2018年12月6日木曜日

紙パルプ3Dプリンタ


https://jp.techcrunch.com/2018/11/07/2018-11-06-this-3d-printer-squirts-out-wet-paper-pulp/

3Dプリンタの材料として、プラスチックでなく紙パルプを使った事例だ。

これは面白い。紙は日常空間に溢れているし、何よりも自作が可能だからだ。シュレッダーには湿式シュレッダーというものがあって、裁断するのではなく湿らせてどろどろにする。モノによってはその場で新たに紙に再生するものがある。この技術を応用すれば、自宅の余った紙で作ることができる。

この事例の作品の見た目は美しくないが、乾けば市販の塗料で幾らでも化粧が可能だ。工作精度も悪そうだが、これは将来的には改善が期待できるだろう。そうした上で何ができるか、何を作りたいか、色々と想像ができて面白い。

日常に発生する紙と言えば、包装紙や梱包箱(ダンボール)、雑誌新聞といったところだろう。量的には結構なものだ。従って、ペン立てなどの文具、小物ものも可能だろうが、消耗品ではないものを作ることに意義は薄く、それなりの消費があることが望ましい。そこで考えてみると、
  • 買い物袋(バッグ)。麻紐や市販の紙紐と組み合わせた強度強化が望ましい。
  • 皿、コップ、カトラリー(箸、フォーク、スプーン)。
  • 梱包箱(リユースではなく最適なサイズに作り直すリサイクル)。
  • 封筒。
  • ぞうきん、給水材。
  • 紙おむつ。子供の下着。
  • 紙粘土。
  • 子供のおもちゃ。積み木など。
  • クッション材、断熱材。
  • キッチンペーパー、メモ用紙、トイレットペーパーなどの薄いものが作れるかどうかが不明だが、もし可能ならこれらも考えられる。
こういったものが日常的に作れるなら、一家に一台3Dプリンタを置く意義も出ようというものだ。紙パルプ3Dプリンタは、もっと研究されるべきだと思う。

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