2026年4月23日木曜日

ポジティブ無敵の人

 
何もかも失ってしまいもう失うものがない人、という文脈で使われる「無敵の人」という表現だが、別の意味で無敵な人というのを考えてみた。それは、社会からのあらゆるしがらみからいつでも脱却できるために誰にも媚びる必要のない人、というものだ。これを「ポジティブ無敵の人」と命名してみた。

この人たちには、大きく四種類いると考えられる。第一は、いわゆる世捨て人、あるいは高度な悟りを得た宗教家である。第二は田舎で自給自足の生活をしている人だ。第一、第二の人の多くは貧乏で、例えば高齢になって動けなくなるともう死ぬしかないという意味ではあまりポジティブとは言えない。

第三はいわゆるFIREを達成した人で、自己資金を十分に持ち、それを運用して、いわゆる不労所得だけで生活できる人だ。こちらは必要な自己資金が多すぎてあまり現実的ではない。そして第四が、ここで語ろうとしている種類の人だ。

それは、ハイテクやIT知識を駆使して自給自足をする人である。この種類の人は恐らく今はいないと思われるが、将来的な技術進歩によって出現する可能性がある。

それは、自前の植物工場で食料の多くを高効率生産し、太陽光発電でエネルギーを賄い、AIプログラミングなどによる収入で現金を必要とする支払いに対応する、というような人々だ。

植物工場については以前も言及したが、例えば3LDKの部屋の一つを潰せば、家族3、4人を何とか食べさせていくだけの量は生産可能である。だがまあそこまで気張らなくても、家賃はどうせ払わなければならないのだから、現金収入を一部割り当てれば良い。

AIによるプログラミングはどんどん精度が上がっており、プログラミングの敷居は低くなりつつある。敷居が下がれば、単価は下がるが需要は増えるというのは世の常である。今までは望むべくもなかったような詰まらない用途や、個人で異なるきめ細かな用途にもプログラミングが適用され、それに対応するプログラミング需要が増えていく。

そういう中で、安価にプログラミングを受注し短納期で納品するような「ご近所さんプログラマ」が多数出没し、日銭を稼ぐという未来は考えられる。

これはプログラミングに限らず、電子コンテンツであれば何でもよい。VR内の服や小物を作ってほしい、という需要は既に存在しており、結構稼いでいる人もいる。そういうものを丹念に拾っていけば結構な収入になるし、需要を拾うのもAIに任せられる。

こういう人は、昔の農家と同じく、自給自足ができているので、社会の誰にも媚を売る必要がない。その意味で無敵の人と言えるのだ。だが第一や第二のタイプと異なり、生活には余裕がある。稼ごうと思って頑張れば多く稼げるし、のんびりやろうと思えばそうもできる。その意味でもまた無敵と言える。

第四のポジティブ無敵な人は、第三の人と同じく、都心でも生活可能である。不便を我慢しなくても良いという点、第一や第二のタイプと異なる余裕を持っている人たちだ。

さて、そんな人になりたいかというと、個人的には正直あまり魅力を感じない。第三の生き方には少し魅力を感じるが、もしFIRE可能になったとしても仕事は続けるだろうと思う。というわけで当分、私は無敵の人にはなれそうにない。

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