努力しても報われない場合はある、というのは一般論として正しいと思うが、成功者は「いや、それは努力が足りないだけだ」と反論する。この構図は昔から存在する。
有名なところでは王貞治の「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」というもので、同じようなことは孫正義や柳井正、稲盛和夫、ホリエモンなども言っている。あるいは、努力しても成功するとは限らないが、成功した者は必ず努力している、という言い方をしている人もいる。だがこれも、才能だけで生きてきたような人がいることを無視した発言だ。
ただ、少数の例外を挙げて反論するのも芸がないので、統計的な決着をつけようと、生成AIに聞いてみた。やり取りは色々あったのだが、最終的には次のような結論が出た。
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◎相関係数の考え方
- 努力(学習時間)と学力成績 多くの教育調査で相関係数は 0.2〜0.4程度 と報告されています。 → 正の相関はあるが、中程度にとどまる。つまり「努力すれば成績は上がるが、必ずしも強い関係ではない」。
- 資質(認知能力・IQ・基礎学力)と学力成績 相関係数は 0.5〜0.7程度 とされます。 → 資質の方が努力よりも強く成績に結びつく。特に数学や読解力では高い相関が確認されている。
◎研究例
- PISA調査(OECD) 学習時間と成績の相関は弱〜中程度(0.2〜0.3)。 認知能力や基礎学力(資質)との相関は中〜強(0.5以上)。
- NLSY(米国の長期追跡調査) AFQTスコア(認知能力)と所得・学力の相関は 0.6 前後。 学習時間や努力指標との相関は 0.3 前後。
◎まとめ
- 努力(学習時間)と成績:r ≈ 0.2〜0.4
- 資質(認知能力)と成績:r ≈ 0.5〜0.7
- 結論:努力も資質も成績に寄与するが、資質の方が相関は強い。努力は資質を補完する形で効果を発揮する。
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つまり、努力よりも資質のほうが重要であり、努力しなくても資質があれば成功する。それは資質がなくて努力すれば成功する確率よりも倍程度高い、ということだ。
どうだろう。身も蓋もない結論ではないか。資質のないキミ、努力しても無駄だよ~ん。

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