2019年9月11日水曜日
自動車は消耗品になる
十年二十年と乗り続け、しまいにはボロボロになってもだましだまし乗るような車の形態は、自動運転の普及とともに消滅の危機にある。もちろんゼロにはならないけれども、自動車の新陳代謝は激しくなる、つまり古い車が残りにくくなるかもしれない。
その心は、自動車の使用効率にある。商業車はその程度が低いものの、一般的に自動車は駐車場で停まっている時間の方が遥かに長い。自動運転が一般的になると、カーシェアリング・リース・レンタルの割合が増え、また実際に効率も向上するため、自動車当たりの稼働時間が上がる。つまり、早く消耗するのだ。
大量の営業車を抱えるような一般企業であっても、各支店に常に余らせておくような配車にはならないはずだ。需要を予測して数台を配備し、使われたら更に均衡を図るように再配車する、というような運用にすれば、今までより台数を少なく抑えられる。
更に、ワンボックスカーくらいであれば荷物輸送にも使えるから、昼間は個人向けや企業向けとして、深夜になったら荷物輸送に使う、ということができるようになる。昼間に多く使う営業車なら、むしろそれで積極的に稼ごうとするかもしれない。こうなると、現状の数倍の稼働時間となる。例えばそれを3倍とすると、消耗も3倍のスピードで訪れることになる。
また、使用者の意思に関わらず、定期的なメンテナンスはしやすくなる。例えば何時間走ったらオイル交換、と定めておけば、自動で勝手に工場に行ってオイル交換するわけだ。これは車の品質を一定にする効果があると同時に、故障をごまかして走ることも困難になる。適切な寿命ではあるが相対的には平均的に早くなる、という現象が起こるはずだ。
五年十年で入れ替わるとは思わないけれども、ボロボロの車が町中を走るような光景にはお目にかからなくなる時代が、今後来るのかもしれない。
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