2018年8月31日金曜日

音声ゲーム


自動運転車の中では、暇つぶしが問題になる。運転者に遠慮する必要がないので自由にやりたいが、読書やゲームをすると酔ってしまいがちだ。これは目で追うことと振動が相まっておこるので、音声を主体にしたものが望ましい。

そこで、書籍だったら音声再生、あるいは音声を主体にしたソリューション、例えばゲームなどが発達するのではないだろうか。

また、元々自動車は防音性をそれほど配慮していない。元々エンジンが騒音を発するし、運転者に外の音がある程度聞こえるようにする配慮だが、これも自動運転では必要ないので、防音性を意図的に高めることが可能になる。鉛や二重窓などを使って、極端に静かにすることも可能だ。

音ゲーとしては、例えば太鼓の達人のように、正確にリズムを刻むものがあるが、考えてみればこれも画面を見ながらやるものなので、やはり酔いやすいかもしれない。画面を見ずに済むか、あるいは光の点滅や色のようなごく簡単な表示のみによるようなゲームが必要だ。

これは盲向けのゲームと基本的に同じでよいはずだから、ある種ユニバーサルデザインのゲームであるとも言える。もっと極端に言えば、仕事をしている振りをしながらゲームをする、退屈な会議でこっそり、なども可能というわけだ。これはこれで需要があるだろうから、開発のしがいもあるというものだ。

ただ、自動運転では、加速度や振動に配慮した走りを指定することは可能だろうから、人の運転より酔いは少ないかもしれない。

2018年8月30日木曜日

自動運転車とブリトー


そのうち運転席が無くなるだろう、前を向いている必然性はないから向かい席になるだろう、但しシートベルトは必要だよね、というのが大方の予想だろう。

自動運転にすることで、乗員の全てが参加して何かすることが可能になったとすると、当然「雑談」「飲食」などの要求が出てくるはずだ。すると、動いている中でも食べられる食事、例えばブリトーのような食べ物の需要が増えるのではないだろうか。

なぜハンバーガーでもサンドイッチでもなくブリトーなのかというと、これらは食べるときに細かい食べ物のかけらが落ちやすいからだ。これに対してブリトー、あるいはクレープのような、水分を多く含む柔らかい生地に具を巻き込む形の食べ物は、この可能性が低い。手も汚さずに済む。

カップとブリトーのホルダーをセットにして、座席やドアのどこかに引っ掛けられるようにすれば、車が揺れても飲食が可能だ。テーブルがなくてもよいし、あったとしても、ゲームや本に占領されていたら、このホルダーは有効だろう。

車の中で何かしようとする動機は、他にも考えられる。ただ、読書やゲームは揺れるし酔うので厳しいかもしれない。そうならないための工夫、例えば音声を主体にするような工夫は考えられるが、少々難しいだろう。

2018年8月29日水曜日

優しいAI兵器


https://japan.cnet.com/article/35122701/

AI殺人兵器は開発しない、という誓約に、多数の人や団体が署名した、というニュース。
まあ、守られないだろうし効果は薄いだろう。何れはそうなる。多少の時間稼ぎにしかならないのは明白だ。人工知能は、もはやラズパイでも動くほど普及しており、技術の陳腐化は著しい。部分的にでもAIを使わない兵器は、それこそ皆無になるのではないかとすら思う。

まあもっとも、この誓約はAI全てを否定しているわけではなく、「自律的」つまりAIが最終判断をする兵器のことなので、部分的に使うことについては許されるわけだ。要は最後のボタンは人に渡す、というだけ。その意味でも殆ど効力はない。

なぜAIを忌み嫌うのかというと、「人を殺す最終判断は人間がすべき」ということらしいのだが、どうも納得できない。既にある意見だが、AIの方が恣意や間違いが少ないのであれば、AIに任せた方がより人道的なのではないか、という反論ができる。

それに、じゃあコンピュータは許されるのか、材料工学は許されるのか、原子力は、武道は。そういうものと何が違うのだろうか。量?じゃあ機関銃は?爆弾は?やっぱり意味は同じではないのか。

それに、そもそも兵器自体が人を殺すものなのであって、AIが判断する前に、ジェネラルには人が戦争の開始継続を判断しているのだから、戦争をしたことそのものが悪ではないのか、とはなぜならないのだろう。目の前の人一人多く殺したからといって、その悪は許されるのだろうか。

結局、AIも単に「(過去にも兵器に適用され批判されてきたのと同様の)新しい技術」の一つに過ぎないのだ。問題の本質は技術ではなく、戦争行為をする判断そのものである。
この署名は、「AIは人を生かす目的に使う」という署名であるべきだろう。それなら最終判断も自動化できる。どうするのかと言うと、逆のことをするのだ。即ち、
  • 銃を向けた相手が敵でない可能性が高いと警告を発し、自動でロックする。ロックを外さないと撃てない。
  • 敵でない可能性が高い標的をマークし、そこに被害が及ばないような撃ち方をする。
  • 敵であっても行動不能化を優先し、主に手足や相手の武器を狙う。
  • 大きな爆弾一発ではなく、小さな爆弾を多数、ピンポイントで使用する。
  • 相手の力量に応じて兵器をリアルタイムで選び、無用に殺さない。
なんだかヘンな気分になるが、「使わない」という選択肢をもう一方に見た場合、これはこれでアリなのではないか、と思う。

2018年8月28日火曜日

ゴミ捨て場としての月


テレビシリーズ「スペース1999」の設定は、月に捨てた核廃棄物が爆発して、月が軌道を離れて宇宙に放り出される、というものだった。

核廃棄物を宇宙に放り出してしまえ、という議論は度々あるが、都度却下されている。まず量が多すぎるし、万一打ち上げに失敗すれば核廃棄物が撒き散らされてしまうからだ。しかし遠い将来、宇宙へ行くのが簡単で安全になるなら、何れはそういうことになるだろう。

その際、太陽に向けて飛ばしてしまえ、外宇宙に向けて飛ばしてしまえ、という発想もあるだろうが、月に保管したらどうだ、というのもまた一案である。将来的に再度必要になったときに備えて、全く再利用の可能性のない捨て方よりもそちらの方が、とも考えられる。また、月で発電してエネルギーだけ貰い、核燃料はそこら辺に放り出しておくだけ、ということだって考えられる。

月の裏側に落としてそれを回収する、またロボットが対応するので放射線はそれほど気にしなくて良い、というのであれば、色々と方法はある。それこそ熱電対でも良いし、スターリングエンジンでもよい。

あるいは、その放射線あるいは宇宙放射線の照射によって変質する物質は幾らかあるだろうが、これが有毒物を無毒化するような方向にできないだろうか。地上だと制限が厳しいが、月の裏側なら放射性物質との距離だけとってやれば自在に近づけられる。それこそロープを通してやって両側で引けばよいのだ。

放射線と真空を最大限に利用できる実験場、という位置付けの仕方もできるだろう。単にごみ捨てだけでなく科学に貢献するというのは至極興味がある応用だと思う。

2018年8月27日月曜日

月は無慈悲な夜の女王


https://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201807_post_17550.html

AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏が、「地球上の工場を全部月に移す」という発言をしたそうだ。これを聞いて思い出したのが、タイトルの有名なSF。地球の植民地となって、農産品などの輸出を行っていた月が独立運動を起こす、というお話だ。

工場を月に移すといっても、そう簡単な話ではない。輸送費だけでもとんでもないことになるし、だいいち月には資源がない。人もいない。だが、ここには非常に面白い示唆がある。

元々ベゾス氏がそう言っている背景は、地球環境を守ることだ。つまり、無人の月なら幾らでも汚していいから、その分地球を守ろう、というわけだ。今までは地球とせいぜい人工衛星程度だった発想を、月にまで広げて考え直そう、ということは評価できる。

今までは植民ばかりが話題になり、「メリットがない」で締めくくられていたように思うが、今となってはロボットによる「植ロボット」を前提として考えてみてもよいように思う。つまり、人間の量は最低限にして、殆どをロボットが行うのだ。

題記の小説では穀物などが作られていたが、そのためには大量の有機物や酸素などの気体を地球から送る必要があり、それが漏れれば純粋に(宇宙規模での)損失であるから、あまり良い策とは思えない。ベゾス氏は、「重工業」を移そうとしているそうだが、これは正解だと思う。

基本的に、真空でも稼動する工場(もっと積極的には真空を活用できる工場)であって、月資源を活用でき、あるいは地球でやると汚染が酷い(環境対策が厳しい)ものを持ってこよう、と思うだろう。その筆頭は恐らく発電と材料精製だ。また、核廃棄物など汚染物質の投棄を行うことも考えられる。月の裏側に投棄すれば、地球からは安全になる。

この、「真空でも稼動する工場」「真空を積極的に活用できる工場」というのが、今までにはなかった発想であるので、ここを積極的に技術開発する必要がある。もちろん人間がほとんど居ない前提で動かなければならないから、造りもそれなりの配慮が必要である。

従来の真空蒸留や真空蒸着は、始めから真空である性質を使ったものではないため、上の条件とは少し違ってくる。例えば真空だから燃える心配がないとか、沸騰しやすいとかいう性質を利用するのが望ましいのだろう。

月の地質はまだ分かっていない部分が多いが、月の石の分析では、アルミニウム、マグネシウム、鉄が多く見つかっている。これらを採掘し、精製して地球に送る、というのは「アリ」だろう。

太陽光を集光して高温を作り、そこに月の石を溶かして温度を調節することで蒸留する。このくらい簡単なら、ロボットでもできそうだ。

月からモノを送るのには、マスドライバー(射出機)が使われる。このため、高温や衝撃振動でダメになるような精密機械は向いていない(無論断熱し緩衝材を使えば良いのだが、そうすれば高コストになってしまう)。作った材料をそのまま投下するような使い方は単純で受け入れられやすいだろう。

月の北極なら、マスドライバーの設置には適しているし、太陽光も十分に得られる。そこから定期的に打ち落とされる花火も一緒に月見をする、そんな光景も見られるかもしれない。

2018年8月26日日曜日

ライフログ接続アドイン


自動車に乗ったこと、自動車から降りたこと、あるいはその他の交通機関や乗り物に乗ったこと、降りたこと、及びその時間、場所は、GPS付きのスマホを持って歩いているだけで検知可能だ。

Google Fitのようなライフログ検知では、既にこれが使われている。だが、汎用とは言えない。例えば電車に乗ったとして、その駅名とか、料金とか、途中でコンビニに寄って何を買ったとかいうことも、知ろうと思えば知ることはできる。しかしGoogle Fitは運動しか興味がないから、そこしか切り取らない。

セキュリティはもちろん前提とするものとして、ライフログと分析をアーキテクチャ的に分離し、ユーザが欲しい分析をアドインとして載せるようなサービスは考えられないだろうか、と思う。このアーキテクチャを考えてみる。

基本はスマホだ。先ほどのGPS情報は位置と時間を知ることができる。また、振動センサや傾きセンサは、ユーザの状態、例えば人と話しているとかリラックスしているとか食事をしているとかを推定できるだろう。

他にも、ユーザのアプリの操作暦や操作そのものの結果にもアクセス可能とする。勝手に音を聴いたりカメラで覗いたりもするが、ユーザが許可しない限り検知そのものをしないし、検知してもユーザの意思によってしか取り出せないようにする。

場合によっては、ライフログアプリに促されることにより、プラスアルファで情報を入手することも可能だ。例えばSuicaの使用履歴と位置情報をつき合わせると運賃を突き合わせられるし、レシートを読み込ませることで買い物履歴も分かる。

そうした上で、アドインを多数作っておく。ライフログはそれだけでずっと保存可能なので、後から思い立ってアドインを着けても、過去にさかのぼって知ることが可能だ。アドインとしてどんなものが使えるかはアイデア次第だ。
  1. 交通費の自動清算、出張報告の半自動作成
  2. 運動の記録、アドバイス
  3. 食事の記録、アドバイス
  4. 面会記録(知人と会った時間場所等)
  5. 外出記録(気に入ったレストラン等)
  6. 乗り換え案内の高精度化(実際にホームからホームへ掛かった時間を加味する)
  7. 駐車場に停めた車の位置を覚えておく
  8. アイデアを思いついたらとりあえず独り言を言う
  9. 生活習慣病の原因を探る(自分で気付かない癖等)
  10. 過労の予測と警告
  11. 違法行為の推定と警告(飲酒運転、スピード違反、暴行暴言、等)
  12. 座りすぎの警告、エコノミークラス症候群の警告
  13. 頭痛ログ、眼精疲労ログ、眠気ログ等
  14. スマホの触りすぎ警告
  15. 間食のしすぎ警告
  16. ストレス推定、緩和アドバイス
  17. 悪い言葉遣い、悪い生活習慣などの警告
  18. ルーチンの推定とアラーム自動設定(誕生日には花を贈るのなら何時予約すべき、等)
  19. ライフログの匿名化切り売り(情報銀行)
他にも幾らでも考えられる。ライフログ自体の扱いは結構怖いところもあるが、結局は暗号化アーキテクチャと管理の問題である。技術が解決してくれる期待は大きい。そして可能性は無限大だ。

検討してみても良いものではないかと思う。

2018年8月25日土曜日

デジタルワークプレイス


この言葉に対する世の定義には少し不満がある。デジタルを使っていればとりあえずOK、みたいな雰囲気があるのだが、そこはむしろ「全部がデジタルで閉じることが保証される」くらいの勢いでないと、使ってはいけない言葉なのではないだろうかと思う。

単純に一人一台のPCやタブレットが支給されるだけではダメで、書類は全てオンラインで閉じること、連絡も会議も処理も全てオンラインでできなければダメだ。これは単に可能というだけでなく、実際に100%デジタルで行われている必要がある。

例えば、実務はSlackで進んでいても出張旅費申請は別だ、とか、途中までオンラインでも最終提出物は印刷してファイルに閉じてタクシーで持っていく、というのでは、まだ足りない。

その意味では、今のグループウェアなどはまだ部品レベルでしかない、と言えるだろう。納品と受け取りをデジタルで処理するスマートコントラクトとか、調達仕様がXMLで書かれているとか、金融・経理システムと連動しているとか、まだまだひと回り大きな連携システムは必要なのではないか。

法務や納税までひっくるめたデジタルワークプレイスを構成するには、国や自治体など公的機関もこれに対応する必要がある。もうメールに添付するのではなく、納品や納税等に対するAPIを規定して開放するようなところまで行い、雛形となる「丸ごと会社パッケージ」をOSSで作って公開する、というところまでやってやるのだ。

新たに会社を起こしたいと思えば、AWSのパッケージを買って立ち上げるだけで済む。必要な設定はパッケージ側が要求する。接続も全部自動でする。不具合がおきればAIが面倒を見る。そんな究極のデジタルワークプレイスがあれば、人は起業のアイデアだけに専念できるのに、と思う。

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