2018年7月31日火曜日
完全無人店舗2
以前の登校「完全無人店舗」で思いつかなかったことがひとつある。かつてのセブンイレブンは、商品全部にバーコードをつけるようにメーカーにお願いして回ったのは有名な話だ。これは、バイトでもレジ打ちを間違えず、またレジのスピードアップにも繋がった。同じことを、搬入や掃除にも適用できるのではないか。
つまり、全てを本社がコントロールできることを前提として、必要な規格化は全て本社が行い、店舗はそれに合わせて規格化する、というものだ。Amazon Goより更に上を行く無人化を、複雑な人工知能による学習などナシに成り立たせる。
まず、商品には、バーコードではなくTRONコードを記入する。バーコードが商品の種類毎に付くのに対し、TRONコードは一つ一つに付く。同じ商品でも、区別がつけられるわけだ。
次に、それらの商品について、形状、外観、重量、柔らかさ、温度管理条件、消費期限などがデータとして提供される。これは本社が計測しても良いし、ベンダが提供しても良い。このデータを以って、ロボットは商品を一つ一つ掴んで並べ替えることができる。データさえあれば正しく動くロボットは、個々の状況を把握して臨機応変に動くロボットより安価に作ることができる。
手前に引き出せる棚があれば、ロボットが棚を引き出し、奥のものを手前に詰め、足りないものを補充することができる。消費期限切れのものをピックアップして破棄するのも、画像認識よりIDに頼る方が確実だ。
また、レジにしてもロボットが対応できる。かごから一つ一つ出してIDを読むだけでよいからだ。支払いは電子的手段のみにしてしまえば安全だ。
Amazon Goの場合は、大量のカメラと画像認識を使って商品の取り出しと人への紐付けを行っていた。一方で補充は人手だった。こちらは逆だ。補充の自動化がメインで、レジはロボット化したものの、手順は変わらない。
アプローチが異なる理由は、もちろん発想が違うからだ。Amazon Goの店舗にはゲートがあり、入るときに認証が必要だ。普通のコンビニにこの仕掛けは使えない。また、レジ打ちと商品補充ではどちらが重労働か、どちらがノウハウを要するか、を考えてみれば、今や後者だろう。万引きの問題は明らかにAmazon Goの方が有利だが、日本では労力削減の方が重要だし、もしそれでも万引きが心配なら監視カメラとアラームを強化する程度でよい。
棚と床の形状も規格化してやれば、掃除ロボットも導入できる。こうすることで完全無人になれば、24時間営業も復活するし、多少採算性が悪くても維持できるはずだ。
2018年7月30日月曜日
救助スタントロボット
https://www.gizmodo.jp/2018/07/disney-stuntronics.html
ディズニーが作っているスタントロボットの映像が載っている。空中ブランコを想定しているようだが、これを見て思ったのは、災害救助に使えないだろうか、ということだ。
パニック映画ではよくある、危険な場所への進入や脱出を、ロボットで行うというものだ。もし失敗しても代わりはあるし、身体能力は幾らでも高められる。人間では不可能なことも可能だろう。危険だからとあきらめていた救助ができるようになる。
人間型ロボットであれば、脱出路は人間が通れることが容易に確定できるし、パワーだけは上げてやれば、人を抱えて脱出することも可能だろうし、はじめからそのための仕掛け(背負子など)を取り付けておくことも可能だ。もちろん人間型である必要はなく、様々な道具となりうるロボットを同じように送り込むことは可能だろう。一体でなく何体送り込んでも良いし、人さえ生還すれば送ったロボットは無理して回収せずとも良い。
現場に送り込むのはクレーン車とロボット群を載せたトラック、という未来も、あながち非現実的とは限らない。
2018年7月29日日曜日
寺と死とブロックチェーン
多くの場合、仏教の寺は死者への弔いで生計が成り立っている。その寺の多くは存亡の危機にある。
葬儀が簡略化しているというのがその背景にある。都会ではもはや自宅でも寺でもやることは少なく、斎場任せになっている。火葬場に直接僧侶が出向いて経をあげてお終い、なんて事例も増えている。
これに自動倉庫型がくっついてしまえば全部ここで済む、なんて仕掛けも、そのうち出てくるだろう。そうなれば僧侶はそこで待機するだけのコマの一つに成り下がるだろう。物理的な寺は不要になり、流派の違いで揉めるほど後継者も出ず、大きな流派が小さなところを飲み込んでいく。大型ショッピングモールが個人商店を飲み込んでいったように。
そんな時代、ここにもう一つくっつけて欲しいのは、「手続き」だ。遺産の整理相続もそうだが、今の時代なら情報もここに集約できないだろうか。すなわち「デジタル遺産」と「デジタル過去帳」だ。
デジタル終活というとデータを消すことばかり考えるが、保存も考えなければならないのではないか。例えば隠し子や隠し資産、隠し借金などの証拠がそこにあると、むしろ消してもらっては困ることもあるだろう。もっと言えば犯罪の証拠が残っているかもしれない。本人だけでなく他人の証拠も含めてだ。
そういった情報は、法的な根拠を持って開示請求があれば開示する、という仕掛けをもって、暗号化の上保存する。それも半永久的、ないしは数十~百年といった長期の保存になる。そんな保存には分散が必要であり、ブロックチェーンはその候補になるだろう。
死亡証明がデジタルになって、例えばGoogleがそれを受けてアーカイブをそこに吐き出し、アカウントを閉鎖する。後は役所の手続きによって開示可能になる。そういった仕掛けは、結構良いアイデアに思える。
2018年7月28日土曜日
コンテンツブロッキング
NTTが違法漫画コンテンツサイトをブロックしたことは議論を呼んだ。個人的には法整備を待たずにブロックしたことは問題だと思う。しかし元々の言い分(それしか方法がない)というのもまあ分かる。さっさと法整備をすればよいとは思うのだが、検閲に繋がらない形で上手く法整備をするにはどうしたらよいのだろうか。
これは漫画だけでなく、音楽、映画、書籍、全て当てはまる。このため、まずはこれらを統合して見る視点が必要である。また、コンテンツブロッキングが最も良いものなのか、他に手段はないのかについても当然考える必要がある。
まず、違法著作物を発見する方法だ。これにはマッチングと通報が考えられる、このうちマッチングは中身を見に行くため、通信業者自身が行うのは問題だ。従って、第三者が通報するという形を取りつつ、通報者としてはコンテンツホルダーが共同で出資するような監視組織(会社)を作るのが良いだろう。これならリアルタイムに近い通報が可能だ。
次にブロックの手法だ。なぜ訴訟ではなくブロックになるのかと言うと、相手を特定できない、特定しても直ぐに逃げられてしまう、新たなサイトを次々と建てられいたちごっこになる、という特徴があるからだ。これはネット固有の情報であると言えるだろう。
監視組織内に通報だけでなく検証(お墨付き、確かに違法である)ができるのであれば、その情報をもって遮断してしまうので良い。確認して遮断するのでは、やはり検閲になってしまう。そうでなくても組織を分ければ良い話で、要はプロバイダ自身でないこと、法的な背景を持つ組織が指示するのなら良いわけだ。但し勿論この組織も恣意は許されないので、きっちり証拠を保管して検証可能にしておく必要がある。
最後に、ブロック以外の手法を考えてみる。違法配信サイトは、コンテンツは無料で提供しているが、実際には広告収入やユーザ行動情報の売却で生きている。従って、違法サイトに金銭的利益をもたらしている業者に懲罰を掛けることは可能なはずだ。これは単純にサイトを閲覧すれば得られるから、また別の組織が通報を受けて情報を収集し、例えば「再委託先を確認せずに広告を投稿することを禁ずる、違反したら罰則」などとしてはどうかと思う。
もう一つ、ここまでではあくまで防護策であって、犯人は野放しである。違法コンテンツの接続先開示義務(罰則付き)を海外にまで広げる条約を広げるべきである。
2018年7月27日金曜日
AIは「受付」になる
何でも知っている神様のようなAIを開発しようと思えば、膨大なシステムになってしまうだろう。しかも、それが正しいかどうかを検証するには、同じく神様のように何でも知っている人をあてがわなくてはならない。こんなことは不可能だ。
ではどうするかというと、「専門化と統合」になるはずだ。医者の診療科と同様、専門と細分化が進めば進むほど構築は容易になる。だが問題は統合の方で、的確な専門AIにたどり着けなければ、そもそも正しい答えは得られない。
例えば、専門分野が違えば答えが全く異なってしまうような文言があったとする。統合AIは、どちらのAIに訊くべきか(どちらのAIからの答えが質問者の答えに適しているか)を判断しなければならない。
質問に対する答えを用意するAIと、質問者が求めている答えが何なのかを推測するAIは、学習目標が異なる。こちらを鍛えるのは、それ自体が一つの学問となるほど難しいのではないか。
これがGoogleアシスタントのようなものであれば、A/Bテストで鍛えられるのではないか、というのは早計だ。恐らくはそんなに単純なものではない。単体の文言ではなく、その個人の個性や前後の文脈からも内容は変わってくるはずだからだ。
統合AIは専門家AIの存在自体を認識していなければならないし、ユーザのフィードバックを自分自身と専門家AIの両方に還元しなければならない。しかし、自分が間違ったのか専門家が間違ったのかを判断できないと、専門家が誤ったフィードバックを受けてしまう。
この問題をストレートに解決する方法は当面はないのだろう。ではどうするかと言うと、対話をするわけだ。要は、「それはXXとXXの分野のどちらで訊いていますか?」と素直に訊けばよい。この方法はエレガントではないので、そのうち新しい手法が開発されるのだろうと思う。
その方法とは、単独ではなく長期に渡る文脈が問題を絞り込む、ということを実現するもので、単純にインプットを増やすのではなく、時系列での絞り込み(ないしはリセット)をする仕掛けだ。AIが単純に幾つも並んでいるのか、「忘れるAI」なのかは分からないが、その辺の技術はまだ未研究の分野であり、ブルーオーシャンでもある。研究者の奮闘に期待する。
2018年7月26日木曜日
遅延なき野外コンサート
大きな野外コンサートでは、多数のスピーカーを設置するのが普通だ。そうしないと音が遅れるし、一つのスピーカーで大音量を出すと近くが迷惑だからだ。しかし、遠くのスピーカーの音が聞こえなくなるわけではないので、やはり遠くでは複数の音が入り混じって聞こえにくい。
これを解決するのに、超指向性スピーカーを使うというのはアリだと思う。つまり手前では手前のスピーカーの音しか聞こえず、遠くでは遠くのスピーカーの音しか聞こえないようにする。超指向性スピーカーとは言っても、実際には干渉縞を自在に制御できるから、直線状に配置する必要はない。スピーカーの位置をGPSやカメラ等で把握してコンピュータ制御することで、スピーカー内のどこでも快適な音場を生成することができる。
これは、複数の超音波トランスデューサの干渉縞で会場をスキャンする、といったやり方になる。トランスデューサの干渉縞が会場をくまなくスキャンできるように、超音波(搬送波)の周波数や位相を都度最適化してやるわけだ。このこと自体は、スピーカーの位置(距離と角度)の関係さえ分かれば計算できる。
このシステムを使えば、必要以上に大音量にする必要はない。ロックフェスだけでなく、ポピュラーやクラシックでも使われるようになれば、それはそれで文化的な生活を促進できるだろう。
2018年7月25日水曜日
貼るサプリ
http://harulab.jp/
https://quanis.jp/
http://www.elementalist-jpshop.com/patch-md.html
https://www.patchmd.com/Technology.html
既に結構売れているらしい。しかし細かく見ると、方式は二種類ある。一つは、皮膚の上に有効成分の保持体があり、皮膚に密着しているもの。もう一つはマイクロニードル、要は微小な針が多数あり、針そのものが有効成分でできていて、皮膚に刺さって溶ける、というものだ。
調べてみると、マイクロニードルにもいろいろ種類がある。上の製品は、「生体溶解型」と言われていて、針そのものが溶けてなくなるものらしい。単なるパッチに比べるとチクッとくるが、針が細いので痛くはないそうだ。
そして、このマイクロニードルは、糖尿病におけるインスリン投与のための開発が続けられているそうだ。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025274.php
これによると、体内の血糖値を検知して、必要な量のインスリンを放出できるという。つまり自動調整が可能なわけだ。そこで思いついたのだが、他のいわゆる微量栄養素についても、同様の自動調整ができないだろうか。
血糖値に反応する物質が存在するのであれば、ビタミンB1に反応する物質があってもおかしくない。その調子で、ビタミンミネラル各々に対して物質を発見できれば、常に体内の微量栄養素レベルが一定に保てるのではないだろうか。
これが実現するなら、人間の食事はたんぱく質、炭水化物、脂質だけでよいことになる。相当に栄養のバランスが崩れていてもパッチで何とかなるなら、本当に好きなものだけを食べて暮らすことができる。
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