2019年9月5日木曜日

学校はもっとフランチャイズすべきだ


主に私学の話になるが、個々の学校の教育にばらつきがありすぎるのではないか、と思うようになった。

公立小中には学習指導要領があるが、それでも細かいところは殆どバラバラで、効率的でない。進み具合が違うだけでなく、補助教材がそれこそクラスによって違ったりするし、電子化が一向に進まないのは人材不足のせいだが、これも中央一括管理という手段が本来見込めるはずだ。

これを進めているのはむしろ塾のように思える。大手の進学塾は、教材や教え方、テストなどを中央一括管理しており、電子化も成されている。これをもっと学校でも進めるべきではないだろうか。

学校に個性を求めるというのは、それでありだ。だが、全部が個性というわけでもないだろう。国数理社英+音楽美術体育などというのは基本的に同じはずだ。共通部分の方が圧倒的に多いのなら、そこは纏める方が効率が良いはずだ。

学習指導要領は4年毎に改定されるが、私学なら毎年改定されるだろう。それも、電子化しておけば簡単なはずだし、全面改定ということはそもそもありえない。1+1が3になったりすることはないのだ。それも現場が全てフォローするのではなく、中央がマニュアルを作り、現場教師はe-ラーニングによって変更点をチェックする、といったようなことも、中央主導型ならできるはずだ。

これを進め、どうしても現場でできないことのみを現場で行い、なるべく中央が道具を揃える。これは、フランチャイズレストランなどで言う「セントラルキッチン」と同じ考えである。

この実際は、強力な教務システムとして提供される。Google Classroomではまだ大幅に機能不足で、これに学校側のシステムを大胆に付け加えることになるだろう。その多くは、教育コンテンツと教え方のセットだ。生徒用の映像やPPT、CGなどの他に、教師用の教え方教本(副読本、ノウハウ集等)が入っている。また、生徒の質問に対して素早く答えるため、教室の音声認識を常に行ってFAQを呼び出すシステムや、それを元に中央が生徒の疑問を吸収して、より良い教え方を研究するような仕掛けも欲しいだろう。

こういった仕掛けは、今の公立では難しい。データを取り、より良い教え方を進めるというのをもっと強烈に進めるべきである。更にこれは、個人の学習システムとしても成り立っていてほしい。つまり自分で自分を教えられるとか、個別に教えられるというシステムである。

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