2018年2月28日水曜日

究極の食料リサイクル


http://japanese.engadget.com/2018/02/01/n/

かつて「 これが日本の技術だ! 」という記事を投稿したが、まさかこんなに早く実現するとは思っても見なかった。来たれ、究極の食料リサイクルよ。

2018年2月27日火曜日

AI一次応答


https://techable.jp/archives/71009

これは面白い。AIによる会話機能を持ったドアベルだ。よく来る知人なら顔認識するとか、宅配ならそのように対応する、とある。もちろん遠隔で対応できるし、Alexaとも連動できるようだ。

これは多分、序の口だ。今後AIが発展することによって、大きな進化が見込まれる。例えばドアベルなら、怪しい人物に対してはベルを鳴らす前からカメラで警戒し威嚇したり、通報したりできる。家の者なら自動で鍵を開けることもできる。宅配業者に対しても鍵を開け、また開けてから荷物を置いて出て行くまでの監視もできるだろう。家に執事かメイドが常駐しているようなものだ。

電話にこの機能を付けることはたやすいだろう。となれば、まずAIが電話に出ることができる。迷惑電話なら最初からベルを鳴らさずに着信拒否することは勿論、宅配業者なら用件を利いてアラートに変換し、画面タッチで応答するようにすれば、仕事中でも受け付けられる。無料時間制限のある通話プランに入っているなら時間を知らせる、会話中にスケジュールを確認したり新たに入れたりするのを音声でできる(そばで秘書が聞いているイメージ)、なども考えられる。

従来は、この手の音声アシスタントは呼び出して使うものだった。だが、話の流れを把握していなければでいない指示もある。このため、常に聞いておいてもらって、最小限の指示で動いてもらうようにする。

携帯電話、固定電話、インターホンに加え、SMS、SNS、メールなどにも一次応答エージェントを立てておく。人は適当な対話はAIに任せ、本質的な議論のみに参加する。そういう世の中も近いのかもしれない。

2018年2月26日月曜日

カメラをセンサに


https://fabcross.jp/news/2018/01/20180125_cardboardkeyboardkit_kamioto.html

ダンボールでキーボードを作ろうという話なのだが、中の機構(接点)は用意されている。これでは真の「DIY」ではないなあ、とがっかりしたのだが、ふと思った。これはタブレットを譜面台のように見立てて鍵盤楽器の鍵盤を自作するというものなのだが、接点がなくても、キーボードの可動部だけ作っておけば、タブレットのカメラでその変形を確認することで、打鍵を認識してくれるのではないか。

つまりはこうだ。スイッチというものは、何らかの変形や変位をするものだ。スイッチ自体にその検知機構がなくても、外からカメラで監視していて、画像認識でその変形や変位を検知すれば、スイッチとしての役目を果たせるのではないか。

鍵盤の例で言うなら、鍵盤というものは押すことによって下に下がる。その下がり方も、スピードや深さなどの違いがある。これを全て画像認識すれば、そこから先はソフトで何とでもなる。

これを更に拡張すると、例えば部屋の照明スイッチやテレビのリモコンを、天井のカメラで認識しておく。そうすると、例えば壁のスイッチのところにACケーブルを引き込む必要はないし、リモコンに電池を入れたり、機械のほうに向かって操作する必要もない、というわけだ。これは単純にコスト低減になるし、故障の心配もなくなる。

更には、レイアウトフリー(飽きたらスイッチの位置を変える)になるし、機能の拡張も簡単になる。サイズも厚さもほぼ無制限だ。

先の提案で、赤外線インクでQRコードを印刷した紙を提案しているが、これに物理的形状を付け加え、更にその形状(動作)をカメラでモニターできるようにする、という提案ともいえる。

2018年2月25日日曜日

カメラ+プロジェクタ+QRコード


以前の投稿「超高機能シーリングライト 」で、任意の場所に時計やカレンダーを表示するアイデアを披露した。そのためには部屋の立体的な認識と表示場所・大きさの指定が必要だが、これをスマホの画面でちまちまやるのは相当に面倒だろう。それを簡単にする方法を考えてみた。

単なる円盤状の白い紙に、赤外線インクでQRコードを印刷しておく。すると、その紙を掲げることで、その位置に壁掛け時計が出現する。カメラがそのQRコードを認識して、その位置に時計を投影するようプロジェクターに指示するからだ。

QRコードには、投影内容に通じるIDが書いてある。そしてカメラは部屋の壁やその傾きを検知するので、そこに合わせてQRコードを読み取り、MRの容量でそこに映像を投射する、というわけだ。

もちろん、QRコードに書いてあるIDが意味するものは、「これは時計です」ではなく、その大きさや形、模様など全ての情報が入っている。このため、同じ円盤のように見えても、木目調、大理石風など、あるいはローマ数字・漢数字、針の形状、秒針のありなしまでカスタマイズできる。更には、正時で光ったり画像が変わったりと、本物の時計にはできないこともできるようになる。

もちろん、QRコードを変えることで、カレンダーや天気予報、ニュースなどを表示することもできる。QRコードを赤外線インクや紫外線インクで刷ると人の目には見えないから、不要な時は投射を止めるだけでよい。無駄にQRコードを見せつけられることはない。

これは、QRコードが任意の表示プログラムと結びつくという形でも表現できるから、時計やスケジュールに限らず、あらゆるアプリケーションの画面が表示できる。そうなると結構汎用性が出てくるので、様々な応用が期待できる。

2018年2月24日土曜日

オプトセンター


個人情報の使用に当たっての原則として、「オプトイン/オプトアウト」という言葉が普及した。これに対し、最近の二次情報利活用の機運が高まってきたことによって、新しい法律でオプトアウトの範囲を広げるような動きになっている。

だが、これは少々マズい方向性だと思う。この調子では何れオプトアウトの範囲がどんどん広まって行ってしまいかねない。そこで、これらの間の中間的概念を導入することを提案する。それが「オプトセンター」だ。

オプトインが事前許諾を必要とするもの、オプトアウトが必要としないもの、というのが従来の仕分けだ。ここにオプトセンターが入ることによって、各々の定義はこう変わる。
  • オプトイン:従来と同じ。使用に際し事前の承諾が必要であり、事後に気が変わった場合は削除できる。
  • オプトセンター:事前に許諾を求めるが、一定期間の後に回答がなかった場合は許諾とみなす。もちろん確実に相手に届く方法で承諾を求めなければならない。事後に関してはオプトインと同じ。
  • オプトアウト:事前の許可を必要としない。事後に関してはオプトインと同じ。
こうすると、情報銀行のようなものを通じて定期的にオプトイン・オプトセンター許諾情報が発行され、Yes/Noを選ぶWebに誘導されるようなことになるだろう。必要以上にオプトインを増やすことなく、安易に個人情報を使おうとする輩には一定の歯止めとなってくれるはずだ。

2018年2月23日金曜日

勝手に写真を撮ってくれるサービス


https://news.mynavi.jp/article/20180201-579333/

笑顔になるとシャッターが切れる、というカメラが出てきてから久しい。ディズニーリゾートにはジェットコースターの落下の一番いいところで記念写真を撮ってくれるといったサービスがあるが、もっと進んだサービスを考えてみた。

いわゆる監視カメラを多数設置しておいて、一般的にシャッターチャンスと思われる人物の格好や動きを認識して、写真を取りまくる。更に複数のカメラ映像を合成して、最適なアングルからの映像に修正する。人物を追跡しておいて、出口付近に差し掛かったらスマホに通知を送って写真館に誘導する。すると、その人やグループにカスタマイズした写真一覧が並んでいて、選ぶとプリントしてくれる、ないしはデータ転送してくれる、という次第である。

最初に提示した事例と大きく違うのは、被写体の位置がどこでも良いこと、多数の人物を一斉に認識し大量に撮影して更にそれを区別すること、最適アングルの合成写真とすることなどで、どちらかというとバックヤードの計算量が要求され、且つAIによる人物識別の精度が要求される。

精度が十分に上がれば、観光客にとっては大きなメリットがある。撮影を意識することなく、純粋に本来の観光を楽しめる、というところだ。パパはカメラ係で十分楽しめないというようなことはなくなり、常にカメラを構えていなくても、アクシデントや決定的瞬間を確実に捉えることができる。正にカメラを持ち歩く必要がなくなるわけだ。

観光地に限らず、監視カメラで事故事件を捉えるのも原理は全く一緒である。こうなるとスマホにカメラが付いている必要もなく、通信機能さえあれば好きに写真が撮れる(撮ったものを得られる)、ということになる。

2018年2月22日木曜日

分散コンピューティングと機械


別の投稿で、「頭のないロボット」というのを考えてみた。頭には目、耳、鼻といったような感覚器と、脳がある。これを全身に分散させようとする試みだ。その主たる目的は耐故障性であるが、別の意味もある。例えば、視覚センサが二つ、三つと増えると、対象を立体的に捉え、各々のセンサの能力を超えた解像度を得ることができる。

そのためのプログラミングは相応に大変だが、センサが一つ増えるごとにプログラミングをし直していては意味がない。接続するたびに自動で機能を再構成する(切る場合も)ような、自律性が必要である。

それは、今のHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のようなものがベースになるはずだ。アーキテクチャは均一であり、再構成のためのプログラムはあらかじめ入っている(ないしは条件が整えばダウンロード可能である)、センサは単独ではなくプロセッサを備え、通信を通じてしか見えないようになっている、どこのセンサとつながるか分からないからプロファイルを備えている、などだ。

つながったモジュール同士は単独では見えず、全体として見える(HCIの管理画面に相当)。そこにはつながったモジュールの組み合わせによって変わる機能や性能が提示されている。一方で、モジュールに内蔵されたプロセッサは、センサのみを司るのではなく、HCIとしても機能するようにする。

つまり、外から見ると、繋げば繋ぐほど機能が増えるロボットモジュールと、その上で動く汎用分散コンピューティングシステムの両方が手に入るわけだ。後者に対してロボットの制御プログラムを入れておくと、これまたロボットモジュールの機能性能に応じてできることが増える仕掛けが入っている。

これはロボットの例だが、今のおもちゃのブロック型モジュールの先には、こんなものが待っているのではないか。相当に難しいものだが、将来的にはこの仕掛けが当たり前になってほしい。

2018年2月21日水曜日

頭のないロボット


SFやアニメで、ロボットに限らず怪獣や戦艦を攻撃する時の鍵となっていたのが、「目」だ。目を狙え、頭を狙え、というのは、何度も登場する必須パターンだった。相手の情報入手手段を奪うことだから、当然と言える。そしてその手段として、カメラのレンズを割る、強い光で撮像素子をイカれさせる、というのもよく出てきた手だ。

カメラのレンズは基本的に凸レンズだからこうなる。強い光を当てられれば撮像素子には光が集中して焦げてしまうし、レンズが割れれば焦点が合わなくなる。実に合理的だ。だが最近、レンズ不要のカメラが幾つか出てきている。

例えば、CCDにスリットを重ねて干渉縞を作るような原理のものが出てきている。これを使うとレンズが要らないので当然割れることもない。光が集中しないので、焦がすためにはさらに強い光が必要だ。また最近は、カメラ(目)は一つではなく、あちこちに多数仕込まれている。それこそアレイカメラのようなものもあるし、横や後ろを見るのに広角カメラをいくつも仕込んでいたりする。

すると、旧来の「目を狙え」は通用しなくなってくる可能性が高い。例えばロボットなら、全身にハリネズミのように撮像素子を備え、相当数が壊れても残りが補完するような仕掛けが出てくるだろうからだ。これは必ずしも戦闘のためだけでなく、周囲を立体的に捉えるのに有利だし、一つ一つの素子が貧弱でも全体で見れば高解像度の映像が得られる、という利点もある。

そうすると今度は、「頭」の必要性が薄れてくる。目にしても耳にしても、全身に分散するようにすればよいから、頭のようなものを作ってそこにセンサを埋め込む、という発想がなくなってくるのだ。

それでも人型ロボットを作ろうとするなら、頭がないものになる。脳に相当する機能はセンサと同様に分散させ、一箇所が壊れても他が補完するような作りにするはずだ。胴体にメインを置き、関節と関節の間に一つづつ、などとしてしまえば、手が無くなり足が吹き飛んでも残りで補完できる。

これはロボットの話だが、将来的にもコンピュータの作り方としては面白そうだ。別に議論をしてみることにする。

2018年2月20日火曜日

民間潜水艦事業


離島の交通には船が使われる。これは嵐になると使えなくなる。一方で飛行機という手はあるが、滑走路が必要で採算が合わない、などの問題もある。これに対し、潜水艦ならどうか、と考えてみる。軍事用ではない輸送用としての潜水艦だ。

もちろん、波が穏やかなら海上を進めばよい。海上が嵐のときは少し潜って進む。乱流が避けられればよいので、軍用のような深さは必要ない。例えば20mも潜れれば十分ではないかと思う。スピードもそれほど必要ない。逆に安全性は向上の必要があるのだろう。

形状は軍用の葉巻型ないしは鯨体型と呼ばれるものと同じ、バラストタンクや推進力も同じになる。港も、水中から直接ドック内に浮上できるような、映画にでも出てきそうなものになるだろう。それでも滑走路よりは安くなる可能性が高い。

屋内ドックならメンテナンスも荷の受け降ろしも天候に関係なくできるので、離島の生活は安定化するはずだ。運用が安定化すれば需要も高まり、観光など島の収入増が期待できる。

問題は潜水艦自体の運用コストで、従来は軍用ばかりだったはずだから、低コスト化技術はあまり進んでいないはずだ。調査研究が必要になるだろう。

2018年2月19日月曜日

抽象化ヒューマノイド


不気味の谷というのは人間に似せようとするから起こるのであって、Pepperやaiboには存在しない概念だ。日本にはアニメキャラという秀逸な文化があるのだから、顔にしても動きにしても、そういった一つのカテゴリとして「抽象化ヒューマノイド」(言葉が適切かどうかは分からないが)という概念の中でロボットを進化させていってはどうか、と思う。

それは、人間と同じような四肢を持ち、人間に合わせた機械を操作できる、例えば車が運転できる、家電が操作できるなどの外形を持ち、また表情やしぐさを人間が直感的に認識できるほどの表現力を持ちつつも、明らかに人間とは違う、というものになる。

身長は若干低く、頭が大きく足が短い。性別はなく、例えば10歳未満の子供を想像する。目と口はディスプレイで表現する。指や四肢は人間より太い。皮膚はなく、隙間を指はさみから保護するカバーはしているが、服は着ない。

一方で、髪の毛を模した頭部、服を模した模様、人間から見て不自然な動き(関節が反対に曲がるなど)はしない、人間から見て不気味な言動はしない(「分かりません」を繰り返す、意味を成さない動き、仕事をしていないときに完全に静止する、電源オフのときに目を開けたまま立っている)、などは必要となる。

一度、こういった抽象化を確立して、人間がそれを受け入れてしまえば、無理して人間に近づける努力は必要なくなる。また、ある程度ソフトやハードの規格ができれば、再開発の努力は安く上がるだろう。特に手指の規格が定まってくれれば、それを活用して(人間も使えるが)ロボットの使いやすい道具や間取りの開発など、世の効率化を促すことになる。

2018年2月18日日曜日

国内ベンチャー優遇策


http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui034/haihu-034.html

総合科学技術・イノベーション会議(第34回)の資料が掲載されている。この中で、東工大と名古屋大の資料がちょっと面白かった。

東工大は、量子コンピュータが日本の発案であるにも関わらず、起業したのはカナダやアメリカだった(億万長者になり損ねた)、という反省、名古屋大では大学における共同研究や委託研究、特許の収入増についての解説があった。

日本にも発想の豊かさはあるのにビジネスに結びつかない、あるいは大学は研究からビジネスへ至る道への関心がない、ということが見てとれる。逆に言えば、起業に関する知識や意欲、社会土壌ができていない、ということでもあるのだろう。

日本が起業しづらい環境であるということは決してない。そこにある違いは「野心」、あるいはアドレナリンの分泌量のような民族性の違いなのかもしれない。民族の気質を大きく変えるわけにはいかないから、何もしなければ永遠に勝てない。もし制度を変えたとしても、米国が同じ制度を導入すればやはり勝てないだろう。

となれば、米国ができない・したがらない制度で且つ日本人が好む制度であれば良い、ということになる。それはどんな制度になるのだろうか、考えてみる。

いろいろ考えてみて一つ思いついたのが、大企業内の社内ベンチャーを国で奨励すること。また、その社内ベンチャーと大学との交流を密にすること。この二つを同時に行う。つまり、大学との共同ベンチャーに一定の税制優遇を行うのだ。

大企業内の社内ベンチャーなら、社の方針で強制的に出向させられるし、大学も相手が大企業なら安心だろう。実証実験と違ってビジネスだから、元々売上が立たなければ税優遇は効かないから、企業側のモチベーションは維持できるはずだ。

勿論審査や継続的なチェックは必要だ。それはアイデアというよりはビジネスモデルができているか、つまりカネ勘定や会社としての体裁が整っているかどうか、また一つでなくトータルで成長できているかどうかで判断する。要は、初期以外ではトータル(複数の社内ベンチャーの合計成績)で黒字になっていなければいけない。

米国では既に当たり前のことになっているので、同じ手は使えない(使っても効果は出ない、出るにしてもたいしたことにならない)。一方で日本は大幅に躍進することが期待できる。これは検討に値するのではないか。

2018年2月17日土曜日

次の札はどうなる


オーストラリアを始め、プラスチック札は世界に普及している。その先には電子マネーが控えているのだろうが、今のところ電子マネーを国の正式な通貨として出そうとしているところは皆無だ。恐らく量子暗号が落ち着くまでは出てこないだろう。となると、次の紙幣はどうなるのかが気になる。

日本でも、ICチップを埋め込んだ紙幣は検討されたことがあるらしい。結局それは叶っていないが、次には可能性がある。またコインがなくなって全部紙幣になる可能性はないだろうか。

個人的には、今の紙幣は大きすぎて扱いにくい。世界最小の紙幣は切手サイズだそうだが、さすがにそれでは小さすぎる。カードサイズがちょうど良い、と思う。

例えば、全部クレジットカードサイズの柔軟な素材、0.25mm程度の厚みに統一する。これはテレホンカードとほぼ同じである。エンボス(凸)は不可、穴あけ・窪み(凹)・端の切り欠きは可、とする。

1円も1枚、というとかえって不便にならないかとも考えたが、端の端の切り欠きを上手く使えば並べ替えが簡単になるので、余計な紙幣(もはや紙ではないが)を持つ機会は減るはずだ。

この切り欠きだが、国際的に同一基準で設け、国コードと通貨コードを定義してやる、としてはどうかと思う。例えば短辺に国コード(日本は81など)、通貨コードは額面を記号化してやる(例えば数字+桁コード)。

名刺、クレジットカード、健康保険証、会員証など、似たような、でも異なる複数のサイズが乱立する中、紙幣がそのうちのどれかひとつを採用することで、サイズ統一の求心力が高まることが期待できる。

偽造防止技術はもちろん必要だが、こればかりは各国で統一するのは無理だろう。技術の進歩は速いので、昔のように新札を出すだけでなく、一定の期間で無効になり、銀行やATMで新札と交換することだけが許される、とするなど、紙幣に関するルールも複雑になっていくかもしれない。

2018年2月16日金曜日

丈夫な電子コイン


電子通貨はスマホかカードが殆どで、一部にはタグや腕時計型などもあるがマイナーだ。この共通点は、水に弱い、衝撃に弱い、静電気に弱い、… といった、日常生活での耐久性の弱さだ。

BitCoin用の、いわゆる電子財布のようなものの一つで、HooFooというものがある。見た目は頑丈そうだが、個人的にはまだ不満だ。表示や操作ボタンがあるようではまだ安心できないし、大きさも大きすぎる。硬貨と同等の丈夫さが必要だ。

これに資する電子通貨コインを考えてみた。まず、電池を内蔵するのはダメだ。大容量(ケミカル系)コンデンサもダメ。これらは何れも寿命が弱く、故障の原因となる。セキュリティはなくてよい。財布に入っていることが最低限のセキュリティで、盗まれたら終わり、とする。大きさは大き目のコイン程度、例えば500円玉2枚重ね程度を限度とする。

盗難に備える場合、あまり高額のお金を入れられる必要はない。例えば10万円を限度とする。さすがに深海圧力に耐える必要はないが、100m防水くらいは欲しい。錆びるのも困る。耐衝撃性も必要である。となると、必然的に完全密閉となる。修理はできず、買い替えしかない。少なくとも表面は全て同じ材質であり、多少の抗菌性もほしい。つまり、チタンないしは銀主体の合金で全面覆われている、というのがよい。表示、操作ボタン(物理的な)は一切ナシ。全ては通信で操作する。

だが、金属で全面を覆われていると電波が通らない。薄く作れば通らなくはないが、今度は丈夫さに欠ける。このため、通信は電波以外の方法によることになる。となると、実用的には超音波しかない。

つまり、内部には圧電素子が仕込まれていて、外部からコインを振動させ、これを圧電素子が拾って内部で発電する。通信は超音波の変調で行う。こうすれば、普通のコインとほぼ同じ感覚で使うことができる。

電波に比べれば通信速度が大幅に劣るが、やり取りするのは電子通貨の出し入れだけだから、それほど問題にはなるまい。但しSuicaなどと違ってタッチでは使えず、いったんコインを預けなければならないのは欠点と言える。あらかじめ、自前のウォレットで引き出し限度額を設定してから渡す、といった工夫が必要になる。

遠距離からの操作は、超音波という性質上、きわめて困難である。

2018年2月15日木曜日

オンラインスマホOSと病院端末


地下鉄でもかなりの路線が携帯電話やWiFiに対応し、都心で電波が届かないところはかなり少なくなってきた。そろそろリモートデスクトップないしはリッチクライアント型のスマホ用OSが登場してきてもよいのではないだろうか。

Chromebookのスマホ版、と思ってもらえばよい。IDを入力するだけでその人の環境が再現できる、というものだ。これは一から作ってもらうのが理想ではあるが、自作できないこともない。Webサービスの集約限定となるが、疑似的なChrome OSライクのWebサイトを構築すればよい。ブラウザ設定をスマホにするだけだ。

工夫は必要で、例えばFelicaはローミングに対応しない。だが最近はLINE Payやd払いのようなものも出てきているから、これの必然性はこれからは減っていくかもしれない。また、微弱電波による認証は欲しい。つまりBluetoothタグを持っていればパスワード入力不要、というものだ。

これが効果を発揮するのが病院だ。大部屋では財布やスマホの盗難が心配だが、ローミングOSなら自分がいない時は使えないし、寝る時はタグをオフにして身に着けておけばよい。あるいは時間設定で起動不能にしておくなどができる(緊急時の抜け道は用意するものとして)。こうすれば病院から端末を貸し出すことで、盗難の心配をほぼゼロにできる。

病院の端末は特殊にしておき、ユーザのローミングOSがフルに動くのではなく、病院アプリケーションが画面をオーバーライドできるようにしておく。また、病院から出ると使えなくなるような仕掛けも入れておくとよい。こうすれば、例えば院内情報の表示や娯楽(テレビ、ゲームなど)、受診案内や薬の時間の通知、緊急呼び出しなども全てこの端末で処理できる。その意味ではスマホよりタブレットの方が良いかもしれない。

2018年2月14日水曜日

スマートディスプレイとネーミング


http://japanese.engadget.com/2018/01/09/google-amazon-echo-show/

まあ出るべくして出た、とでも言うのだろう。Googleアシスタント付きディスプレイが発表になっている。

普段はカレンダー、フォトスタンド、天気予報、スケジュールなどを表示しておいて、何か特別なことがあるときや一定の時間帯には自動で起動して特定の仕事をし、ユーザに音声で聞かれた時には表示付きで答える。実に執事的な、良い話だ。

かつてTV電話専用機械や、PCやタブレットにTV電話だけできる設定を施したものを試したことはあったが、そういった複雑な機械を遠くに置いておくのは困難だった。トラブルがあるとお手上げだからだ。これでTV電話が気軽にできるようになれば、今度こそ田舎の祖父母のところに置いて便利に使える、というような製品になるかもしれない。

また、一台ではなく部屋ごとにあってもおかしくないし、壁掛け型など色々な形態になることもあるだろう。例えば照明スイッチの位置にこれが置き換わるようなこともあるだろう。

このような機器が普及してきた未来においては、少なくとも室内におけるタブレットやスマホの必要性を減らすことになる。それはかつてPCがスマホに押しやられてきたのと同じで、興味深い。

こうなるとそろそろ、機器に名前を付けたくなってくる。今まででもそういう人は居ただろうがそれは愛着からくるものだ。今度のそれは実用、すなわち複数のエージェントを区別して指示する必要が出てくることに伴うものだ。

今だと全部AlexaかComputer、などとなっているが、そのうちリビングのエージェントをルカ、寝室のエージェントをボナ、手元のスマホをギャガ、と名づけて、「ギャガ、ルカに頼んだコンサートのチケットのデータを取り寄せて」「ボナ、子供が寝ているかどうか確認して」などという時代も、もう少し先には来るのかもしれない。

こうなると、エージェントは個人アカウントの直接の配下ではなく、独立した家族の一員(ないしはメイド、執事)のような関係になる。他の(例えば企業の、近所の)他のエージェントと協力して自分で判断することも、そのうち要求されるのではないか。だれそれのサプライズパーティをするのに購入品と通知を近所の数軒で分担する、なども考えられる。エージェント自身も予算を持ち、自分の判断で買い物ができるようになるということもあるだろう。

全てをオフラインでやり取りしていたら、そのうち、どれが人間でどれがエージェントか、本気で分からなくなる時代が来るかもしれない。

2018年2月13日火曜日

全部LPWAタグ


この世に販売されているおおよそ殆どのものにLPWAタグを付ける、ということを考えてみた。

一時期、RFIDで同様の考えがあった。TRONのucodeがそれだ。ここでの失敗というか、技術が追いつかなかったところが一つあって、当時のRFIDにはリーダーが必要だ、というのが当たり前だったことだ。つまり、RFIDを読むためには専用のリーダーを近付ける必要があった。その距離、数cmからせいぜい数m。LPWAではこれが数kmになる。専用のリーダーが不要になるわけだ。

もちろんRFIDで読み取れる距離の使い方というのはある。例えばゴミ箱でビンと缶をより分けるのに画像認識とRFIDを使う、という手はある。しかし遠くから読める利点を生かすのなら、別の使い方があるはずだ。

例えば宅配便では、荷物をいちいちスキャンして積み込んでいるが、それを意識せずに積み込めるとしたらどうだろう。

ここでの仕掛けとして、LPWAの基地局を、拠点とトラック(カーゴ内)に各々設置しておく。拠点の電波は強く、中継基地のような大きなところでも隅々まで届くが、トラックの電波は弱く、10m程度しか飛ばない。もしカーゴが金属製だったら内側しか届かない。

後は簡単だ。トラックが拠点で荷物を降ろしたタイミングで一回、降ろすべき荷物がちゃんと降ろされたかをスキャンする。載せたら出発する前にスキャンする。これだけで、荷物が全部揃っているかが分かる、というわけだ。しかも、もし迷子があれば、それがどの拠点(ないしはトラック内)にあるかが直ぐに分かる。従来のRFIDではここまではできない。

これは全ての物流に対して有効である。郵便、航空貨物、宅配、生鮮品輸送、卸問屋、食事配送、クリーニング等。個々に少しづつ異なったメリットも出せるだろう。例えば航空なら荷物を別ルートにしても構わないならそうするとか、生鮮品なら配達完了までの時間や温度を管理する、などだ。

もちろん物流だけではない。買い置きの量を常に正確に把握できるから無駄な洗剤を買わなくて済むし、逆に今家に足りないものが外出先で確認できる。ゲームの駒が一個足りないときに探すことができる。今手に取っている薬が古くないかを調べられる。などだ。

かつてTRONでは、食材の量を知る冷蔵庫、というコンセプトがあったのだが、あれはいちいちRFIDで食材を読み取らなければならない。LPWAタグが個包装についていれば、捨てればなくなるからその心配はなく、ただ買ってきて冷蔵庫に入れるだけで済む。本当にTRONが目指したかったのはこれだろう、と思う。

2018年2月12日月曜日

放射線水素工場


放射線を水に充てると、水素と酸素が分離して水素酸素混合気体が発生する。この原理を使って、水素工場が作れないだろうかと考えてみた。

使うのは、高レベル放射性廃棄物、いわゆるガラス固化体である。これを細かく砕き、礫状にしたものを使う。これを水にさらす。要は、籠に入れてプールに沈めるわけだ。触媒のようなものがあれば、発生効率は向上する。後はプールの上部に上がってきた水素と酸素を分離して回収する。設備としてはこれだけである。

放射能漏れの心配は、プールの設計を正しくすれば全く問題ない。水は放射線を遮断するから、水が枯れない限り地上に放射線は出ないし、万一枯れても、放射性物質自体はガラス固化体に閉じ込められているから、放射性物質自体が出て行くことはなく、出て行くのは放射線だけで、しかも上にしか行かない。建物を覆っておいて天井にそれなりの物質を使えば漏れることはない。

水は常時継ぎ足しが必要である。不純物が混じるとそれなりに困るだろうから、純水ないしはそれに近い水が望ましい。これは、雨水をフィルタリングして投入するような仕掛けにすれば、水道代も掛からない。

この装置が故障して長時間放置され、万一水が枯れるようなことがあると、ガラス固化体は高熱を発し、溶けるかもしれない、と思われがちだが、元のガラス固化体の放射線濃度をあらかじめ調整することにより、防ぐことは可能である。一定以上の熱量になることはなく、原発のようにメルトダウンすることはない。床コンクリートを規定の厚みにしておけば、地下への放射線遮断も問題ない。

プールの水の量を監視すること、必要に応じて水を継ぎ足すこと、ガスを回収することが基本的な保守作業だ。また、時間と共に放射性は薄れていくから、プールは段階的に作っておいて、流れ作業が可能なように作っておけば、用済みのものは順序引き上げて地層処分をしてやれる。

このために作るガラス固化体は、従来のキャスク用よりも放射線濃度が高くても良い、つまり高濃度で体積効率が良いものになる。これも後の廃棄物処理に有利になる。速く燃えるので、地層処分までの年数も少なくてよい。

非常時には、爆薬やハンマーなどで破壊できる止水栓と、十分な量の水があればよい。これはプールでも良いし川や湖、海などから引き込むものでもよい。大量の水は必要ないので、山奥に作ることも可能である。

発生する水素も危険な物質だが、空気より軽いため、漏れても拡散してしまうので問題ない。回収は漏斗のようなものを使ってポンプで行い、冷却して分離し保管する。これは当然売り物になるし、施設内で燃料電池を使って自家消費することもできる。

これでどのくらい水素が発生するのかは計算していないが、深いプールを使って多数のガラス固化体を沈めることで、土地面積の効率は高いものが得られるだろう。原理は単純であり管理も楽なので、数十年~百年単位での管理も十分に可能である。

その間、水素は発生し続ける。量の制御はできないので発電所としては不適切だが、また量も大して稼げないだろうが、これなら安全かつ利益も多少は生みそうな気がする。最終処分の話はまた別として、これなら検討する、という自治体が出てくるのではないか。

2018年2月11日日曜日

ワンショットポット


http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1032181/011600109/

鍵のかかるポット、だそうだ。公共の場で異物混入を防ぐのがその目的らしいが、そのためにダイヤル錠という簡単な仕掛けになっている。

これをもう少し積極的に考えてみたい。目的の液体を有料で必要なだけ出すポットないしは蛇口、である。単純には飲料だが、液体であれば何でも良い。野菜の肥料、消毒液、セメント、など等。栓は電磁式で、例えばSuicaタッチで定量、とする。

自販機でも良いではないか、と言われてしまえばその通りだ。だが例えば大量に必要とする場合はどうだろう。野球の試合で18リットルやかんに麦茶を一杯にしたいとか、灯油缶にセルフサービスで灯油を入れたい、などだ。あるいは危険な液体だったらライセンスも一緒に認識できる。手術で使う薬品管理などがそうだろう。ガソリンならガソリン携行缶を認識しないと注げない、なども考えられる。また、高価な液体だったらどうか。ウィスキーのワンショット、などだ。

こんな用途があれば、蛇口とポットが汎用的に売られる可能性はあるのではないか、と思った次第である。

2018年2月10日土曜日

乱獲可能な海洋資源


うなぎが絶滅の危機にあるのに、日本は何もしようとしていないそうだ。以前ニシンでも同じようなことがあったらしいが、やはり何もしなかったそうだ。このままではうなぎは食べられなくなってしまうだろう。

乱獲が原因であることは言うまでもないのだが、人口は増え続けているから漁獲は増やさなければならない。そこで考えるのが、乱獲可能な海洋資源はあるのだろうか、ということだ。

うなぎが乱獲で減る理由は、稚魚まで含めた養殖ができないからだ。稚魚は漁獲で捕り、それを育てることはできる。しかし稚魚の親となる親うなぎが乱獲されてしまえば次の稚魚が減る。こういう仕組みだ。

だから、稚魚まで含めた養殖が可能な魚を多数多種類育て、稚魚を放出してやれば、その分乱獲してもよいはずだ。自分で育てるのではなく海に育ててもらう分、生存率は大幅に減るのであるが、自然より大量に放出することで、確率的に増やすことができる。

但し、単独の種類だけを増やしてもダメだ。食物連鎖と海流をよく考え、効率よく増やすような組み合わせを考えなければならない。これには綿密な調査と仮説、技術の進歩などが必要で、簡単ではない。何せタームが1年から数年は掛かるので、時間も掛かる。

そこで、ここにもAIを導入する。海洋のあらゆるところに観測点を設け、定期的に魚類の密度や種類を計測し、どの稚魚放流が効果があるかをリアルタイムで計測し、直ちに仮説を立てる。

こうすることで検討の時間は短縮されるし、新しい稚魚が増えた場合の修正も即時に行われる。稚魚を食べる魚もまた増えるだろうから、そういった魚を計画的に漁獲することも検討に入れられるだろう。

これらの魚は小さなものが多くなるはずだ。その方が成長が早く、効果もすぐに分かるからだ。そしてだんだんと大きくしていき、マグロくらいで止めておいたらよい。サメやクジラくらいになるとまた話は違ってくる可能性が高い。

また、これは海草や珊瑚にも適用できそうだ。ここまで大規模なAIをどうやって開発するか見当もつかないが、基本は因果関係の推測なので、地道な検討の積み上げが功を奏するように思う。

2018年2月9日金曜日

LPWAキッズタグ


子供がキッズケータイを持っていたとしても、誘拐犯なら取り上げて捨ててしまうだろう。誘拐犯に見つからない方法で子供の居場所を教えるには、小型で目立たないことが必要だ。これに適するものとして、現状ではBluetoothを使った紛失防止タグがあるが、究極にはLPWAだろうと思う。

Bluetoothタグだと確率的にしか探せないが、LPWAなら電波は確実に届くし、こちらから起動して操作することも可能だ。普段はGPSをオフにしておいて、非常時に遠隔でオンにすることができれば、普段は電力を消耗せず、非常時には確実に見つけられる。

更には、簡易的なものであってもこちらからメッセージを送ることが可能だ。今探しています、見つけました向かっています、などが表示されるだけでも安心感は格段に違う。光らせるのではなく、電子ペーパーで地味に表示するのが良い。

形状や機能をどうするかは考えどころだ。腕時計タイプでは目立ち過ぎる。キーホルダーだと落としそうだ。できれば体か服、靴などに直接付けるものがよい。また安易に弄られない位置にあるのがよい。

これに適するのはアンクレットタイプだ。ただおしゃれのものではなく、足首に巻きつく平板のようなタイプとする。ランニング用の反射テープのようなもので腕に巻きつけるものがあるが、あれを足に適用する。

充電は週一くらいで親が行えばよい。学校にも常にしていくようにすれば、子供も次第に気にしなくなるだろう。徘徊老人などにも同じものが適用できる。基地局さえちゃんとしていれば、かなりの汎用性があるものに仕上がると思う。

2018年2月8日木曜日

BEAM応用


http://japanese.engadget.com/2018/01/09/el-beam/

画像を表示できる缶バッジだ。リンクしたスマホを経由してSMSを送ることもできる。画像は単体とスライド表示ができる。

これはなかなか面白いと思った。これだけでも色々と遊べそうだ。ただ、もう少し機能がほしい。どんな機能がほしくてどんなことができそうか、考えてみる。

最初の設定だけでなく、SMSを受信することなど、何らかの外的要因をトリガとして表示が変わる機能がほしい。また、音も出てほしい。

そうすると、例えばサバイバルゲームで打たれたらブザーが鳴ってバッジが赤に変わる、といったことができる。また、屋内では社員証を表示するが外に出ると消えるようにできる。

「今、○○をしています」という表示が出ることで、自分の状態を周りの人に知ってほしいということもあるだろう。恒常的なものなら只のバッジでよいが、場合によってそれが変わるものなら役に立つ機能だ。

例えば、パニック障害や急性アレルギーなど発作性の持病があって、それを止める薬を持ち歩いているような場合、あるいは徘徊しがちの人やペット、幼児などが設定範囲を出た場合に、その旨や連絡先を表示することで迅速な対処が可能になる。

「自分ではなく他人に見せる」という発想のICTデバイスは初めてに近いと思う。他にも色々な応用が考えられるだろう。将来が楽しみなデバイスだ。

2018年2月7日水曜日

エレベーター効率化の工夫


エレベーターにはカウンター錘がついているが、この錘を必要に応じて増減する機構を付けてみたらどうだろう、と考えた。

エレベーターと錘の重さは、殆どの場合釣り合っていない。その分はモーターが余計に力を出しているわけだから、釣り合うことでエネルギー消費が減るのではないか。

では錘はどう増減させたらよいのだろうか、と考えてみた。鉛の錘を各階に置いておいて、というのはちょっと危険な気がする。落としたら大変だ。そこで、こう考えてみた。

エレベーターの床下にオイルタンクを設置しておく。タンクの下にはフレキシブルパイプが通っていて、最下階の下にプーリーを通じて錘の下まで続いている。錘にも同じようなオイルタンクがある。

このパイプを通じてオイルをやり取りすることで錘を調整する。勿論、エレベーターの重量変化を検知して、最適なオイル量になるように、ポンプが作動するようになっている。

うーん、ちょっと仕掛けが大げさだし、耐久性にも課題がありそうだ。もう少し考えた方がよいか。

2018年2月6日火曜日

ネックバンド型スマートスピーカー


https://japan.cnet.com/article/35112897/

ネックバンド型のスマートスピーカーの登場だ。イヤホンではなくスピーカーを使って音楽を再生するが、恐らくは指向性スピーカーを使うことで周囲の雑音に関わらず音楽を楽しめ、またその音楽を周囲に撒き散らすこともしないのだろうと思う。

ネックバンドというのは、今後の方向性として大いにアリだと思う。服の下に隠すこともできるし、イヤホンやアイグラス型と違って、ある程度の大きさや重量があっても目立たず違和感も少ない。

肩甲骨の近くには動脈も通っているから心拍も測定できるだろうし、首が近いから咽頭マイクや骨伝導スピーカーにも道が開ける。今はまだ見込みがないが、網膜スキャンディスプレイを搭載する可能性もあるだろう。防水にすることもでき、落とす心配も少ない。24時間の着用も難しくない。

こうなると、その存在を積極的に使ったアプリケーションが出てきておかしくない。例えば心臓の鼓動を使った常時生体認証(着けている限りずっと認証された状態)ができるから、ドアを自動で開けたり、ATMをパスワードなしで操作したりできる。

また、通知が音声ベースになり、スマホやスマートウォッチでの通知の大部分は不要になる。当然時計も通信も内蔵にできるから、簡単な用事はこれで済んでしまう。スマートウォッチ程度だったら駆逐されてしまう可能性もある。

他人が喋っても反応せず、自分が喋るなら小さい声で喋っても反応する。音声も近くで再生されるから聞き取り易い。そういう意味では現在のスマートスピーカーは駆逐されるかもしれない。

更に、喋り続けていても迷惑が掛からないから、ニュースが入る度に、SNS投稿がある度に通知してくれる、ということもできる。その気になれば一日中音楽を流していてもよい。無論、会話中や電車のアナウンス、他人に話しかけられていることなどは検知できるから、そのときは黙るようにする。

これらは、今ではBluetoothイヤホン+スマホに期待していることだ。それらがネックバンド型スマートスピーカーでできるのなら、そちらの方が歓迎である。

2018年2月5日月曜日

自動運転キャンピングカー


トイレとベッド、居室のある自動運転車があると、色々と便利だ。

今の法律では、運転中にベッドに寝ることはできないはずだが、これを何とかクリアするものとして、寝ている間に運転ができるならば、移動時間をそこに割り当てることで、荷役や旅行に大きく貢献することができる。

問題はそんなことができるのかどうかだ。椅子に座っていればうたた寝していても問題ないが、これはシートベルトをしている=事故発生時に車から飛び出してしまわないとみなされるからだろう。であれば同様に、寝ていてもシートベルトで体を固定していれば(向きにもよるが)安全ではないか。

だが、体を押さえ込まれるのは寝ていても嫌だろう。そこで、これもロボットに委ねてはどうかと考えてみる。

まず、本人は寝袋に入るものとする。封筒型ではなくマミー型とする。寝るのは専用のベッドスペースだが、これは単純なベッドではなく、前後左右をクッションに囲まれている。

また、このクッションは細かく分かれていて、各々が可動になっている。つまり、寝相に合わせて体の形に追随し、動くようになっている。つまり、クッションには近接センサが付いていて、体との距離を一定に保つようにしている。この動きは一定速度以下であるので、急な加速には追随できず、体に当たる。これによって急な加減速や厳しいカーブで体を支える。また、上に飛び出してしまうことを避けるため、胸より下は上に押さえが付いている。これらは事故(強い衝撃)の数秒後にはロックが外れ、脱出可能になる。

また、居室があることで、家に帰らずとも自宅にいるのに近い生活ができるから、到着までイライラすることがなくなる。これにも事故に対する備えが必要で、例えば机に強くぶつかれば大怪我をしてしまう。

これには、シートベルトは常にしているものとして、硬いものには大きさ制限と安全策を施す。例えばテーブルはA4サイズまでとする、材質を手で曲がる程度の樹脂素材、また割れても破片が鋭くならないものにする、などだ。他にも、タブレットの代わりにプロジェクタを用意すれば、テレビでもネットでも安心して見られるだろう。

キッチンや風呂がなくとも、また名前がキャンピングカーでなくともよい。少し大きめの、こういった車があると、外出が何かと楽しくなりそうだ。

2018年2月4日日曜日

GPSは不要になる


ご存知の通り、GPSは軍事技術なので、普段から意図的な誤差が織り込まれており、紛争時には使えなくなることがある。GPSの誤差を補正する技術、GPSに相当する独自衛星を打ち上げるなどの対応は当然考えられるのだが、衛星を使う、開けた所でのみ使用可能、というところは変わらない。これは無線LANアクセスポイントなど屋内で電波を使う方法でも同様だ。

これに対して、高精度な加速度センサや地磁気センサと使ったGPSに頼らない技術というものも進歩している。とは言っても、所詮はGPSを補完する技術にしかなっていない。つまりGPSが使えるところでは使い、使えなくなったらその時点からそれに切り替えるが、時間が経つと共に精度は落ちていく。

これに対して、空間認識をして位置を特定する技術、というものも存在する。代表的には掃除機ロボットが部屋の立体地図を作成するもので、距離センサや画像センサのみを用いる。この技術を応用できないか、と考える。

既に、Googleストリートビューのようなデータは揃っている。周囲の画像とこのデータを突き合わせれば、自分の居場所は分かるはずだ。もちろん最初のマッチングは大変だから、GPSが使えるなら使えば良いし、携帯電話の基地局情報や太陽の位置と時計、地磁気、看板の文字など、さまざまな情報を統合して絞り込んでやる。そうした上で、周囲の環境を測定し続け、マッチングをし続ければよい。

この方法は膨大な情報量と計算機資源が必要なので、現状では現実的ではない、と思われがちだ。しかし例えば特徴的なオブジェクトを幾つか選んでおいて、それを追跡するようにすれば、計算量は節約できる。信号機とビルのてっぺんと山の頂、などだ。他にも、以前位置を見失った場所から合理的な時間でたどり着ける範囲に場所を絞り込む、計算を外部(クラウド)にゆだねるなどもできるだろう。

現実問題として、GPSが使い物にならないとき、場所というのは大いに限定されるので、これらが直ちに実用化される見込みがあるわけではない。しかし地下街や建物内では有効であるし、初めて入る建物でも追尾が十分に可能な点、加速度センサよりも十分に優位性があることは指摘しておきたい。

2018年2月3日土曜日

追い抜かれる前に焦れ


http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000119.html

「IoT国際競争力指標(2016年実績)」の公表、という記事だ。見ると日本は2位で横ばいだが、1位の米国と3位の中国がスコアを伸ばしているのに対し、日本は落としている。

これはICTスコアとIoTスコアの総合点なのだが、IoTは微増、ICTは大幅減。ICTスコアは中国に逆転されている。このICTスコアの減が効いている。

細かく見てみると、研究開発費が(国際シェアで)落ちている。M&AではIoTで上がり、ICTで下がっている。こう見ると、絞られた研究費を辛うじて新規性のあるところに投入している、という技術者の苦悩が見てとれる。

不況の中頑張っている、とは思えない。景気は何年も前から徐々に回復している「はず」なのに増えていないことになるからだ。

研究費や新人の採用などというものは、長期的視点に立てば安易に削ってはいけないものだ。日本ではバブル崩壊時に両方削ってしまい、今になって苦労しているにも関わらず、またも同じ失敗をしようとしている。

これらは何れ、基礎体力の差として徐々に企業を蝕み、後で慌てても簡単には回復できないものだ。別に中国に負けないために、というわけではないが、今のうちに焦っておいた方が良いのではないか、と思う。

2018年2月2日金曜日

AI自動水栓


洗い物をしているとき、料理をしているとき、水道の栓の開け閉めは頻繁に起こる。調理場の一部では足で操作する水栓があり、トイレには手を近づけると流れる自動水栓があるが、水栓の開け閉めの条件はそう簡単ではない。

家庭用において足で操作する水栓を置くのは一つのアイデアで、前も紹介したようなLPWAスイッチを使うことも可能である。それとは別に、音声に反応する水栓があってもよいと思う。

それも、ただ単純に「水出して」「水止めて」だけでなく、水量の調整、タイマー、更には無駄と思える状況を警告して反応がなければ止める、やかんに水を入れているときは自動で浄水に切り替えて、いっぱいになったら止める、洗い桶で洗い物をしているときに、桶から出したら自動で水を出す、といった、「阿吽の呼吸」をAIで習得する。

自動水栓の機構自体は既にあるから、これにコンピュータとカメラ(シンクに向けておく)とマイクスピーカがつながっていればよく、水栓から水車で発電することで配線も不要になる。つまり、今の蛇口に取り付ける浄水器のように後付けできる。

少々ゴツくなってしまうだろうが、また値段は数万円となってしまうが、それに見合う便利さは十分にあるだろう。

2018年2月1日木曜日

宅配ロボットの構成と形態


宅配をロボット化するためには、人の足で行ける範囲にはロボットも行けなければならず、受け取り確認も必要だ。人型ロボットなら完璧だろうが、そうでなければどんな形態が最適なのだろうか。

自動運転車が第一の主役になることは間違いない。これは軽自動車程度の大きさで、道路が通っているところまではこれで動く。ここまでは前提として誰も異存ないはずだ。そこから玄関まで荷物を運ぶには、幾つかの必須事項がある。これを個別に考えてみる。
  1. まず、「足」が必要だ。この足は必ずしも二本足である必要はないが、狭い場所にも行かなければならないので大きさには制限がある。
  2. 荷物を最後に相手に渡す、ないしは玄関内に置くためには、アームが必要だ。宅配便の重量制限は25kg程度であるから、これに耐えられる力が必要であり、同時に本体がひっくり返らないように、本体側にもある程度の重量が必要である。
  3. ドアのノックないしはインターホンのボタンを押すための腕が必要である。
  4. 引き続き、音声での対応が必要である。
  5. 受領印を貰う必要がある。これには伝票を別に持たなければならない。
これらを全てロボットだけで行うのは、相当な無理がある。このため、ロボットは遠隔操作として、オペレーターが自動運転車に乗り込んでいる、というような形態になるのではないか。配達ロボットは自動運転車に2、3台乗り込んでいて、オペレーターが割り振りをして数箇所分づつ搭載し、野に放つのだ。

配達ロボットにはテレビカメラがついており、動きはGPSで捕捉される。到着したら遠隔でオペレーターが対応する。インターホンのボタンを押したりノックをしたりするのも、AIではなく人が操作すれば十分だ。

車には人が乗っているから、レッカー移動される心配はない。そして配達は従来の数倍の速さで終わるから、沿道の迷惑も最小化される。必要ならすぐ移動できるし、じりじり動きながら仕事をすることも可能だ。

配達員の負荷、特に体力面及び労働時間での負荷は大いに軽減され、逆にロボットに職を奪われるほどでもないという、ちょうど良い使い方になるのではないか。

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