2024年11月6日水曜日

自動物流構想

自動運転ロボットが荷物を運ぶ、というサービスは、実証実験では多く登場しているが、本格的なサービスを開始したところはない。その理由は、今の道路や家の構造があまりにも多種多様なため、ロボットが行ける場所は限られているからだ。

これでは自動物流はいつまでも普及しない。ここはで発想を変えて、規定の規格に厳密に従える家(や事務所など)に限ってサービスを提供する代わり、格段に安くなる、という仕掛けを考えてはどうかと思う。

もちろんラスト1マイル、ラスト数十メートルのバリエーションはできるだけ用意するが、ある程度切り捨てることもする。例えば専用の宅配ボックスを置くことは必須とする。その宅配ボックスには電子錠が必須、但しそのための電源供給はロボットから可能。また公共道路からそこに辿り着くまでの段差を制限する。座標取得を容易にする900MHz帯RFIDマーカーを内蔵する。運べる荷物は50Lサイズ、20kgまで、とする。そして実際にサービス可能かどうかは、サービスプロバイダが審査する。荷物自体も専用の段ボールにする。サイズ固定、QRコード付きだ。

この片側が、Amazonのような通販業者や、倉庫業であるとすると、ある程度大きな建物であれば一様に得である。中規模マンション(数十世帯)なら宅配荷物など毎日届くだろうし、工場であれば何十何百と届くから、その省力化の効果は絶大だ。

問題になるのは、業者毎にその規格が違っていると目も当てられないということだが、そこは物流業界でしっかり話し合って、共通規格を作ってもらいたい。EUには既にそれらしき規格があるようなので、それを流用すれば済む。日本でもさっさと進めてほしいものだ。

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