そこで考えるのは、「外出しても大丈夫な環境構築」ということになる。遠い未来の解としては、パーソナルコミューターがある。例えば、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBi-REAL
にカバーを掛け、エアフィルターを付けたようなイメージだ。ただ、これは費用的にも法的にもハードルが高く、時間も掛かる。そこで考えるのが、タイトルにもあるような簡易防護ヘルメットだ。
これは、頭にかぶるものではなく、肩で支えるような、末広がり型の形状をした大きめのモノだ。イメージとしては、海底散歩に使われるようなもの
https://www.google.com/search?q=%E6%B5%B7%E5%BA%95%E6%95%A3%E6%AD%A9
だ。前面だけではなくできるだけ全体を透明素材で作るようにする。頭頂部ないしは後頭部にバッテリーとフィルタファンが備わっており、吸気に相当するきれいな空気を常に供給する。
首から下には、家庭の散髪で使うヘアキャッチャーのようなエプロンが付いており、エプロンの下端はヘルメットと繋がっていて、ここで密閉される。ヘルメットの斜め後ろ側に排気口があり、ここにもフィルタが装着される。エプロンにはある程度の面積があるため、少々隙間があってもヘルメットの陽圧に押されて体に密着し、首を無理に締め付けなくとも空気が漏れることはない。
この方法では、体は保護されない。例えば手だが、これは別の方法で適宜消毒する。アルコールや次亜塩素酸水のスプレーを座席に置いておく、あるいはヘルメットにマグネットでくっつけておけば(ないしはポケット等を作っておく、ヘルメット自体に組み込む等)、何時でも手を消毒することは可能だ。
また、顔を掻きたいと思えば何時でも(手を消毒してから)隙間から手を突っ込んで掻くことができるし、短時間であれば息を止めてヘルメットを脱いで、掻いてからヘルメットを戻せばよい。数秒でヘルメット内の換気は終わるから、また息をすればよい。顔を締め付けるものがないし息苦しくもないから、長時間被っていても問題ないだろう。
他のマスクやフルフェイスマスク等と大きく異なるのは、頭を全て覆い、しかも余裕があるところだ。これにより髪型が崩れることがない。これも観光用としては大きなメリットだろう。
また、フィルタは当然適宜交換すべきであるが、ヘルメットそのものは当然再利用可能である。表裏をアルコール等で拭けばお終いだ。空気をファンで取り込むため、フィルタはマスクよりも高性能のモノを使えるから、装着者の感染防止は完璧に近いだろう。
バッテリの持ちについても問題はないだろう。1万mAh程度のモバイルバッテリを取り付けておけば、太陽電池がなくとも一日保つだろうし、もし切れても交換は幾らでもできる。
問題となりそうなのは、重さ、そして仰々しさだろうが、まあ観光業界としては背に腹は代えられない。また、音が聞き取りにくいかもしれない。耳の付近を薄くする、マイクとスピーカを付ける等の工夫をする必要があるかもしれない。
ヘルメット内は陽圧になること、また息をするたびに気圧が変化するので、これが気になる人も出てくるかもしれない。CPAPのように内圧に連動してファンを調節する等、将来的には高度化することは可能だ。
バッテリ無しでフィルタだけでどうにかならないかとも考えてみたが、不可能ではないものの快適ではない。息苦しいし、湿気が溜まって曇るだろう。やはり能動的な給気があった方が良いと思われる。
頭頂部が雨に濡れる可能性も考えられるので、吸気口には工夫が必要かもしれない。これは様々な形状が考えられるが、既に過去に色々なものが出ているので、新たに考える必要もないだろう。ルーバーや給気塔等、あまり見た目が派手にならない範囲で考えてみたらよいだろう。
個人持ち、会社支給することにも道が開ける。これを装着する人は外出自粛の対象外とするとか、対面営業を許可する(但し来客も着けていること)などとすれば、一気に問題は解決する。今後何年流行が続こうが、とりあえずは耐えられるだろう。ただ、残念ながら外食には対応できない。
フィルタは、既に多数市販されているガスマスク用のフィルタが流用できる。これにより、例えばフィルタさえ高性能なものにすれば、火山降灰にも対応可能である。くしくも火山噴火に関するレポートが出たところだが、まずはこのヘルメットの開発をしてはどうかと思う。他にも粉塵用、有機ガス用等、従来はフルフェイスマスク等で対応していた現場でも、こちらの方が快適に使える場面は出てくると考える。
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