2019年6月7日金曜日

電線の地中化促進策


電線の地中化が遅々として進まないそうだ。
電線を地中化できない最大の要因はコストだろう。よく「予算が無い」などと言われるが、その本質は「それだけの予算を掛ける価値が見出せない」ということだ。地中化の主目的は防災だが、普段のメリットがせいぜい景観くらいしかないことが、この「価値」を見出せない理由だろう。
そこで考えるのが、価値を付けるという作戦だ。その主たる価値とは「儲かる、賑わう」というものになる。
電柱を無くすことによって、トランスはどうしても地上に設置しなければならなくなる。一定の間隔で、幾つも必要だ。今までは電柱のスペースで済んでいたものが、その数倍の設置面積になるので、迷惑になる。これに付加価値を付けよう。
その候補の一つが、情報ステーションである。ここに大型ディスプレイを付けてやる。ベンチも置いて、充電サービスも付けて、CMや地域情報を流す。もちろんいざという時には防災情報も流す。電子マネーで支払をすれば有料映像が見られたりネットサーフィンができるし、ピザをそこに配達することも、そのピザ屋が今どこにいるかもリアルタイムで表示できる。無料WiFiも付けてやろう。
あるいは行政手続きへのアクセス窓口というものも考えられる。近い将来、行政手続きがデジタルファースト(紙は例外でデジタルが主流)となった時に、情報機器弱者がアクセスできるものだ。これは例えば、警察消防役所へのTV電話や音声チャットなどを開放するものだ。他にも防犯カメラなど、デジタルに関する様々な機能を集約できるだろう。
もうひとつは給電サービスだ。その区画を走れば無線給電ができる、また駐車スペースに充電ステーションを作って電気自動車の充電ができるようにする。こういうところがあちこちにあれば、ガソリンスタンドが渋滞するようなこともなかろう。
渋滞で人はイライラするものだが、その渋滞時に充電ができるとなれば、更には渋滞の度合いに応じて充電料が安くなれば、そのイライラも軽減するというものだろう。
歩道側にファストフードや自販機があれば商売にもなる。ただコーラを買って直ぐ立ち去るのではなく、そこで15分休憩し、急速充電して、缶を捨てて、去ってもらう。

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