2018年10月3日水曜日

WHSの復活を望む


Windows Home Server、略してWHS。当時は嬉々として導入したものだが、あっという間にサポート終了、後継も続かずに終わってしまった。

今となっては、早過ぎたのだろうと思う。また、Windowsを前面に出しすぎていたかもしれない。今、改めて本格的なネットの時代が来たことを想い、WHSの再興を望むものである。

だが、やはり時代に合わなくなってきたところは色々ある。そこで、新たなWHSはどんなものになって欲しいか、考えてみた。

多くの人にとって、OneDriveやGoogleDriveで容量は足りる時代である。しかし、ビデオカメラで撮った大量の映像や、4Kカメラで撮った高精細な写真は、これらには納まらない。どうしてもローカルに大量のストレージが必要だ。これはファミリー層に多いはずだ。第一のターゲットはそこになる。

これより、「Windows 10ベースの記憶域スペースを使って二重化したリムーバブルHDDを持つ小型サーバ」というのが最初のコンセプトになろう。ここで非常に重要なのは、UPSを内蔵とすることだ。勿論安全にシャットダウンするだけでよいので、本格的なものである必要はない。ソフトの構成もそれを前提とする。

また、Windowsパソコン自体をバックアップする必然性は薄くなっている。だが、ローミングは必要だ。バックアップ・リストアではなく、ローミングさえできれば良いのが今の時代ではないか。Chromebookのような尖ったものではなく、Windows 10がローミングできれば良いのだ。

その場合、Windows 10にインストールするエージェントは、①主なローカルストレージをWHSのキャッシュとして設定する、②ライセンスやID、設定等のプロファイル情報をバックアップする、となり、通常のバックアップよりはずっと高速になる。

但し、バックアップ自体の有用性は指摘しておきたい。つまり、ごみ箱ではなく世代管理をして、例えば数世代とか数ヶ月前まで巻き戻すことは、容量の許す限り可能な構成にしておいて欲しい。

外との接続に関しては、WHSを踏襲して欲しい。つまり、Microsoft側にネームサーバを持って、登録でWebベースでの接続が可能なようにする。ストレージもWebベースで見られるようにする。但しセキュリティはパスワードだけではダメだ。最低でもSNS認証、できればスマホの二要素認証が必要である。

オプションで良いのでもう一つ欲しいのが、VPNだ。今のスマホのVPNは何処に繋がっているか分からず、いまいち信用できない。また、無料枠が少ないのでこまめにオンオフしなければならないのが面倒だ。スマホ用の専用VPNソフトを入れておけば、常にそこ経由で通信できるので付けっ放しでよい。

細かいディレクトリ構造を弄ることができないようにするなど、素人からの不可視性はもっと高め、ビデオデッキと同じくらいの簡単さで使えるようになれば、中ヒットくらいはするのではないか。

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