2020年4月6日月曜日

伝染病対応簡易隔離室


新型コロナのように伝染病が急速に拡大した際、軽症者をホテル等に隔離することで病床不足に対応する措置が行われる。しかし、ホテルの一室は病棟とは異なるので、隔離は完璧ではない。これを解消するための簡易的な方法を考える。

まず、部屋の通風孔は全部塞ぐ。次に、窓に、ウィンドウエアコンのような陰圧排気装置を取り付ける。部屋の中の気圧を常にモニタし、外気圧より常に低くなるようにする。もちろん高性能フィルタを取り付け、また紫外線照射による殺菌を行う。

次に、以前も紹介したような宅配ボックス内蔵ドアを取り付ける。これは、普段は折りたたまれており、必要な時に内側から操作して50cm立方内外の箱をドアの内側に展開できるようになっている。ドアの上半分に箱が張り付いているイメージである。廊下側、室内側、各々に電子錠付きのドアが付いていて、室内側の操作で解錠できる。

まず外側の錠を開放し、食事を入れてもらって、鍵を閉めたら今度は内側の鍵を開けてそれを受け取る。内側から外側への流れは、例えばゴミ出しやクリーニング等だろうが、その逆になる。内側と外側の鍵は、同時には開かないように制御されている。

この場合、箱の内側の汚染、室内から廊下へ出すモノそのものの汚染はあり得るが、屋内が陰圧であることが保証されるため、廊下側は手袋をして扱い、またアルコールや次亜塩素酸水で拭くだけでよく、サービス業者が隔離服を着る必要はなくなる。

ドアの改造は、隔離が必要なくなったとしても、ケータリングやクリーニングのやり取りでそのまま活用できる。また窓の陰圧排気装置にしても、普段は作動させなければ良いだけで、そのまま放置できる。エアコンもそのまま使えるはずだ。

伝染病となればホテルの客も減るし、補助金を出してやれば飛びつくところは多いものと思われる。ドアも排気装置も、開発の手間はそんなに掛からない。今直ぐにでも考えてみてはどうだろう。

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