雨が近づくと頭痛が起きる、という人は多いが、これは気圧の低下が原因である。気圧が下がると血液の流れが拡張して、脳の血流が増し、それが神経を刺激する。
全身が入る気密室を作って気圧を調節すれば、頭痛が軽減するであろうことは容易に想像できるが、そんなことは一般人には無理だろう。そこで考えるのが、センサだけを騙す方法だ。
この場合、センサは耳にある。しかし、耳は喉や鼻と繋がっているので、これらをすべて覆うためには、フルフェイスのヘルメットが必要である。それはちょうど、アポロ11号の船内宇宙服のヘルメットのような、透明のプラスチックカバーになるだろう。首のところを気密にするように、低反発ウレタンフォームで覆っておき、内部にはバッテリ、ファン、気圧センサが内蔵されている。
ファンは、内部の気圧を晴天と同等になるように調節する。首からどうしても空気は漏れるので、ファンは回りっぱなしになる。多少うるさくなるかもしれないので、工夫が必要になるだろう。
四六時中必要なわけではなく、痛いときに使い、痛くなくなれば外す。また、携帯性を高めるため、ビニール袋のようなものでも良いだろう。
さて、こんなことで頭痛が治まるのだろうか、正直言って分からない。ただ、気密室の実験ではうまくいったそうだから、希望はあるだろう。
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