2019年6月8日土曜日

消防ドローン


消防庁が、消防飛行艇の予算を試算したそうだ。初期費用380億円、維持管理費は年間20億円。これに対して消防庁の予算は100億円なのだそうだ。
これを聞いて、直ぐに「じゃあドローンにしたらどうだ」と思った。100kg級のドローンを作ってもせいぜい数百万円、例えば200万円として、これを百台作っても2億円にしかならない。これで10トンの水を運ぶことができる。
消防飛行艇が活躍する場は、山火事や大震災後の火災などだろうが、逆に言えばこれに限られる。ドローンなら普段の火災から活躍でき、大規模火災には集団で取り組めばよい。一度にドカンと落とすことも、バケツリレー式に連続して、あるいは帯状に落として避難者の退路を確保するなど、様々な投下パターンが組めるし、飛行艇では無理な量も数でカバーできる。
ここで問題になりそうなのは、火事だから当然上昇気流があるわけで、煙も発生しているはずだ。つまり飛行機ですら安定しないのに、それより小さいドローンで大丈夫か、というところだろう。
その心配はアタリだが、対応不可能な理由ではない。工夫することで幾らでも対処可能だろう。また、百機がぶつからないように操縦する必要はあるが、これはコンピュータ制御が必要になるだろう。それも既に類似の技術はあり、本質的な困難ではない。

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