2019年7月29日月曜日
Bluetooth-USB/HID変換アダプタ
折り畳み式のBluetoothキーボードが欲しい。外出先でスマホしかない時に大量入力したい、という場合に利用するためだ。
しかしこれはPCにも使いたい。PCの際には、Bluetoothだと電源ON直後には効かないので、同じ周波数帯の独自プロトコルのUSBアダプタとキーボードを売っている。問題なのはこの兼用ができないこと。
これを解決するには、キーボードとはBluetoothで繋がり、USBに対してはHIDとして振舞うようなUSBアダプタがあればよい。
これはそんなに難しいことではないはずなのだが、誰も出してくれていないようだ。ぜひ検討してもらいたい。
2019年7月17日水曜日
藻栽培器とパスタマシン
家庭で気軽に野菜を育てられるハイテク栽培セットが、多数売られている。どれもが似通ったもので、水耕栽培にLEDライト。電気があってタンクの水を定期的に補充すればよい、とするものだ。
魅力を感じないわけではないのだが、まだ機械化度が足りないように思う。機器の枠から植物がはみ出るのも気になるし、虫がつかないだろうかと心配になる。掃除も必要だろうし、LEDライトは漏れてきていて、夜中には眩しくて邪魔だし、エネルギー効率も悪そうに思える。
ユーグレナやクロレラといった藻類なら、全てをタンク内に押し込められる。また、環境を機械的に整えることで連続的な生産が可能なはずだ。適当な間隔でフィルタリングして乾燥して固形にする、というような完全自動化もできそうだ。完全に覆うので光合成用の光も無駄にならない。これなら装置だけ買ってくれば家庭でできそうではないか。
これが今できていないのは、藻が直接家庭で食べられることがないからだろう。しかし栄養学的にはけっこう理想に近く、野菜の代わりには十分なりうるものだ。この問題さえクリアできれば、普及は近いのではないか。
そこで改めて「ユーグレナオンライン」を見てみると、サプリメントや青汁など、毎日の食事とは縁遠いものしかないことが分かる。ユーグレナ「入り」のクッキーや菓子、麺などもあるが、これもちょっと違う気がする。つまり、付け合せやサラダの位置付けになる藻料理が欲しいわけだ。それも何種類も。
基本的には、麩や練り物のようなベースを作っておいて、パスタのように形状を加工して、茹でる、揚げる、炒める、といったバリエーションを作れば良いのではないかと考える。つまり、パスタマシンのような加工機と、ユーグレナタブレットの製造機(実態は藻栽培器)のセットである。
ユーグレナタブレットはストックとして持てるようにしておく。例えばシリアルディスペンサーに移すようにする。多すぎるようなら製造機の製造ペースを落とす。パスタマシンに水や油、つなぎや味の変化をつける調味料などを投入して、スイッチを入れる。すると、例えばニョッキのようなものが出てきて、これを好みで茹でたり揚げたりする。
このニョッキは、調理前のものを冷凍保存することが可能だと思う。すると味や調理法のバリエーションが増え、飽きる可能性を押さえることができるだろう。
メイン(おかず)とご飯と、このニョッキを副菜とするような食事ができるなら、野菜の購入量を大いに減らすことができる。そしてその材料は全て大量購入してストックしておくことが可能だ。これなら災害用非常食にもなる(材料と機械のセット)し、宇宙食としても有望ではないだろうか。
また、遠い将来の話になるが、この藻タブレットを原料として、人工肉を作ることができるかもしれない。そうすると、メインと副菜の材料がほぼ藻になって、更に効率が上がるのではないか。
2019年7月16日火曜日
天井給電アレイ
将来、天井はもっと有効活用されるべきだろうと考えている。以前も照明ブラケットを応用したプロジェクタやセンサを考えたが、今度は無線給電を考えてみる。
天井の素材の多くは電波も磁気も通すので、天井素材の裏にアレイアンテナを隠すことは造作もないだろう。これを天井のあちこちに配置する。後で延べるように、できるだけ周辺に、数は多く置いた方がよい。コントローラーも全て天井に隠せるだろう。準備はこれだけだ。
このアレイアンテナは、いわゆるビームフォーミングを行う電波式だ。今までの電波式給電法は、壁の反射等を考慮したものだったけれども、天井に仕込めば反射はほぼ無視してよい。アンテナが天井にあれば、多くの充電すべき機器はどこかのアンテナから必ず見通しの位置にあるだろうからだ。
また、複数のアレイアンテナから一点に集中するようにすれば、個々のアンテナの出力は弱くてよいので安全である。例えば1アンテナ1Wとすれば、どんなに効率が悪くても天井から火を吹く熱さにはならないし、途中経路(空中)を虫が飛んでいたら焼けて落ちた、などということも考えられない。それが機器に集中するわけだが、アンテナ同士の距離が離れているため、機器に対して広角に広がっている。大電力が発生するのは機器アンテナ近辺だけだ。これも安全性が高くなる所以である。
床でも同様のことは考えられるが、家具を置いた時の強度が問題になったり、素材を色々揃えなければならないなどの問題が出る。天井ならその問題はほぼ存在しない。
2019年7月9日火曜日
ブロックチェーンは必要ない
以前から指摘していることであるが、ブロックチェーンは、取引履歴が際限なく溜まっていくという根本的な欠点がある。また、分岐が結構起こるのでそこで使用者が減ると、51%攻撃を受けやすくなる。
これ以前から、電子証明書による書類の真贋確認の技術はあった。これなら一度作った書類の改ざんは不可能だし、要らなくなったファイルは捨てるなりアーカイブできる。紛失の問題は、単純に複製分散すればよい。これをもっと活用すべきである。
欧州のeIDASにあるような仕掛けを使えば、個々の書類をコントラクトとすることは可能だ。即ち、ある書類を受け取り、受領証を返信した時点で、その書類の内容は確実に相手に伝わったことを証明できる。通貨の取引一つに大げさと思うかもしれないが、レシートと思えば問題なかろう。
一度使った書類を保管するかどうかはお互いの任意だが、自分が捨てても相手が保存していれば、改ざんは不可能なのだから信頼できる。また、暗号強度やキーの流出などの懸念があれば、定期的に暗号化し直せばよい。この場合、もし相手がまだ存在していればお互いに合意して更新すればよいし、拒否ないしは音信不通だったらその旨を証明の上、公平な第三者が代行することができる。その後相手が復活すれば三社が協調して修正する。何世代か保管しておけば、古いものは捨ててよい。
これがブロックチェーンの暗号通貨と根本的に違うのは、大きくは2つある。まず、それはお互いの間に契約があったことだけを証明するものであり、例えば受け取ってもいない金銭を受け取ったというような、偽の受領証を発行することは、合意さえあれば可能だ。ただ、これはエスクローの仕掛けを使って、ある程度回避することができる。
第二が匿名性だ。ビットコインの場合は、匿名口座を幾らでも生み出すことができる。また、法人格だけだと同様の問題があるので、eIDAS同様、個人まで特定できる証明が必要である。そうなれば契約も、当然に匿名性が損なわれる。少なくともエスクロー業者に素性を知られることは避けられない。
例えば、そのエスクロー業者が信頼できる金融機関だった場合、金銭の実際の授受を証明することはできて、そのエスクロー業者が秘匿する限り、その取引の事実は匿名でできる。一定期間の後証明書を廃棄すれば、その事実をなかったことにするのは可能だ。一方で、直接取引や闇のエスクロー業者に頼むような怪しい取引は、少々エラーや詐欺等の不具合があっても仕方がないだろう。
双方とエスクロー業者以外が閲覧不可能なように証明書を暗号化することは可能だから、国の盗聴は不可能である。必要なら法に基づいて開示請求をするしか手段はないが、そのこと自体は問題ないはずだ。
必要な役者として、タイムスタンプ発行業者、公的個人認証(JPKI等)はいる。情報保存業者は、タダのストレージサービスでも構わない。証明書の付与はソフトでできるから、特定のサーバは不要で、お互いがやり取りすればよい。エスクローとしても似たような業者はいる。後は、法的な根拠の整備と、それに合わせた各々の業者のちょっとした修正と協調さえあれば、技術的な問題はほぼなく、直ぐにでもサービスを開始できるはずだ。
2019年7月8日月曜日
EaaS
Everything as a Service、というらしい。ヒューレットパッカードエンタープライズ(HPE)社が、3年後を目処に全ての製品をサービスにする、と宣言したそうだ。HPは普通のWindows PCもChromebookも出しているが、HPEの方はサーバだからまだ簡単だが、クライアントとてリース・レンタルにすれば同じことであるから、全てをサービスにすることは可能だろう。
考えてみれば、色々なモノがサービス(リース、レンタル)になってきた。家(賃貸)はもちろんだが、衣服(Amazon Prime Wardrobe)、家具(CLAS)、家電(かして!どっとこむ)、宝石(JENES)、電子書籍(Amazon Unlimited)など、従来の感覚から一歩踏み込んだサービスが登場してきている。これにメルカリのような、中古での流通を含めて考えるなら、もう「買うのがデフォルトで、借りるのは例外」ではなく、「借りるのが当たり前で、買うのは例外」という時代に突入しているように思える。
これを、ある視点から歓迎したいと思う。その視点とは、廃棄だ。
レンタルということは、必ず返さなければならない。所有権はレンタル会社にあり、故障したら修理ないしは交換もレンタル会社が引き受けることになる。通常は別の品との交換になるだろう。そうすれば修理もゆっくりできるし、壊れた壊れてないの押し問答になることもない。定期的に交換することにも抵抗がなくなるはずだ。
どうしようもなく壊れて修理不要になれば廃棄するのはレンタル会社である。これは、不法投棄がほぼ無くなるというメリットがある。また、必要ならリサイクルも完璧にできる。更に言えば、レンタル用であることを見越して、分解しやすい、単一の素材で作る、などの製品を設計することにも力が入るだろう。更には、頻繁に送付が起こるので、サイズの統一や、組み立てや折り畳みなどがしやすい構造にもモチベーションが掛かる。これも廃棄や修理の際に有利に働く。
これらは、廃棄する際の基準が一定になる効果もある。新品で捨てられるような勿体無いことが起き辛いし、もし生活スタイルに合わないとなれば簡単に交換できるから、そういう意味での無駄も生じにくい。収入の変動に合わせてグレードを上げ下げするのも容易だ。
結果として、モノの使用効率は向上し、ゴミは減り、環境にプラスに働くはずだ。
2019年7月5日金曜日
仮想ーリアル複合イベント
ミュージシャンのコンサートとか、スポーツの大会などにおいて、VRでの同時中継を行うサービスは既に存在している。ここに、儲けを最大にするために、変動価格制を取り入れたらどうだろう、と考えてみた。
リアルの座席とVRの座席の両方を価格変動制にする。この際、リアルの席がちょうど埋まるくらいのさじ加減がちょうど良いはずだ。これにより、まず双方最初の価格を提示し、当日が近づくに連れてリアルの席の埋まり具合を見ながら価格を変動させる。この際、リアルの座席については、高めに設定しておいて下がる一方とし、しかも一度下がったら再び上がることはない、また一度買っても評価が下がれば下がる(差額を返金する)とするのが良いと思う。
VRの座席については、上がることもあり得る。またキャンセルも容易にすべきかもしれない。VRの座席を無制限にするか制限するかは、開催者によって考えればよいと思う。また例えば海外は無制限にする、といったことも可能だろう。
これによってリアル座席の単価が下がっても、トータルの額ではより多く稼げるとなれば、こちらが標準になっていく可能性はあると思う。
2019年7月4日木曜日
究極のスマートシティ
スーパーシティだのスマートシティだのという話題が盛んだ。色々と提案されているのは知っているのだが、これらを究極のところに持っていくと、人は殆ど動かないようになるのではないか、と思えてきた。じゃあ何が動くの、というと、相手の方、ないしはロボットである。
人が出かける理由は幾つかあるが、その最たるものは仕事や勉学(学校)だろう。まずこれが、テレワークやテレビ会議、遠隔教育などで減る。次に娯楽だろうが、映画がVRになったり、旅行がテレイグジスタンスになったりすることで減る。食事もケータリングが発達する。買い物の類はネットスーパーや通販で済ませる。医療にも遠隔医療がある。薬は通販と同じ仕組みで届けられるだろう。唯一残るのが医療処置だが、これは今のところ構想が見当たらないが、ロボットが自宅まで来て遠隔でしてくれるようなことが検討されるだろう。
これらが発達すると、多分道路は空くはずだ。人が移動するよりもモノが移動した方が、道路の占有面積は小さいし、そもそもモノも人も移動しない一石二鳥の施策が多くを占めるだろうからだ。
その代わりに、頻繁にロボットが家に出入りすることになるだろう。単なる荷物の運搬だけでなく、自宅の中にまで招き入れて、そのロボットにしかできない固有のことを行うためだ。先ほど言った遠隔処置ロボットはその一つである。
処置ロボットは、必要な機材と医薬品等を持って自宅に訪問する。行うのは注射や血圧測定など、器具や医薬品を扱う業務だ。ロボットの発達により、徐々に複雑なことができるようになっていくだろう。例えば傷口を縫う程度のことなら、これでできるようになる。部屋全体を消毒しなければならない手術は不可能だろうが、それとて自動運転車で迎えに来てくれて、近所に手術車が待ち構えている、というようなことすら考えられる。
他にも、美容師・理容師ロボットとかネイリングロボットとか、そこにいかなければできないことだったものがどんどんロボットになっていくというのは考えられることだ。初期にはダビンチ(医療ロボット)の如く人が遠隔操作で、そのうちAI搭載の独立型になり、世はロボットで溢れ、人は屋内に閉じこもることになる。
それでも人が外に出ることは無くならない。例えば海水浴は自宅には持ち込めないだろうし、ある程度有名な店となればできたてを食べたいからケータリングにはしないだろう。高い買い物をするには実物に触れたいだろうし、映画にしても、VR空間ではなく、たまには映画館で見たいと思うはずだ。デートも直接会うから楽しいのだし、お互いの自宅に行き来してVRゴーグルをかぶって、というのもちょっと違う気がする。しかしトータルではやはり、人の行き来は大幅に減ると考える。
さて、こうなると、高価なハコモノとか幅広道路などは意味を失う。世界中どこにいても(ほとんど)同じ、となれば、都市集中のメリットもなくなる。つまり、スマートシティはスマート(仮想)シティであり、実態はタダの田舎、となるのが、本当の究極かもしれない。
2019年7月1日月曜日
新しいDAPPSのカタチ
この仮想通貨を排除し、また広告モデルでもロングテールモデルでもない、完全ではないが無料のモデルとして提案したいのが、以前もちらっと話した「計算機資源提供モデル」である。
そのソフトウェアはスマートコントラクトとして実行される。つまりネットワークに仕事を投げ、他人にやってもらう。そのための報酬は仮想通貨ではなく、資源提供だ。即ち、ストレージや計算といった資源消費を通貨のように使う。単純に言うならば、自分の計算機資源でできる分だけの計算を行う、ということだ。
例えば検索をしたいとすると、スマホからの検索とサーバーからの検索では、後者が有意に速くなる。実際に消費しているのは他人のストレージや計算機資源であるが、その代わりに自分の知らぬところで勝手に他人の検索にも資源が使われている。
もし出先でも快適に検索したければ、自宅に高性能サーバーを設置しておいて、そのサーバーとスマホをペアリングしておく。すると、それらを併せた計算能力を評価して、速く検索ができる、というわけだ。
このサーバーは、広告業者も使っている。自分の家にサーバーを設置することができないユーザーは、広告を見ることを条件として、それに見合った広告業者サーバーの計算能力を借りることができる。見ないなら単に遅くなるだけで、仕事自体はできる。あるいは、個人情報の提供を承諾する代わりに計算機能力を買う。
これらが嫌だが自宅にサーバーを設置するのも嫌だ、という人は、パブリッククラウドに専用サーバーを月額で買うことができる。もちろんこれは専用のサーバーであり、ただカネを払うだけで、ここに個人の情報が入ることはない。スマートコントラクトに計算機能力を提供するだけだ。
このモデルの素晴らしい所は、個人情報を売る危険や、広告を見る際に紛れ込むマルウェアなどの危険と、自らがサーバーを設置することや月額レンタルすることの選択ができる点だろう。
必ずしもブロックチェーンを使わなければならない、とも限らない。だが何らかのゼロトラスト計算ができないと心配ではある。ここは検証が必要だろう。
問題なのは、このままではソフトウェアを作った業者が儲ける手段がないというところだ。これに対応するには、ソフトウェアが何らかの情報収集をするとか、計算機資源を報酬として受け取り、それをクラウド会社に売る、などが考えられる。
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