2020年4月20日月曜日

LPWA付きICカード


できるからって何でもくっつけるんじゃない、と怒られそうだが、これにはちゃんと用途がある。

この場合のICカードとは、電子マネーやクレジットカードなどの金融カードである。そしてLPWAはその使用実績を中央に送り、場合によってはカードの機能の操作を行う。さて、これで何が出来るか。

昨今話題の新型コロナ給付金10万円をどう送るのかが注目されている。現金や小切手で送られれば盗難されること間違いない。ネットで申し込めば振り込まれる方式にすれば、通信環境を持っていない人やITリテラシーのない人に届かない。また、プッシュでなくプルになる。即ち、希望者に配るといっているのと同じだ。

ここで一つ、このLPWA付きICカードをマイナンバーカードだと思ってみよう。当然、一人一枚になる。現状では希望者だけだが、これを強制にする。国民IDカードのように所持を義務付ける(持ち歩きは義務付けない)。まずはこれを普及させる。

以後の行政手続きは、全てこれをベースに行うこととする。即ち、申請等は全てキヨスク端末で行い、最後にこれをタッチするだけで良くする。操作の履歴はLPWAで自治体に送られる。
これには電子マネー口座が付随している。基本的には納税と還付のためのものだが、補助金助成金等もこれで受け取ることが出来る。例えば今回のコロナのように、一人10万円支給するというのであれば、LPWAを通じて自動送金するわけだ。

これの優れたところは、個人がネットに接続したり操作したりする必要が一切無く、遠隔から自動で行われる点だ。カード自体に通信機能が付いているのだから当然である。だからこそ、誰にでも配ることが出来るわけだ。高齢者、子供、外国人、銀行口座が開けない人、携帯電話契約のない人でも持つことが出来る。また、カードだけでは詳しい履歴等を見ることができないが、コンビニや市役所のキヨスク端末にタッチしたり、市役所の人に渡してお願いすれば、中身を見ることができる。もちろん必要な操作もそこでできる。

これはつまり、ITリテラシーがなかったり通信環境がない人も含めて全ての人に提供可能という意味で、ユニバーサルな電子化手段であるわけだ。行政をオンライン化する検討をする際、こういう人たちに対しても市役所はサービスを提供する義務があり、管理の二重化は避けられなかったわけだが、これで完全に電子化に移行できることになる。また、非対面で行えるため、今回のコロナ騒ぎに限らず、役所に出向く必要はない。

中長期的なことを考えると、専用の携帯端末とセットにすることで、遠隔地でのあらゆる手続きが可能になる。例えば選挙がそうだし、市役所に行く用はほぼ無くすことができるだろう。また、専用のアクティベーターとペアにすることでセキュリティを高めたり、カードでなく腕時計型、ペンダント型にするなど工夫したりと、色々応用ができるだろう。

2020年4月19日日曜日

ロボット医者


新型コロナ盛りの今、呼吸器系の病気の診断は問題になっている。曰く、喉を見られない。インフルの検査ができない。では遠隔医療をできるかと言えば、これも難しい。それを解決しようというのが、ロボット医者だ。この仕組みを考えよう。

ロボットが乗った自動運転車を用意する。イメージとしては、ハイエース等のボックスカーになる。この中には、ロボットの洗浄殺菌スペースがある。車の自動洗車のイメージで、ブラシと水流で洗う。患者の唾液等が乾燥してこびりつく恐れがあるため、オゾンや紫外線だけではダメで、ブラシを使った洗浄は必要である。次亜塩素酸水のような安価な殺菌剤を噴霧して使えば、排水も少なくて済むし、環境にも優しい。

ロボットは患者宅に訪問し、診察する。もちろん実際の診察は遠隔から生身の医者が行う。喉も見るし、聴診器も当てる。もし持ち合わせの薬で対処できるならそれを渡して終わりである。もしさらに詳しい検査あるいは入院が必要等となれば、その車に乗っていけば良い。当然、診察一回ごとにロボットは洗浄し、患者が車に乗ればそれも洗浄する。

これなら、患者が慣れない機材を扱う必要はないから、診察は正確になる。テレビ電話以上の効果があること疑いないし、双方が感染リスクを抑えられる。

2020年4月18日土曜日

観光用感染防止ヘルメット

新型コロナによって、観光が大打撃を受けている。特にバスツアーが壊滅的で、8割9割といった売上低下があるそうだ。外出自粛が年単位で続けば、本当に多くの企業が倒産し、産業のジャンルというレベルで大幅縮小してしまうだろう。Visit Japanで観光に舵を切っていた国としては勿論、観光に頼ってきた多くの人が職を失うことになる。これは何とかしなければならない。

そこで考えるのは、「外出しても大丈夫な環境構築」ということになる。遠い未来の解としては、パーソナルコミューターがある。例えば、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBi-REAL

にカバーを掛け、エアフィルターを付けたようなイメージだ。ただ、これは費用的にも法的にもハードルが高く、時間も掛かる。そこで考えるのが、タイトルにもあるような簡易防護ヘルメットだ。

これは、頭にかぶるものではなく、肩で支えるような、末広がり型の形状をした大きめのモノだ。イメージとしては、海底散歩に使われるようなもの

https://www.google.com/search?q=%E6%B5%B7%E5%BA%95%E6%95%A3%E6%AD%A9

だ。前面だけではなくできるだけ全体を透明素材で作るようにする。頭頂部ないしは後頭部にバッテリーとフィルタファンが備わっており、吸気に相当するきれいな空気を常に供給する。

首から下には、家庭の散髪で使うヘアキャッチャーのようなエプロンが付いており、エプロンの下端はヘルメットと繋がっていて、ここで密閉される。ヘルメットの斜め後ろ側に排気口があり、ここにもフィルタが装着される。エプロンにはある程度の面積があるため、少々隙間があってもヘルメットの陽圧に押されて体に密着し、首を無理に締め付けなくとも空気が漏れることはない。

この方法では、体は保護されない。例えば手だが、これは別の方法で適宜消毒する。アルコールや次亜塩素酸水のスプレーを座席に置いておく、あるいはヘルメットにマグネットでくっつけておけば(ないしはポケット等を作っておく、ヘルメット自体に組み込む等)、何時でも手を消毒することは可能だ。

また、顔を掻きたいと思えば何時でも(手を消毒してから)隙間から手を突っ込んで掻くことができるし、短時間であれば息を止めてヘルメットを脱いで、掻いてからヘルメットを戻せばよい。数秒でヘルメット内の換気は終わるから、また息をすればよい。顔を締め付けるものがないし息苦しくもないから、長時間被っていても問題ないだろう。

他のマスクやフルフェイスマスク等と大きく異なるのは、頭を全て覆い、しかも余裕があるところだ。これにより髪型が崩れることがない。これも観光用としては大きなメリットだろう。

また、フィルタは当然適宜交換すべきであるが、ヘルメットそのものは当然再利用可能である。表裏をアルコール等で拭けばお終いだ。空気をファンで取り込むため、フィルタはマスクよりも高性能のモノを使えるから、装着者の感染防止は完璧に近いだろう。

バッテリの持ちについても問題はないだろう。1万mAh程度のモバイルバッテリを取り付けておけば、太陽電池がなくとも一日保つだろうし、もし切れても交換は幾らでもできる。

問題となりそうなのは、重さ、そして仰々しさだろうが、まあ観光業界としては背に腹は代えられない。また、音が聞き取りにくいかもしれない。耳の付近を薄くする、マイクとスピーカを付ける等の工夫をする必要があるかもしれない。

ヘルメット内は陽圧になること、また息をするたびに気圧が変化するので、これが気になる人も出てくるかもしれない。CPAPのように内圧に連動してファンを調節する等、将来的には高度化することは可能だ。

バッテリ無しでフィルタだけでどうにかならないかとも考えてみたが、不可能ではないものの快適ではない。息苦しいし、湿気が溜まって曇るだろう。やはり能動的な給気があった方が良いと思われる。

頭頂部が雨に濡れる可能性も考えられるので、吸気口には工夫が必要かもしれない。これは様々な形状が考えられるが、既に過去に色々なものが出ているので、新たに考える必要もないだろう。ルーバーや給気塔等、あまり見た目が派手にならない範囲で考えてみたらよいだろう。

個人持ち、会社支給することにも道が開ける。これを装着する人は外出自粛の対象外とするとか、対面営業を許可する(但し来客も着けていること)などとすれば、一気に問題は解決する。今後何年流行が続こうが、とりあえずは耐えられるだろう。ただ、残念ながら外食には対応できない。

フィルタは、既に多数市販されているガスマスク用のフィルタが流用できる。これにより、例えばフィルタさえ高性能なものにすれば、火山降灰にも対応可能である。くしくも火山噴火に関するレポートが出たところだが、まずはこのヘルメットの開発をしてはどうかと思う。他にも粉塵用、有機ガス用等、従来はフルフェイスマスク等で対応していた現場でも、こちらの方が快適に使える場面は出てくると考える。

2020年4月6日月曜日

伝染病対応簡易隔離室


新型コロナのように伝染病が急速に拡大した際、軽症者をホテル等に隔離することで病床不足に対応する措置が行われる。しかし、ホテルの一室は病棟とは異なるので、隔離は完璧ではない。これを解消するための簡易的な方法を考える。

まず、部屋の通風孔は全部塞ぐ。次に、窓に、ウィンドウエアコンのような陰圧排気装置を取り付ける。部屋の中の気圧を常にモニタし、外気圧より常に低くなるようにする。もちろん高性能フィルタを取り付け、また紫外線照射による殺菌を行う。

次に、以前も紹介したような宅配ボックス内蔵ドアを取り付ける。これは、普段は折りたたまれており、必要な時に内側から操作して50cm立方内外の箱をドアの内側に展開できるようになっている。ドアの上半分に箱が張り付いているイメージである。廊下側、室内側、各々に電子錠付きのドアが付いていて、室内側の操作で解錠できる。

まず外側の錠を開放し、食事を入れてもらって、鍵を閉めたら今度は内側の鍵を開けてそれを受け取る。内側から外側への流れは、例えばゴミ出しやクリーニング等だろうが、その逆になる。内側と外側の鍵は、同時には開かないように制御されている。

この場合、箱の内側の汚染、室内から廊下へ出すモノそのものの汚染はあり得るが、屋内が陰圧であることが保証されるため、廊下側は手袋をして扱い、またアルコールや次亜塩素酸水で拭くだけでよく、サービス業者が隔離服を着る必要はなくなる。

ドアの改造は、隔離が必要なくなったとしても、ケータリングやクリーニングのやり取りでそのまま活用できる。また窓の陰圧排気装置にしても、普段は作動させなければ良いだけで、そのまま放置できる。エアコンもそのまま使えるはずだ。

伝染病となればホテルの客も減るし、補助金を出してやれば飛びつくところは多いものと思われる。ドアも排気装置も、開発の手間はそんなに掛からない。今直ぐにでも考えてみてはどうだろう。

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