ガスファンヒーター、石油ストーブなどは、北国では多く使われている。これらは換気が必要だが、その主な理由は一酸化炭素中毒の危険だ。燃焼不良が起きると一酸化炭素が大量に発生するが、一酸化炭素中毒は死に至る危険なものだが、人はこれを吸っても気付かない。それが危険である理由でもあるのだが、もしガスに炭素がなければどうか、と考えてみた。
原理的に、水素ガスだけであれば、幾ら燃えても一酸化炭素は出ない。炭素がないからだ。一酸化炭素中毒の危険は、ほぼゼロになるはずだ。
もちろん、酸素は消費されるので酸欠の危険は相変わらず残る。だがこちらは換気をすれば直ちに回復するし、息苦しくなるので分かりやすいはずであり、一酸化炭素中毒に比べればリスクは低いだろう。
都市ガスを改質して水素だけを取り出す技術は既に存在するが、都市ガスレベルでの普及は無理なので、最初はガスコンロ用のガス缶のような形で普及させる。これなら1本交換する度に換気、等と目安を付けられるので、更に危険は減るだろう。
また、水素が燃えればそれは水蒸気になるから、加湿にもなる。冬は乾燥するので、こちらも有利ではないだろうか。
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