SARSもMERSも新型コロナウィルスもそうだが、感染経路というのは飛沫の他に接触感染がある。このうち、公共の場にあるつり革や手すり、ドアノブ、エレベーターのボタン等は、重要な感染経路だ。今でもこれらは抗菌剤で作られていたりするが、完全には程遠いというのは明らかだろう。もしこれを完璧にできたら、と思って考えてみた。
- 電熱によるもの
- ドアノブは現在と同じく金属製であり、その内側に電熱ヒーターを配する二重構造。人が触っていないことを検知し、瞬間的に高温にすることで殺菌する。
- 人が接触しようとしているときには温度が下がっている必要があり、センサ等の手間を考えると実用性が低い。家庭では有効と思われる。
- 殺菌剤によるもの
- 表面を梨地状に加工し、微細な穴を開けておいて、内側からアルコールを染み出させるもの。
- 殺菌剤の補充、染み出させるタイミングが課題。ボタンをつけておく(自らの意思で出す)のも良いが、それを分かっている人向け。
- オゾン発生によるもの
- 同じく表面の梨地加工、微細穴にしておき、内側を空洞にしておいて、常時オゾン発生装置からのオゾンを微細穴から吹き出させるもの。
- オゾンは生存期間が短いので、有効な量の確保が課題。長いパイプ等では心もとないので手元で発生させたい。
- 光触媒によるもの
- 原理はオゾンとほぼ同じである。表面加工、微細穴は同じで、表面には光触媒をコーティングしてある。内側に紫外線LEDを仕込んでおき、これを光らせると穴から光が漏れ、表面の光触媒が活性化し、殺菌する。内側からなので表面に光が届きにくいが、これは表面加工と穴の大きさ・形状等の工夫で乗り切る。
- 四六時中光らせるとなると電線を光らせなければならず、大変だ。電池を使用するのなら、握って回した時に働き、5分間光り続ける、といったようなタイマーセットが有効だろう。
- 穴でなくとも、アクリルやガラス、ポリカーボネイト等の透明素材で作ればもっと簡単である。また、この光はインテリアとしての価値もあるので、その点は興味深い。
これらを比較してみて、光触媒式が一番優れていると思った。この方法は、ドアノブに限らず手に触るところなら何でも応用できる。
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