2019年12月12日木曜日

はがきプレイヤー


田舎にいる親に、綾小路きみまろ笑撃ライブのCDを贈ろうと思った。しかし、はたと思いとどまった。実家にCDあったっけ。あったとして、使い方が分かるだろうか。そんな経験はないだろうか。

これが綾小路でなく落語全集でもジェットストリームでもイージーリスニングでも良いのだが、要するにコンテンツとプレイヤーが分離しているものとして、もうCDというのは悪手になりつつあるのではないかと思う。その理由は、扱いが難しいからだ。

何をバカな、と思うなかれ。これを子供に渡してみればすぐに分かる。盤面を指で触ってはいけない、擦ってはいけない、ホコリを付けてはいけない、というのが、ハードル高すぎなのだ。
ではiPodやスマホなら良いかと言えばそうでもない。コンテンツを出し入れする操作が難しすぎるし、表示部分が小さすぎて高齢者には酷だ。値段も高すぎる。

ではどんなものが良いのか、と考えてみて、クリスマスカードでよくある、音楽が流れるタイプのものを思いついた。あれは開けるだけで音楽が再生できるものだが、もう少し高級でも良い。ちょっとだけ操作ができるようなものにして、適度な大きさを持ち、高齢者でも扱いやすい、コンテンツとプレイヤーが一体になったようなものを考えてみた。

それは、はがきサイズで、単4電池2本が背表紙付近に入る、見開きの本のようなものになっている。開くと電源が入り、閉じると切れる。最初から再生、以前聞いたところから続きから再生、目次から再生、停止、飛ばす、戻る、音量、くらいのボタンが付いている。コンテンツはICチップに入っていて、取り外しできない。こんな感じだ。

これなら、モノそのものを贈れば即再生できる。人に譲ることも、何人かで一緒に聞くこともできる。何冊買ってもかさばらないし、価格的にも適当だと思う。小さすぎないので、文字を多く書いても読めるだろう。高齢者だけでなく子供向けとしても、ヒットしそうに思う。

コンテンツを取外し可能なバージョンも作ろうと思えばできるが、ターゲットがぼやけてしまうので止めておいた方が良いと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: