まず、部屋の通風孔は全部塞ぐ。次に、窓に、ウィンドウエアコンのような陰圧排気装置を取り付ける。部屋の中の気圧を常にモニタし、外気圧より常に低くなるようにする。もちろん高性能フィルタを取り付け、また紫外線照射による殺菌を行う。
次に、以前も紹介したような宅配ボックス内蔵ドアを取り付ける。これは、普段は折りたたまれており、必要な時に内側から操作して50cm立方内外の箱をドアの内側に展開できるようになっている。ドアの上半分に箱が張り付いているイメージである。廊下側、室内側、各々に電子錠付きのドアが付いていて、室内側の操作で解錠できる。
まず外側の錠を開放し、食事を入れてもらって、鍵を閉めたら今度は内側の鍵を開けてそれを受け取る。内側から外側への流れは、例えばゴミ出しやクリーニング等だろうが、その逆になる。内側と外側の鍵は、同時には開かないように制御されている。
この場合、箱の内側の汚染、室内から廊下へ出すモノそのものの汚染はあり得るが、屋内が陰圧であることが保証されるため、廊下側は手袋をして扱い、またアルコールや次亜塩素酸水で拭くだけでよく、サービス業者が隔離服を着る必要はなくなる。
ドアの改造は、隔離が必要なくなったとしても、ケータリングやクリーニングのやり取りでそのまま活用できる。また窓の陰圧排気装置にしても、普段は作動させなければ良いだけで、そのまま放置できる。エアコンもそのまま使えるはずだ。
伝染病となればホテルの客も減るし、補助金を出してやれば飛びつくところは多いものと思われる。ドアも排気装置も、開発の手間はそんなに掛からない。今直ぐにでも考えてみてはどうだろう。
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