自動車に乗ったこと、自動車から降りたこと、あるいはその他の交通機関や乗り物に乗ったこと、降りたこと、及びその時間、場所は、GPS付きのスマホを持って歩いているだけで検知可能だ。
Google Fitのようなライフログ検知では、既にこれが使われている。だが、汎用とは言えない。例えば電車に乗ったとして、その駅名とか、料金とか、途中でコンビニに寄って何を買ったとかいうことも、知ろうと思えば知ることはできる。しかしGoogle Fitは運動しか興味がないから、そこしか切り取らない。
セキュリティはもちろん前提とするものとして、ライフログと分析をアーキテクチャ的に分離し、ユーザが欲しい分析をアドインとして載せるようなサービスは考えられないだろうか、と思う。このアーキテクチャを考えてみる。
基本はスマホだ。先ほどのGPS情報は位置と時間を知ることができる。また、振動センサや傾きセンサは、ユーザの状態、例えば人と話しているとかリラックスしているとか食事をしているとかを推定できるだろう。
他にも、ユーザのアプリの操作暦や操作そのものの結果にもアクセス可能とする。勝手に音を聴いたりカメラで覗いたりもするが、ユーザが許可しない限り検知そのものをしないし、検知してもユーザの意思によってしか取り出せないようにする。
場合によっては、ライフログアプリに促されることにより、プラスアルファで情報を入手することも可能だ。例えばSuicaの使用履歴と位置情報をつき合わせると運賃を突き合わせられるし、レシートを読み込ませることで買い物履歴も分かる。
そうした上で、アドインを多数作っておく。ライフログはそれだけでずっと保存可能なので、後から思い立ってアドインを着けても、過去にさかのぼって知ることが可能だ。アドインとしてどんなものが使えるかはアイデア次第だ。
- 交通費の自動清算、出張報告の半自動作成
- 運動の記録、アドバイス
- 食事の記録、アドバイス
- 面会記録(知人と会った時間場所等)
- 外出記録(気に入ったレストラン等)
- 乗り換え案内の高精度化(実際にホームからホームへ掛かった時間を加味する)
- 駐車場に停めた車の位置を覚えておく
- アイデアを思いついたらとりあえず独り言を言う
- 生活習慣病の原因を探る(自分で気付かない癖等)
- 過労の予測と警告
- 違法行為の推定と警告(飲酒運転、スピード違反、暴行暴言、等)
- 座りすぎの警告、エコノミークラス症候群の警告
- 頭痛ログ、眼精疲労ログ、眠気ログ等
- スマホの触りすぎ警告
- 間食のしすぎ警告
- ストレス推定、緩和アドバイス
- 悪い言葉遣い、悪い生活習慣などの警告
- ルーチンの推定とアラーム自動設定(誕生日には花を贈るのなら何時予約すべき、等)
- ライフログの匿名化切り売り(情報銀行)
検討してみても良いものではないかと思う。
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