2018年12月7日金曜日
宅配ドア
宅配で不便なことが二つある。配達される時間が分からず、その間は自宅にいなければいけないこと。また、宅配業者を装った強盗やストーカーの心配があることだ。この心配を排するためには、コンビニ取り置きにするか、宅配ボックスや玄関前置きを使うしかない。しかし前者は出かける必要があり、荷物が重いときはきつい。後者は、盗まれる心配があるし、留守であることがバレてしまい、防犯上厳しい。
そこで考えるのが、ドアを専用の「宅配ドア」に交換する提案である。仕掛けは簡単で、ドアの下半分の裏側が折りたたみ式の宅配ボックスになっていて、普段は折りたたんでおけば普通のドアと同じに使える。留守にするとき、あるいは居留守を使うときには、このボックスを展開すると、外側から開けられるドアが有効になり、宅配ボックスとして使えるわけだ。
日本の玄関ドアは外開きだから、ボックスを展開してもドアが開けられなくなることはないが、展開した宅配ボックスから室内に侵入されないためにも、外側からだけ出し入れできるように作った方が良いだろう。また同じ理由により、展開した状態でも頑丈に作る必要はある。しかし注意点としてはその程度で、どちらも難しいものではない。
ドアは少々高価になるが、例えば女性の一人暮らしなどでは非常に重要な付加価値になる。需要も相当に見込めるので、賃貸にもお勧めである。
2018年12月6日木曜日
紙パルプ3Dプリンタ
https://jp.techcrunch.com/2018/11/07/2018-11-06-this-3d-printer-squirts-out-wet-paper-pulp/
3Dプリンタの材料として、プラスチックでなく紙パルプを使った事例だ。
これは面白い。紙は日常空間に溢れているし、何よりも自作が可能だからだ。シュレッダーには湿式シュレッダーというものがあって、裁断するのではなく湿らせてどろどろにする。モノによってはその場で新たに紙に再生するものがある。この技術を応用すれば、自宅の余った紙で作ることができる。
この事例の作品の見た目は美しくないが、乾けば市販の塗料で幾らでも化粧が可能だ。工作精度も悪そうだが、これは将来的には改善が期待できるだろう。そうした上で何ができるか、何を作りたいか、色々と想像ができて面白い。
日常に発生する紙と言えば、包装紙や梱包箱(ダンボール)、雑誌新聞といったところだろう。量的には結構なものだ。従って、ペン立てなどの文具、小物ものも可能だろうが、消耗品ではないものを作ることに意義は薄く、それなりの消費があることが望ましい。そこで考えてみると、
- 買い物袋(バッグ)。麻紐や市販の紙紐と組み合わせた強度強化が望ましい。
- 皿、コップ、カトラリー(箸、フォーク、スプーン)。
- 梱包箱(リユースではなく最適なサイズに作り直すリサイクル)。
- 封筒。
- ぞうきん、給水材。
- 紙おむつ。子供の下着。
- 紙粘土。
- 子供のおもちゃ。積み木など。
- クッション材、断熱材。
- キッチンペーパー、メモ用紙、トイレットペーパーなどの薄いものが作れるかどうかが不明だが、もし可能ならこれらも考えられる。
2018年12月5日水曜日
日本のドローン農業
https://jp.techcrunch.com/2018/11/07/2018-11-06-precision-farming-startup-taranis-gets-20m-series-b-for-its-crop-monitoring-tech/
ドローンで農作物を監視し、AIで効率化しようとするベンチャーの例だ。
IoTによる農業では、大量のセンサが必要である、と思われがちだが、ドローンで監視するようにすれば一台で済む。別に秒単位で情報が欲しいわけではないので、例えば一日に数回飛ばして監視する、というようなレベルで十分だし、鳥や野生動物の被害を避けるには監視塔でも立ててカメラで監視し、ドローンで追い払うようなこともできるだろう。
日本の土地は山がちで気象も複雑だから、だだっ広い平地に機械で力任せに作ってきたような米国型農業にはコスト面で勝ち目がなかった。しかし、こういったきめ細かい制御が可能になれば、その恩恵が大きいのはむしろ日本の方だ。
米国での恩恵は、せいぜい効率の向上といった程度だろう。大規模な病害虫の被害を未然に抑えられれば、何割というレベルで収益が向上するだろうが、日本の場合は活用できなかった土地が新たに活用できるようになる利益が大きい。また、土地の特性に合わせた作物の選択が可能になるので、付加価値の高い栽培が可能になる。その効果は何割ではなく何倍、何十倍という規模になるはずだ。
この記事にはないが、剪定、選定、収穫、仕分けにもドローンを使えるかもしれない。そうすればその価値は更に高まる。人が入り込めないような崖にも栽培できるし効率は最高となれば、くず地の価値が急激に増し、成金が続出することすら考えられる。
これはまた、農業人口の高齢化にも良い影響が出る。これで収益力が高まれば、若者も農業に進出する機会が増えるからだ。人口の都市集中緩和にも役に立つし、地方活性化にも芽がある。
農水省とAIは、意外に相性が良いのかもしれない。これは国主導での研究が望まれる。
2018年12月4日火曜日
AI相性受験
最近の私立学校の受験では、単に詰め込み知識を問うのではなく、地頭を問う傾向があるのだそうだ。記述式が増えたり、時事を問うようなものもあるらしい。
こういうものには、問題もさることながら、採点にも難しいところがある。そしてもっと問題なのは、勉強の視点でしか受験ができていないことだ。それは校風だったりクラブ活動だったり友人関係だったり先生との相性だったりする。
自由な校風の学校に、成績は良いが自分で物事を決められない子が入ってきても不幸だろうし、厳格な学校に奔放だが発想が豊かな子が来ても窮屈なだけだ。
こういった総合的な相性の評価をするには、単に2時間の受験をするのではなく、もっと総合的な評価が望ましい。しかしそのコストは膨大であり、多くの学校では思いもよらなかっただろう。
もしここにAIが入る余地があるのなら、学校、生徒共に幸せになれる。この方法を少し考えてみる。
生徒に様々な問題を与えるというのは基本的に同じだが、まず与える問題は学問の試験だけではない。例えば、クラスのグループに分かれてアクティブラーニングをするのだ。その際に受験者がどの立ち位置に来るのか、どう協力するのか。場を盛り上げるのか、書記に徹するのか、リーダーシップをとるのか。あるいは意見を求められたときにどんな反応をするのか。
相手をするのは仮想人格であり、環境もVRである。もちろん同じ問題を現実の(既に入学している)生徒にもさせる。そこから、様々な観点で性格が導き出せるはずだ。もちろん筆記試験ではないので対策は困難だし、もしそれでも対策ができているのなら十分に本人には資格があるだろう。
この仮想人格は、ある意味でその学校の校風を反映している。その人格と上手くやっていけるのなら、実際に入学しても似たような(あるいは相性の良い)人格が集まり、やはり上手くやっていけるだろう。
グループワークに限らず、クラブ活動や修学旅行、登下校でのアクシデントなど、色々と問題は考えられる。これらから得られる性格ベクトルは、選考の大きな参考になるはずだ。
開発は相当に難しく、当面はこの通りに作るのは無理だろうが、例えば段階を踏んで細分化すれば、今からでも適用可能な考え方はある。検討する価値はあるはずだ。
2018年12月3日月曜日
プリズムによるノッチ解消術
iPhone Xが出たとき、なんと醜悪なデザインだ、と思った。しかし他社も追随して、ノッチだらけの世の中になってしまった。これは気持ち悪い。早いところ何とかして欲しいものだ。
既にノッチなしで全画面を追求する動きはあるようだが、個人的には別に上に少しばかり筋が残っていても全然構わない。だが、よりその幅を薄くしようとするならば、一つアイデアはある。
それは至極簡単である。プリズムを使ってスリットを作る。これで光を誘導し、90度反射させてカメラをディスプレイの裏に縦に配置するだけだ。液晶の裏に誘導さえできれば、後は光学的な工夫で幅の狭さをカバーすることは可能だし、幅を長くすれば光量も確保できるだろう。
こんな簡単なことになぜ誰も気付かないのか、理解に苦しむ。深セン辺りでさっさと作って欲しいものだ。
2018年12月2日日曜日
遠隔でない遠隔医療
遠隔医療というと、自宅ないしは介護施設や老人ホームで日々の健康診断、と想像してしまう。しかし、これをもっと積極的に利用しようとすると、別の形態が考えられるのではないか。
患者の行き先は病院である。え、意味ないじゃん、と思うなかれ。その病院には検診機器も看護師も医者もいるし処置室もあるが、診察するのは全て遠隔医療である。
患者は病院を選ぶことができるが、選ぶのは遠隔医療の病院であって、実際に行く病院ではない。つまり、どの遠隔医療病院の診察を受けるにしても、実際に行くのは地元の同じ病院である。
そこに医者や看護師がいるのは、投薬や処置及び医療機器を操作するためであって、その意味ではベテランである必要はない。医療用語が分かり、遠隔医師の指示が理解できれば十分である。
病院である以上は、ある程度高度な診断や処置は可能である。この点が既存の遠隔医療と決定的に違う点で、緊急手術や特殊な器具・機器が必要な検査・処置以外の大部分は、そこで全て済んでしまう。処方箋の発行も当然可能だ。医師同士の協働であれば、現在の遠隔医療の法的問題は、ほぼクリアできる。
遠隔医療病院は、遠隔医療専門で運用できるので、例えば24時間運用としたり、高度に専門化したりすることができる。看護師は不要であり、病床も要らない。消毒も白衣も不要である。高速通信とコンピュータ機器やテレビ会議システムなどは必要だが、多くはクラウドに逃がすことができる。
患者としては、自分の病気が困難なものであったとしても、遠くの専門病院に通う必要がなくなるし、例えば混雑しているときには都度医者を変えるようなこともできるだろう。
地元の病院としては、不得意な病気は遠隔医療を推奨することが簡単になるし、もし遠隔医療になっても自分の病院から患者がいなくなることはないので、収入がいきなりゼロになることがなくなる。また、高度な遠隔医療病院と日々接することで経験も積める。
過疎地域であっても、これは有効だ。全てが遠隔でなくとも、簡単なものはローカルで、難しくなれば遠隔で、とできる。医者が不要になるわけではない一方、経験の浅い医者でもいざというときは助けを請える点、安心感が違う。
今の遠隔医療モデルに、ぜひこの形態も付け加えて検討してもらいたいと思う。
2018年12月1日土曜日
安全不要社会
今、都心では、電車のホームにホームドアを設置するところがじわじわと増えてきている。このように、社会自体が色々と安全になっている例は多い。しかしそれには考慮や費用が掛かる。
この、安全のための機構が全て要らないとしたら。かつてはそうだったわけだが、そうなればモノづくりの効率が高まることは疑いない。そしてその犠牲になるのは当然安全なのだが、そうならないとしたらどうだろう。
例えば、どんなに鋭い刃物でも、人に当たらなければ切れることはない。この刃物をロボットが持っていたとして、絶対に人に当たらないように制御されているとしたら、その刃物に安全策は必要ないわけだ。刃物単体ではなく、ロボットとのセットで安全であれば良いのだから。
また、世の中の自動車が全て自動運転車になったら、歩道と車道の間にガードレールを付ける必要はないし、歩道に段差をつける必要もないかもしれない。多少トイレが広ければ、ロボットが一緒に入って介助できるから、手すりなど様々な障害者向けの設備は要らないかもしれない。ロボットが送り迎えをしてくれるなら、防犯アラームは不要かもしれない。
冒頭のホームドアに立ち返ってみると、日本ではドアの数が多様なため設置が難しい駅もある。そんなところには監視ロボットが多数配備され、落ちそうな人を注意したり、電車の進入時には手を広げてガードするということも考えられる。
このロボットは全て汎用の人型であって、プログラムだけが少し違う。人の多さと場所の危険度によってロボットの数は増減し、プログラムも逐次最適化する。そんな社会では、既存のインフラはそのままでよい。例えば、新たにエレベーターを設置する必要はなく、ロボットにおぶってもらえばよい。車椅子で電車に乗るのも、いちいち駅員に頼む必要はない。専用の板も必要ない。
もちろんロボットの費用は掛かるわけだが、こちらは汎用なので潰しが利くし、量産効果も出るだろう。全体としてどちらが安くなるかは分からないが、どちらにしてもそういうロボットは出てくるはずであって、後はさじ加減をどうするか(どちらに重きを置くか)の問題になるだろう。
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