2018年10月7日日曜日

擬人アカウント


Googleの特定のアカウントに対して、メールやSNSで仕事を依頼すると、オンラインで出来ることなら何でもしてくれる。しかし実はそのアカウントはAIである。そんなサービスを考えてみた。

Google Duplexは、店に予約をするエージェントだった。逆に、チャットでいいから自然言語で依頼すると仕事を受けてくれるようなアカウントがあっても良いはずだ。例えばクリーニング屋に集荷を依頼するとか、ネットスーパーで買い物をするといった時に、アカウント(相手)が違うだけで全部LINEやGoogle+で行える、というものだ。

相手は店とは限らず、家の執事(実はHAのサーバ)とか、家庭教師(実はAIの学習プログラム)とかでも良い。家族一人一人に秘書がついていて、秘書と会話をすれば後で本人に話をつけてくれる、というのもアリだろう。とにかく何でも口頭に近いやり取りで仕事が進めば良い訳だ。

既存のプログラムもここ経由で扱う。例えば天気予報などは今でもGoogleアシスタント経由で行えるが、これを進展させたものだ。だれそれにメール、というとき、今のアシスタントでは細かい文言の修正は困難だし、長文も難しい。これを、アシスタントと会話しながら、また提案もしてくれるようにして、秘書と会話するように作れると凄く重宝する。

今のAlexaがエージェントを最初で振り分けるような感覚と似ている。後はエージェントに全て任せるのではなく、音声認識と構文解析は手前で行って、エージェントとの接続はそこが行うようにすれば、エージェント側の負担は少なく、複雑なことは幾らでも可能になる。

普通のアカウントとAIアカウントが混在している空間において、全てをGoogleアシスタントに頼むのではなく、ある仕事はリアルアカウントに、ある仕事は店のAIアカウントに、同じようなインターフェース(チャットや会話)で頼む。これなら人はソフトの操作法を覚える必要はなく、全てを同じように処理することができる。

これが高度化すれば、同業者が一同に会するグループで逆オークションをする、運送業者と宿泊業者が会するグループで旅行相談をすると、チケットと宿泊予約が連動して行えるなど、色々と夢は広がる。

ただ、会社でSlackで会話していたら、いつの間にか自分以外の全員がAIに変わっていた、などというゾッとする落ちも想像できる。

2018年10月6日土曜日

DApps考


中央サーバがない分散アプリケーションというのは、あるようでなかなか無かったのだが、DAppsはそういうものなのだそうだ。一時期流行ったWinnyのようなファイル共有ソフトは中央サーバがないから似たようなものだが、DAppsの場合はブロックチェーンを使用していて、暗号通貨(暗号トークン)による報酬のやり取りが発生する。仕掛けとしては複雑だが、なかなか面白い。

Winnyは非合法的匂いが漂っていたが、アプリはファイル共有だけではなく合法で有益なものもある。例えばSNSなら、世界中どの国に行っても封鎖されることなく使えるし、サーバダウンで使えなくなることもない。送金なら銀行より速く確実にできる。ただ、中央による監視がないことは、例えばSNSならアカウント封鎖ができないとか、送金なら誤送金しても返してもらえない、というリスクもあるので注意は必要だ。

さて、そんなDAppsは、まだ企業内で大々的に使おうという雰囲気にまではなっていない。DAppsでは中央サーバが無いため、ノードのデータ領域と計算能力の負荷が大きくなる。中央サーバの全能力と、各ノードの全能力の合計は、後者の方が圧倒的に膨大となる。つまり、総額としてみれば、企業の負担はかえって重くなってしまう。

この問題を解決しないと、DAppsは企業に普及しない。すなわち、サーバに、しかも複数のサーバに分散した上で何とか動くような巨大なプログラムとデータを、如何にして非中央集権の各ノードに置くか、である。

多重化を目指す以上は、一つのアプリケーションやデータを複数に配置することは避けられない。だが、単純なブロックチェーンのように全ノードに配置するのはやり過ぎだ。だとすればこの中間、すなわち全部ではないが十分に有意な分散をする、しかもそれで信頼できるようにする、ということになる。

このためには、従来とは違ったノード情報が必要になる。分散が十分であるかどうかを確認するための指標だ。例えば地理的に分散しているかどうか、同じないしは類似の組織に所属していたり似たようなソフトをインストールしていないか、通信の相手先が偏っていたり、同じ人と通信していないか、など。要するにお互いが独立しているかどうかだ。

アプリやデータは、この指標を基に分散しなければならない。独立度が高ければ分散数は少なくてよいし、低ければ多数のコピーが必要、ということになる。また、アプリに関しては当然計算機負荷の軽重が問題になる。貧弱なアプリは貧弱なノードに、重いアプリは重いノードに、というわけだ。

このアプリは単独で閉じるものとは限らないから、例えばミドルとUIで各々グループを作るような動きになる。そして、そのグループ間が通信をする。負荷が増えればグループ内でノードを複製し負荷分散する。そういったバックグラウンドが必要だ。

これら、すなわち個々のアプリ(モジュール、ミドル、ブロックと言っても良い)の分散度やリアルタイム負荷分散、当然故障検知や代替などが全て自動で行え、そのためのパラメータはアプリ作者が調節できるような仕掛けが必要である。

ここまで来ると、従来のDAppsやWinnyレベルではなく、業務用の監視ツールにも匹敵するソフトが必要になる。それがアプリにとってはバックグラウンドソフトになるわけだが、ここまででも相当に高度であり、計算機負荷も高く、容量も必要だ。

そんな仕掛けが開発可能なものなのかどうか、合理的な計算機負荷で納まるものなのかどうか、分からない。だがもしこれが出てくれば、従来のサーバビジネスが吹っ飛ぶような重要な可能性を秘めている。ここまで考えて作ってくれる人がいるものなのかどうか、注目している。

2018年10月5日金曜日

採点AI


小学校のテストや小テストのマル付けに人工知能を使えないだろうか、というのがこのアイデアだ。

アイデア自体は陳腐なものだが、考えてみれば小学校におけるこの「マル付け」の手間は実に膨大であり、少々精度が悪くとも大いに労働状況の改善に繋がるものだ。

代表的には算数ドリルや漢字の書き取りだろう。こういうものは毎日のようにやるものだし、それに生徒の人数が掛かるわけだから、マル付けだけでも膨大な量になる。この手間が少しでも省けるなら、その価値は十分だ。

小学生だから文字は汚い(読みにくい)だろうが、読み取れないほど汚ければバツにする、という考えも適用できるだろう。そう考えればAIの精度はむしろ高めすぎない方が良い。これは従来とは逆の発想だ。

また、テストは完璧なバックエンドがなくても採点できなければならない。例えばテスト業者のテストならそういうことも可能だろうが、先生のオリジナルの問題に対応できなければ始まらない。すると、必要なのはこんなシステムになる。
  1. シートフィーダー付きのスキャナ兼プリンタが必要だ。そして赤外線インクによる高速バーコード印刷機能を付けてもらう。
  2. これに無線で繋がるタブレットに専用ソフトを搭載する。
  3. 最初に、問題をスキャンする。スキャンしたシートに赤外線バーコードがなかったら、自動でこれを印刷する。以下、他のシートでも同様とする。
  4. ソフトは、イメージデータから各問の境を自動で切り取り、問題をOCRで読み取り、氏名枠も読み取り、可能なら配点を読み取る。教師はこれを手で修正する。
  5. 次に、教師が正解を記入したシートをスキャンする。答えがOCRで読み取られ、ソフトにインプットされる。必要なら教師はそれを修正する。ここまでで準備完了だ。
  6. 次に、生徒のシートを1枚投入する。明らかに正解の場合には自動でマルが付けられ、明らかに間違いであればバツが付けられる。曖昧なものは教師が判定する。そのこと自体も学習される。また、必要に応じてコメントも入れられる。
  7. 生徒の名前もOCRで読み取られる。生徒の名簿はあらかじめ入っており、通常なら読み取れない汚い字でも、その生徒の範囲という条件で予測する。点数も自動計算される。
  8. これを繰り返す。後半になるほどマル付けの精度は上がり、一瞬で採点が終わるものも出てくるだろう。また、採点の間違いや△のさじ加減を修正するなど、必要に応じて先生は採点をやり直すことができる。
  9. 全部の採点が終わったら、再度シートを通すと、赤外線バーコードを元に、採点結果やコメントを印刷する。当然点数は名簿と紐付けられてデータベースに入る。
  10. オプションとして、生徒の親へ点数やテストイメージがWebで閲覧できるようにする。
ハードウェアは新規開発が必要だが、それほど難しいものではなかろう。ソフトとしてもそれほど高度なものは必要ない。問題が同じなら複数のクラスで使えるから、例えば3クラスもあれば百人の効率化が可能だし、業者が導入すれば殆ど採点の手間は必要なくなる。

台数が欲しいところだが、スキャナプリンタだけは例えば3台ほどとして、どのスキャナでも使えるようにしておき、テストを回収したら直ちにスキャンしてから、自席で採点し、採点し終わったら再度通す、というふうにすれば、恐らく数倍の公立は見込めるだろう。

価格設定と精度は問題だが、根は良いアイデアだと思う。売れるぞ。これは。

2018年10月4日木曜日

電脳コイルの世界


もう十年経つのか、と思うと感慨深いものだが、電脳コイルの世界にまだ実社会は追いついていない。その大きな理由はデバイス開発が進んでいないところだが、なぜもっとスピード感をもって開発してくれないのだろう、と思う。

この分野は、マジックリープだけが突出している。それも開発費だけだ。他のHoloLensやEpson等はまだ研究所レベルであり、恐らく研究費も少なく、有用な応用アプリケーションが無きに等しい。

投資が進まないのは、この応用への期待感の弱さもあるのだろうと思う。ゲームでは殆ど意味がない。普段使いとしてどれだけ役に立つかをまず考える、そうすれば研究費もついてくるはずだ。

この手の製品では、①ゲーム、②コミュニケーション(アバター、会議室、サロン等)、③映像コンテンツ(インタラクティブなもの、映画、ショートムービー、スポーツ、コンサート等)、④情報表示、⑤電脳ペット、等がアプリケーションとして挙げられている。このうち①の一部、②、③は没入型である必要があり、半透過型にはそぐわない。また⑤は、現地の3D形状把握が必要であり、敷居が高い。

こう考えると、まともなアプリケーションは④しかないことになる。これはナビゲーションと映った物の検索、ということになるのだが、多分にここまでで思考停止してしまいがちだ。ここで踏ん張らないと、夢の世界にはたどり着けない。

ここから先はUIの秀逸さで勝負しなければならない、ということだ。そしてその優秀さだけで、十分に需要が出てくるはずだ。それを考えてみよう。

まず、メガネやスカウターのように常時着けっぱなしにする用途はあるのか、という疑問。もちろんゼロではないだろうが、映像コンテンツを見る用途でもない限り、必要に応じて取り出して使うのが筋だろう。これが必要なのは業務用や、警察軍隊などだ。今のデバイスはまずここで転んでいる。

電脳コイルに出てくるような、片目に掛けてちょっと使うというような小型デバイスは、当分は出てこないだろう。もっと現実的な解として、オペラグラス型を提案する。胸ポケットに入れておける大きさで、覗き穴があり、周りをざっと見回して、またサッと胸ポケットに入れる、という動作だ。

この場合は、必ずしも半透過型でなくとも良く、カメラ映像との合成で構わない。相手から瞳が見えなくても良い。せいぜい数秒から二十~三十秒程度の使用だ。スマホ兼用でも良いが、スマホと接続するBluetoothデバイスの方がスマートだ。形状は色々考えられ、単眼鏡型、昔の婦人用オペラグラス(取っ手があるもの)風、遮眼子(視力検査で目を覆う道具)型、スカウター型など色々だ。電池の持ちも悪くて良いし、重くとも構わない。

ボタンを押して覗き穴から覗き、対象が中央になるように映すと、その形状を把握してネット検索し、情報を出してくれる。ナビゲーションの途中だったら、映像に矢印を重ねて出してくれる。その情報は即座にスマホに転送され、詳しく知りたくなったり更に複雑な検索をしたくなったら、スマホを操作するようにする。

問題は、何を映して何を調べるか、である。
  1. 景色や風景、建物等の場合
    1. ランドマークの情報(建物名、定休日、開館時間、混雑度、高さ、築年、耐震基準、防火基準)
    2. 物件の情報(家賃・販売価格、条件(ピアノ可否、ペット可否等)、付帯情報(事故物件など)
    3. 計測(長さ幅高さ、コンセントの位置、天井ソケット形状、等)
    4. 植物・動物の名称、生息地、季節の特徴など
    5. ナビゲーション(目的地までの方向・距離・時間、乗り口の位置推奨等)
    6. その場所の気象(温度湿度風向風速、ガス濃度、PM2.5、予報注意報警報、天気予報、災害情報等)
    7. 緊急行動支援(公衆電話の場所、AEDの場所、勤休避難場所等とそこへの誘導、津波の予想高さをリアルに表示する、等)
    8. 店舗のセール情報、クーポン、買い物リスト、会員証の有無
  2. モノの場合
    1. 店などで
      1. 品名、価格、成分・材料、産地、温度、消費期限等
    2. 外で
      1. 品名等の他に近くで売っている店、通販の欲しいものリスト登録等
      2. 同じもの、似たようなものの購入暦
    3. 手持ちの品
      1. 使用期限、購入からの経過年数、修理暦、使用頻度
  3. 人の場合
    1. 氏名、以前会った場所時間用件、SNSやメールでのコンタクト履歴、借金や貸し借りの有無、住所、職業等
    2. 感情分析
後はアプリケーションとして複数を繋げることが可能かどうかだ。例えば旅行であれば購入済み切符との連動、チェックインの自動化ないしは事前準備などだ。使い勝手さえ満足できれば、幾らでもヒットのチャンスはある。

2018年10月3日水曜日

WHSの復活を望む


Windows Home Server、略してWHS。当時は嬉々として導入したものだが、あっという間にサポート終了、後継も続かずに終わってしまった。

今となっては、早過ぎたのだろうと思う。また、Windowsを前面に出しすぎていたかもしれない。今、改めて本格的なネットの時代が来たことを想い、WHSの再興を望むものである。

だが、やはり時代に合わなくなってきたところは色々ある。そこで、新たなWHSはどんなものになって欲しいか、考えてみた。

多くの人にとって、OneDriveやGoogleDriveで容量は足りる時代である。しかし、ビデオカメラで撮った大量の映像や、4Kカメラで撮った高精細な写真は、これらには納まらない。どうしてもローカルに大量のストレージが必要だ。これはファミリー層に多いはずだ。第一のターゲットはそこになる。

これより、「Windows 10ベースの記憶域スペースを使って二重化したリムーバブルHDDを持つ小型サーバ」というのが最初のコンセプトになろう。ここで非常に重要なのは、UPSを内蔵とすることだ。勿論安全にシャットダウンするだけでよいので、本格的なものである必要はない。ソフトの構成もそれを前提とする。

また、Windowsパソコン自体をバックアップする必然性は薄くなっている。だが、ローミングは必要だ。バックアップ・リストアではなく、ローミングさえできれば良いのが今の時代ではないか。Chromebookのような尖ったものではなく、Windows 10がローミングできれば良いのだ。

その場合、Windows 10にインストールするエージェントは、①主なローカルストレージをWHSのキャッシュとして設定する、②ライセンスやID、設定等のプロファイル情報をバックアップする、となり、通常のバックアップよりはずっと高速になる。

但し、バックアップ自体の有用性は指摘しておきたい。つまり、ごみ箱ではなく世代管理をして、例えば数世代とか数ヶ月前まで巻き戻すことは、容量の許す限り可能な構成にしておいて欲しい。

外との接続に関しては、WHSを踏襲して欲しい。つまり、Microsoft側にネームサーバを持って、登録でWebベースでの接続が可能なようにする。ストレージもWebベースで見られるようにする。但しセキュリティはパスワードだけではダメだ。最低でもSNS認証、できればスマホの二要素認証が必要である。

オプションで良いのでもう一つ欲しいのが、VPNだ。今のスマホのVPNは何処に繋がっているか分からず、いまいち信用できない。また、無料枠が少ないのでこまめにオンオフしなければならないのが面倒だ。スマホ用の専用VPNソフトを入れておけば、常にそこ経由で通信できるので付けっ放しでよい。

細かいディレクトリ構造を弄ることができないようにするなど、素人からの不可視性はもっと高め、ビデオデッキと同じくらいの簡単さで使えるようになれば、中ヒットくらいはするのではないか。

2018年10月2日火曜日

汎用リモコンの工夫


Amazon Echoのレシピは何万だかに増えたらしいが、操作方法は稚拙なままだ。Alexa、XXを使ってYYをして。いまいちスマートでない。それにXXを的確に覚えないと動かないのも困る。数が増えれば相当に混乱するだろう。

リモコンが溢れる時代のこと、それを音声で集約するというのは良い考えだ。だが、頭を使わなければならないというのでは困る。もっと簡単にできないものかと色々考えてみた。
  1. 最初からスマホを前提とした機器の開発。機器には最低限のスイッチのみ搭載しておき、複雑な操作はスマホで行う。もちろんマクロ(シーケンス)や連動も可能とする。機器にQRコードでも貼っておけば、それをスキャンすれば専用リモコン画面が出る、というので十分だ。
  2. 上の応用として、QRコードでなく機器そのものを画像認識させる。また、その上で音声リモコンにする。
  3. GoogleCastのような、TVに繋がる情報機器を設定しておく。テレビを除く全ての操作をここ経由で行う。つまり、「おいリモコン」というとテレビが点いて、操作可能な機器の一覧が映し出される。そこには機器の名前が記されているから迷わず操作できる。
  4. ウェイクアップキーワードに任意の機器の名前(ニックネーム)を設定できるようにする。Alexa、XXを使って、ではなく、XX、で起動する。勿論XXには一定の制限があってよい。ベンダが提供するものから選ばなければならない、筆頭語を共通とする、などだ。
リモコンの氾濫から、マルチリモコンという概念が出てきて久しい。しかし、もうそろそろ音声やスマホでの統一を優先するような風潮が出てきて欲しいものだ。そこには業界の合意が必要である。我を出さずに素直に従って欲しいものだ。

2018年10月1日月曜日

液滴化技術応用


https://japanese.engadget.com/2018/09/04/sound-based-liquid-printing/

久々に面白い研究を見つけた。超音波を使って、高粘度の液体でも液滴化して射出できる装置が開発されたそうだ。

高粘度というと直ぐに思いつくのが蜂蜜だが、これが例えば0.1mmの滴になるわけだ。これは想像力をくすぐられる。大きくは、以下のような応用が可能なはずだ。
  1. 微細な液滴にしてそれをコーティングすることで、粉状に作ることができることに関する応用
  2. 正確な計量ができることに関する応用
  3. 薄く散布ないしは噴霧することができることに関する応用
  4. 液溜まりを破砕することができることに関する応用
  5. 新しい物性の発見とその応用
1.として考えられることは、取り扱いが便利になることだ。例えば容器での保存やパイプでの輸送が簡単になる。サラサラの顆粒のような蜂蜜ができれば、塩のように食卓に並べて置くことができる。砂糖の代わりにこれを使う人は増えてくるのではないか。

2.で直ぐに思いつくのは創薬だ。従来扱いづらかった薬剤が新たに使えるようになれば、応用も広がるだろう。単に素材だけでなく、従来はカプセルだったものを粉剤にしたり錠剤にしたりすることもできる。粉にするだけで、コーティングを工夫することにより、胃で溶けず腸で溶けるようにするなどが可能になる。

3.で言えば、溶剤を減らした医薬や塗料、コーティングなどが考えられる。これも応用が広そうだ。単純に運搬の負荷が減るし、薄く均一に塗れるなら有効成分の量も節約できる。

また、食品でも応用が可能だろう。薄いバイオポリマーで食品を覆うことで、食感を損なわずに肉汁の流出を減らしたり、保存性を高めたり、極端な味や匂いを抑えた栄養補助食品を作ったりできる。サプリメントの作り方も、薬と同様バリエーションが増えるはずだ。

4.で言えば、代表的なのはバイオフィルムだ。超音波歯ブラシの原理はこれだったのかもしれない。となると、風呂や洗面所などのバイオフィルムは、超音波で剥がすことが可能なのではないか。単に超音波を当てるのではなく、引き剥がすような当て方になるから、その効率も高いだろう。

5.はまだ何とも言えないが、例えば新しい粘着剤や滑り止めができたり、光触媒のような抗菌消臭ができたり、光学特性の優れたコーティング剤ができたりする可能性がある。空中に噴霧することで抗菌できる、といったことも考えられるだろう。

研究はまだ初期のものだそうだから、長い目で期待しようと思う。

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