2019年11月12日火曜日

AGIの階層化における冗長性の確保


以前、「常識のマイクロサービス」という投稿をした。細かいマイクロサービスを統合することを繰り返してやると、人間の常識が実現できるかもしれない、とするものだ。その欠点として、マイクロサービスがどれか一つでも止まってしまったら全体が機能しなくなる危険を指摘した。

これに対して、一つの機能を持つマイクロサービスを複数登録して、の多数決をとるようなことを基本形にしてはどうか、と考えた。

例えば、画像を提示して、その中に写っている人物の感情を推定するシステムがあったとする。その中にはA社、B社、C社のマイクロサービスが登録されていて、各々が各々のアルゴリズムで判定する。多数決によって判断し、残りは捨てる。あるいは信頼性を判断して、総合的に判断する。その取捨によって、マイクロサービスへの報酬も左右される。

こうすれば、個々のサービスが停止しても判定を継続できるし、サービス同士の切磋琢磨や淘汰がなされ、精度は上がっていくだろう。

また、これなら垂直統合は必ずしも必要ないし、まとめたサービスそのものがまた階層の一部になることが可能であり、ネットワーク上の「常識エンジン」が構築されることになるだろう。
このためには標準化が必要だが、当初はその「多数決システム」が差分を吸収できるので、標準化を待たずとも開発し始めることはできる。

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