくともLEDで充分である。制御のためのDMD(デジタルミラーデバイス)にしても、プロジェクタ用の細かいものは必要ない。量産すれば、今の簡易ステージライトのように、1万円を切る価格で作れるはずだ。大きさも、少し大きめの電球程度にはなるだろう。つまり、スポットライト用の冶具を使って多数のLEDステージライトを装着し、壁のあちこちに様々な情報を映し出すことが、何十万何百万というレベルではなく、数万円で実現できるわけだ。他にも、シーリングライトの付加価値として組み込むこともできるだろう。
これに、初期に需要が予想される制御パッケージを付けて販売してやる。代表的には、天気予報、時計、カレンダー、スケジュール、インターホン・防犯防災センサの反応、アラートメール(地域の防犯情報や光化学スモッグなど)、熱中症情報、ソーシャルメディアなどのアラート、電話・Faxの着信通知、特定のニュース(キーワードで引っ掛けるなど)、AI音声会話の受け答え補助、などが主に使われ、更にはAPIを開放してやることで、工場や事務所で使うこともできるようになる。
大型ディスプレイやレーザープロジェクタだと高価だが、これなら安価に大画面が実現できる。情報を受け取るには必要充分だ。場所を問わず投影できるから、逆に言えば定番の置き場所があったようなものは不要になり、気分によって、あるいは時間や季節によって投影場所を変えたり、時計ならアナログとデジタルを切り替えたりもできるし、机の上がモノで溢れたり、何かというとスマホを触る必要もなくなる。
母艦が必要となるところは玉に瑕だが、これはスマホやPCで充分だろうし、あるいはAlexaのようなディスプレイなしデバイスが一台あればよい、ということも考えられるだろう。

2017年4月26日水曜日

Beam応用


似たようなプロジェクトが既にPanasonicからも出ているが、こちらの方が想像力をかきたてられる。だがHPにあるような、壁に映すために机に置くのはナシだ。カッコ悪い。
シーリングライト用の冶具に、複数の白熱灯を色々な向きに設定できるようなものがあるが、あれを使うことで壁や床、机などに色々と表示ができる。つまり複数使うことで応用が広がるはずだ。だからソフトも、複数が連動して使えるような工夫をして欲しいものだと思う。
  • 単純に大画面を複数プロジェクタで実現する。床いっぱい、壁いっぱいなど。
  • 通路に沿わせたいなど、単純な長方形でない、複雑な形状の投影空間が必要なもの。
    • 人に合わせて行先案内を床に投影する。例えば役所で、手続きによって窓口が異なるとか、シネマコンプレックスで見たい映画毎に誘導する。訪問者が来たとき、面会者のいるところまで個別に誘導する。
  • 人のいるところに合わせて情報を投影する。朝は寝室、昼はリビング、炊事中には台所など。防犯防災関連の警告は、全部一斉に表示することも考えられる。
  • 場所によって投影する位置を固定しつつ、人や状況に合わせてその情報を変える。壁掛け時計やカレンダーの位置の好み、欲しい情報の好みをその場にいる人に合わせて調整するなど。
  • 一昔前に流行り直ぐに廃れた、ディスプレイテーブルの復活。
    • 食事の内容に合わせた色調で美味しく頂く。テーブルクロスの模様替え、色温度の調節など。
    • 電子書籍を投影する。地図や絵画などは大きく投影する。
    • ボードゲームをする。将棋やオセロ、人生ゲームなど。
    • 大量の写真や資料の整理をする。
    • テレビで見ている情報の補助情報を表示する。dボタンの拡張のイメージ。
  • 簡易テレビ電話に使う。
    • 各部屋に設置しておいて「ごはんよ」コール。
    • 人のいるところに優先して表示するインターホン。
    • PCやテレビの画面を邪魔せずに第三者と打ち合わせる。
    • 単純に環境を表示する。単身赴任先の父親宅など。
    • 窓の代わりに使う。監視カメラで屋外を映したり、風光明媚な景色を映したり、天気を暗喩するCGを映したり。
値段が値段だけに複数買うのはまだはばかられるが、何れこれがこなれてくれば、こういった使い方をしてみたいものだ。

2017年4月20日木曜日

ホロデッキの実現


周囲を全てホログラムで囲い、あたかも別の場所にいるかのような錯覚を起こすことができる空間。SFではよく出てくる設定だが、技術的にはまだ困難だ。
だが、ホログラム(立体映像)でなく単なる映像でよいなら、あるいは偏光メガネによる3Dでもよいなら、今でも可能である。周囲を全てスクリーンで覆い、プロジェクターを多方向に向けて投射すればよい。カネはかかるが、べらぼうというほどではない。実際のところ、ゲーム開発ベンダなどでは自前で持っていたりする。最近は短焦点距離プロジェクタも多数登場しており、広い部屋も必要ない。例えば四畳半程度の部屋であっても、相応のことは可能である。
技術的には可能という前提で、どんな使い方が考えられるのだろうか、想像してみた。
  1. 現状、HMD向けに開発されているVRコンテンツの多くは、ここに転用できるだろう。即ち観光、ゲーム、体感シミュレーションなどだ。HMDが不要なので視野角は更に広がり、臨場感は増すはずだ。ただ、基本的に近景は苦手であるので、クローズアップを多用するコンテンツ(サマーレッスンなど)は向かない。
  2. 多人数でも使えるので、それを前提としたコンテンツは伸びるだろう。スポーツの試合の中継やコンサート映像を流して仲間うちで盛り上がる、などが考えられる。
  3. 逆に、リラクゼーション関連のコンテンツは、HMD向けにも開発されてはいるが、こちらの方が向いている。海岸や草原などの自然、燃える薪などを延々と流すものがそれで、簡易ベッドを持ち込んで寝転んだり、ヨガをしたり、といった類のものだ。
  4. カラオケルームの部屋のうち幾つかが、これに改造されるかも知れない。
  5. 防音室のように、部屋の中にまた部屋を作るキットが発売されるかもしれない。ただ防音室と違って壁との距離はある程度必要である。焦点距離が壁に固定されるためだ。
  6. 部屋の中央に一人だけ座るという前提で、偏光フィルタ付きの度付きメガネをかけることにより、壁の距離を無限遠に騙すような仕掛けは考えられる。この場合、壁面は球状になる。その効果は部屋が狭くてもよいことで、例えば頭の位置から壁までの距離が1~2m程度の商品もあり得る。
  7. 映画でも実験的なものが作られる可能性はあるが、現状でもプラネタリウムで上映されているようなものはあるので、映画館として新たに作られる可能性は低く、あまり伸びないのではないか。
  8. テレビ会議に取り入れられると、臨場感が増して効果が高い。但し帯域は多く使うのと設備費が掛かるため、少なくとも初期には一部の高級品に留まるだろう。
  9. 同じく、遠隔授業や遠隔医療に応用されるだろう。これも現状ではテレビ会議で行われているものを、臨場感を増す目的で強化するものだ。
  10. 本物を見れないところ、CGを駆使して映像化するようなものが考えられる。例えば原発の内部に入って放射線量の動きを可視化したり、体内に入って病巣を色々な方向から見たり、太陽に接近してフレアの動きを体感するようなものが一つ、また実物がないものの実体化、例えばネットワーク上のカネの動きを可視化するようなものも考えられる。何れもシミュレーションの一種と言えるが、エンタテイメントだけでなく、教育・研究・分析などに使える。
  11. 海外のマニアが、TNGの劇中で登場したコンテンツを再現する。国内のマニアが、銀英伝の帝国軍の艦橋を再現する。
技術的な困難さはそれほどないはずなのでさっさと作って欲しいのだが、難しいのはコンテンツの方だろうか。何れにしてもはやいとこ体験したいものだ。

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