2019年7月16日火曜日

天井給電アレイ


将来、天井はもっと有効活用されるべきだろうと考えている。以前も照明ブラケットを応用したプロジェクタやセンサを考えたが、今度は無線給電を考えてみる。
天井の素材の多くは電波も磁気も通すので、天井素材の裏にアレイアンテナを隠すことは造作もないだろう。これを天井のあちこちに配置する。後で延べるように、できるだけ周辺に、数は多く置いた方がよい。コントローラーも全て天井に隠せるだろう。準備はこれだけだ。
このアレイアンテナは、いわゆるビームフォーミングを行う電波式だ。今までの電波式給電法は、壁の反射等を考慮したものだったけれども、天井に仕込めば反射はほぼ無視してよい。アンテナが天井にあれば、多くの充電すべき機器はどこかのアンテナから必ず見通しの位置にあるだろうからだ。
また、複数のアレイアンテナから一点に集中するようにすれば、個々のアンテナの出力は弱くてよいので安全である。例えば1アンテナ1Wとすれば、どんなに効率が悪くても天井から火を吹く熱さにはならないし、途中経路(空中)を虫が飛んでいたら焼けて落ちた、などということも考えられない。それが機器に集中するわけだが、アンテナ同士の距離が離れているため、機器に対して広角に広がっている。大電力が発生するのは機器アンテナ近辺だけだ。これも安全性が高くなる所以である。
床でも同様のことは考えられるが、家具を置いた時の強度が問題になったり、素材を色々揃えなければならないなどの問題が出る。天井ならその問題はほぼ存在しない。

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