2019年12月24日火曜日

マンション専用共同自動倉庫


マンションには、トランクルームがあるところもある。あれは季節の大型のもの、例えばスキー板やスタッドレスタイヤを入れるのには便利だ。しかしあれは抽選になるだろうし、多くの隙間は空いている。ここで考えるのは、もう少し小さい荷物ではあるが簡単に出し入れできる、荷物の預かりサービスだ。

業務用の大型の自動倉庫ではなく、新たにマンション用に小型の自動倉庫を開発する。それは、定格サイズの通函を個数単位で借りるイメージになる。上蓋式の密閉できる衣装ケースがイメージとなる。大きさとしては、50リットルサイズが適当だろう。これは引っ越しに使う段ボールとだいたい同じである。これを、共同スペースに設置する。

倉庫自体は見えなくなっていて、出し入れ口のみが解放されている。パネルを操作するなどして指定し、取り出し手続きをしてしばらくすると、受け取り口に荷物が出てくる。預けるときはその逆である。

借りるにはクレジットカード登録等を必要とする。例えば函一つにつき一か月100円、等として、出し入れの手数料や基本料金はナシ。台車の貸し出しもアリとしてやり、これは盗難防止のためにデポジットにする。

この通函に合わせた棚を用意してやれば、部屋に持ち込んでからもその函をそのまま使える。季節のモノをやり取りするには、これは便利だろう。

自動倉庫であるので、スペース効率は高い。これなら部屋が多少狭くても補完できるし、荷物を積極的に通函サイズに納めようとするだろうから、モノの整理にもなる。フリマとのやり取りなどもしやすくなるはずだ。

この自動倉庫を外とも連動させることによって、例えば宅配荷物のやり取りにこれを使う、ということができる。宅配業者が自動倉庫に荷物を預け、そのことを通知すればよい。こうすれば、宅配ロッカーと同等以上の効果を得ることができる。他にも、デリバリーは無理だが、クリーニングくらいならこれでやり取りできそうだ。将来的にはロボット配送との連動も出来るようになるだろう。

既存のトランクルームがあるマンションなら、その二つ三つを潰して入れれば、数倍の効率で荷物を預けられるようになるだろう。新築なら郵便室の隣に設置すれば、宅配業者にも分かりやすい。中規模以上のマンションなら、検討しても損はないだろう。

2019年12月23日月曜日

甲時計


長い間腕時計をしていない。スマホで十分だ、と思う。しかし、腕時計にしたい時もある。運動をするとき、夏。なぜそう思うのかと考えたのだが、普段長袖のことが多く、腕時計だと隠れてしまう、というのが、結構大きい理由なのではないかと思い始めた。

スマホを懐から取り出すのと、袖をちょっとまくるのと、確かに動作としては違うけれども、煩わしさでいえば大差がない。スマホはどうせ持たなければならないのだから、じゃあスマホで十分だろう、というのが、意識下にあった気がする。

じゃあもし、手首付近にあって常時見られるのなら、その方が良いケースは多いのではないか、と考えてみると、確かにその通りだと思う。そこで、手首ではなく手の甲にディスプレイがあれば、と考えてみた。

Galaxy Foldに代表されるように、ある程度薄くフレキシブルなディスプレイというのは出てきているから、手の甲に貼り付けるように固定するディスプレイは可能なはずだ。固定方法は色々考えられるから工夫するとして、手の甲でフレキシブルなら腕時計より遥かに大面積を表示できる。別に母艦が必要だとしても、殆ど母艦を取り出す必要がない程度まではできるのではないだろうか。

個体電池が出てきているので、手首に電池が収まらなくても腕側に伸ばせば問題ない。母艦とは無線でつなげばよい。また、普段は肌色にしておけば目立たないので、ビジネスシーンでもけっこうイケそうな気がする。手首や手の甲の動きを検知してアクションを起こすようなことも期待できるだろう。

2019年12月20日金曜日

究極のオレデータベース


Evernoteが流行ったことがあったが、その後どうなっているのだろう。はてなブックマークも、普通に使われているのだろうか。OneNoteを使いこなしている人はどれだけいるのだろうか。自分も色々とやっているけれども、どれもしっくりこない。

欲しいのは、自分なりのデータベースなのだが、それはかっちりしたものではなく、知識集だ。本やネットサーフィン、テレビで見た、などの情報で、「あ、いいな」と思ったものを即時に記録したい。だが、その場での整理、例えばタグ付けなどは時間が惜しい。後でじっくり、と思って、なんでもかんでも記録しては、結局使わずに放置している。そのような記録が色々なレベルで溢れ、価値のある情報はやっぱり埋もれてしまっている。

ここで技術の力を借りたい、と思うのは自然なことだろう。その際に支援してほしいのは、何といってもタグ付けの技術である。それも、できるだけ深く追いかけてほしい。

究極の技術としては、眼鏡にライブカメラを仕込み、常にONにしておいて、気づいたときに「アクション」をすると、その時の情報がとりあえず記録される、というものになる。

例えば町中を歩いていて気になる看板があれば、その方向を向いて瞬きを3回する。すると、その前後10秒に映っていた全ての映像、全ての音声を記録しする。まあ最初はそこまで行かずとも、スマホで写真に撮る、動画に撮る、としたところでそれが起動するので良い。

問題はその先だ。単に映っているものが何かを解析してテキスト化するだけでは足りない。例えば看板ならそのオリジナルPDFをネットでサーチして会社やイベントまで特定し、日時場所まで調べるとか、音なら何の音か、またラジオやテレビ等の音源なら局や番組、音楽なら題名歌手歌詞まで特定する、といった調査を、できるだけ深くやってほしい。

そしてそれらをAIで分類する。つまり、過去の情報と似たような情報であることが分かるのなら、そのグループに関連付けるのだ。また、ToDoやカレンダーに入れる、連絡先に入れる、といったことも可能にする。ブックマークも同様である。それらの分類が複雑になり過ぎないように、強弱や階層化、量を調整する。この、どう抽出してどう分類してどう紐付けるか、その親切さと正確さが商品価値となるわけだ。

これは少しづつ進化していくので良い。まずはGoogleフォトに全部落とし込んでおいて、今では顔認識で分類ができているが、書類に拡大したり、場所の分析サービスを追加したり、ランドマークを識別したり、…と徐々に増やしていってほしい。Googleフォトのサービスは今のところGoogleフォトの枠から出てきていないが、これもいつか飛び出してほしい。

2019年12月19日木曜日

AIによるCSMA/CDの改良


CSMA/CDは、ネットでよく使われるプロトコルの一つで、TCP/IPの下、物理層で使われる。この基本的機能を向上することは、その上で動く全てのプログラムの向上に繋がる。これを考えてみる。

CSMA/CDの基本的な動作とは、多数のノードが繋がっているネットワーク、いわゆるバス接続において、PtoPでデータを送るためのネゴシエーションを行うことだ。つまり、バス接続においては誰が誰にデータを送りたいか分からないが、バスなので通信回線を一時的に占有する必要がある。つまり、「今からバスを占有しますよ」と宣言しておいて、それが通れば今度はデータを実際に送り、最後にバスを開放する。

このために、まず最初に通信回線が今空いている(静かである)ことを確認し、次にバス占有要求を出す。この時、ほぼ同時にバス占有要求を出す他のノードがいると、電気的に合成されてしまうので、まともなプロトコルとして認識されるような波形にならない。すると両者はバス占有要求が同時に出たということが分かる。これを双方とも認識することは可能なので、そうしたら両者はランダムな時間だけ待って、再度要求を出す。ランダムであることが肝心で、そうすると先に出した方が勝つので、後の方は回線が空くまで再度待つわけだ。

CSMA/CDの欠点は、回線が混んでくるに従ってこの再送が増え、再送が再送を呼んで輻輳してしまう可能性があることだ。このため、ハブやルーターで細かく切ってやる必要がある。

ここで提案するのは、ランダムに待つのではなく、その通信回線の混雑度に応じて最適な時間を選択することで、スムーズに通信が流れるようにする、というものだ。

その最適な時間の検索は、公平であり、且つ効率的であれば、AIでやっても良いし、何かしらのアルゴリズムがあっても良い。例えば混んでいる時は長めにするとかいう単純なモノでも良いし、高度に考慮したものであるかもしれない。何れにせよ、衝突による再送の可能性をできるだけ低くなるようにするものである。

アルゴリズムが裏目に出る可能性もあるから、必ずしもうまくいくとは限らない。しかしそれは改良すれば良い話だ。本質的には検討の価値がある施策だと考える。

2019年12月18日水曜日

たためて保温できる水筒


楽天でこんな水筒を見つけた。500mL、飲み口付き、飲み終わったら折りたためる。これは面白いと思ったのだが、断熱性はないので保温保冷ができない。

多少弱くてもいいから保温機能が欲しいな、と何かできないか考えてみた。この結論として、この素材であるシリコンに保温材料を混ぜてみてはどうか、と思った。

その保温材料の候補としては、中空セラミックボールが挙げられる。これはボールと言っても直径数十マイクロメートルといった極めて小さいもので、断熱塗料に混入されている。もし可能ならば2層ないしは3層として、少なくとも内側は純シリコンのみにする。また可能ならば、曲げるところは混入の濃度を減らしてやれば曲げやすいだろう。

魔法瓶タイプにはとうてい叶わないだろうが、その半分でも性能があれば、一定の需要はあると考える。

2019年12月17日火曜日

スマホが母艦となる日


Galaxy Note 10+のDeX for PCを見ていて思うのは、もう少しこれが進化すれば、全てがスマホに収まる日も近いのかな、ということだ。

DeXは、単にスマホのソフトが大画面で見られるというだけではなく、大画面を生かした操作が可能になる。例えば小さいボタンやスライドバー、横長画面への対応などだ。DeX用のソフトを内包するように切り替えられれば、原理的にはPCは不要になる。PCのような大画面・キーボード・マウス(タッチパッド、ペン)が必要になるのは、人間のUIたる指や目への対応のためであって、ソフトそのものはスマホのものを使う、という算段だ。

これが従来できなかったのは、単にスマホのサイズに納まるメモリやCPU等の能力不足だ。これが時代の進化と共に充実してくれば、全ての機能はスマホに納め、UIのみを必要に応じて切り替える、という操作は現実的だ。

ノートPCのような筐体の背中にスマホを差し込む、という奇抜なアイデアの製品は、既に世に登場している。ASUSのPadfone、及びPadfone2だ。

当時は触手が動いたが、結局買わなかった。これをもう少し進め、アタッチメント式にするのではなく、高速短距離無線通信のみで接続するようにしてたら、買ったかもしれない。

アタッチメントにするとサイズに制約ができ、どちらかを買い替えたいと思っても両方買い替えなければならない。これは避けるべき制約だ。また、キーボード・ディスプレイユニットを2台買っておいて、自宅と会社に置いておけば、スマホを持ち歩くだけで自然にローミングができる。カバンにキーボード・ディスプレイユニットを入れたまま放置して盗まれても、そこには機密情報は何も入っていないので安心だ。会社では大型のモノを使う、会議室ではプロジェクタ接続、等と夢は広がる。

このユニットは、Chromebookのようなシンクライアントの付加機能としてくれれば、両者兼用できて更に便利だ。SamsungもChromebookを作っているのに、なぜこれを乗せてくれないのだろう、とすら思う。

ここで言う高速無線通信は、基本的にVDIと変わらないから、Bluetooth LE程度のものでも十分である。もしUWBが搭載できれば、こちらの方が有利だ。また、DeXのようにUSB-C接続でも構わないが、無線の方がすっきりするなぁ、とは思う。もちろんPCにソフトを入れて対応するのも良い。できればGalaxy独自ではなく、規格は共通化して欲しいものだ。

ここでの問題は、大画面用のソフトをどう揃えるか、その規格をどうするか、というところだけだ。他の機種でも使え、規格も無償でないと普及しないだろう。DeXを無償公開するのが一番面倒がなくて良いが、RDPの拡張なども考えられる。ただ、大画面であることを認識して切り替える仕掛けのところは何かしら必要だ。

SamsungとGoogleで話し合って、GoogleからSamsungに安価なライセンスを払うこととして、Googleからは無償公開、としてみてはどうか、と思う。

2019年12月16日月曜日

エッジAIによる著作権管理ビジネス


不透明との指摘をずっと言われ続けながらも、JASRACはその活動の中身をあまり公にしていない。真っ当な仕事であるならばもっと開かれていても良いのに、と思うのだが、まあその中身を追求することが本稿の提案ではない。JASRACに対抗する著作権管理ビジネスを展開するのが、本稿の主旨だ。

エッジコンピューティングというものが流行っている。今の時代、IoT機器であっても末端にはそれなりの計算能力があるので、これを活用しようというものだ。ここで考えるのは、店舗等から演奏権利料を得るに当たり、エッジコンピューティングを利用して、実際に演奏した曲目を自動収集する、というものになる。

JASRACのやり方は包括ビジネスだ。即ち、十把一絡げにして定額で支払ってもらい、分配の方はサンプリングを基にして行う。この方法は、手間は掛からない代わり、マイナーな曲に対しては著作権料の分配が起こらず、メジャーなものに集まりやすいという欠点がある。

今回の提案はこの逆で、手間が物凄く掛かる代わりに、演奏した曲が正確に分かるために、公平な分配ができるというものだ。そしてその手間を、エッジコンピューティングでやろうというのである。

ビジネスモデルはこうだ。店舗には、部屋ごとにマイクを設置する。このマイクがエッジコンピューティングを行い、演奏された曲を推定する。例えばメロディラインを抽出してDBマッチングをするわけだ。確度が一定以上に上がるまでサンプリングを続け、困難になればネットに助けを求める。

店舗は、この新著作権会社と契約を結ぶ。もちろんJASRACとの契約は破棄できないので、この新著作権会社はJASRACとも契約を結び、自社と契約した店舗に関しては、この新著作権会社が代理で支払うようにする。もちろんその額は包括ではなく個別支払いになり、包括よりはずっと安くしてもらうように交渉する。店舗はその額に手数料を上乗せした額を払うが、やはりJASRAC包括よりも安く済むように設定する。機器の設置、少々の電気代が発生する他は、店の手間はない。

著作権者(音楽家)は、従来通りJASRACから著作権料の支払いを受けるわけだが、契約店舗についてはピンポイントで演奏されたことが分かるため、その支払いは確実に受けられる。これで、マイナーな音楽家ほど得になる。マイナーな音楽家の方が人口は多いので、多くの音楽家は従来より潤うはずだ。そしてその分の割を食うのはメジャーな音楽家だが、それはそもそも貰い過ぎていたのだから、文句を言われる筋合いはない。

それでも、多くの音楽家はJASRACとの契約を破棄できない。この機械を設置している店舗は、当初は少ないであろうと思われるからだ。そしてこれが徐々に増えていき、一定の閾値を超えた時、JASRACでなくこちらの会社と直接契約したい、とする人が出てくるだろう。

それは、例えば地元密着の歌手等から始まる。歌われる場所の範囲が狭いので、そこに機械を密集させれば収益も上がるだろうからだ。店舗としても、安く上がり且つ地元に貢献できるので、協力しやすいだろう。するとその音楽家は生活が楽になり、ますます音楽活動にも身が入る。これは正のフィードバックを生む。これが広がっていけば、更に閾値は有利に動いていく。そしてある時点でそれは逆転し、JASRACとの契約を打ち切る人が続出するだろう。

JASRACがこれに対抗する手段は一つしかない。それは、全く同じ仕掛けをJASRACでも始めることだ。そして包括契約と出来高契約の二種を選べるようにする。従来より売り上げは落ちるが、これは仕方がない。

そしてこのアイデアの凄いところは、最初からその会社は機器の売上を目的とする会社であり、JASRACへの売り込みが最終目標であるところだ。著作権会社は、最初からJASRACへの吸収合併をExitとしている。もちろんJASRACが逃げられないように、ビジネスアイデアは全て特許等の知的所有権でガチガチに固めておく。

このアイデアは、JASRACにとってはLoseだが、音楽業界全体としてみればWin-Winではないか、と思う。

2019年12月13日金曜日

UWBを何に使おう


新しいiPhoneがUWBを搭載している、そしてそれを何にも使っていない、というのが話題になった。検討する間に仕様が変わってしまえば使えない代物だから、ある程度具体的な話があり、間に合わなかった、と考えるのが自然だろう。ではこれを何に使おうというのだろう。

UWBの性質を考えてみると、近距離では通信速度が非常に速く、またセンチメートル単位で位置を測定できる。スマホ自体の位置を測るのか、あるいは他のタグなり基地局なりとの相対的位置を測るのかは分からないが、とにかくそういう使い方はある。

また、単純に計測するのではなく、特定の位置にいることを検知してどうこう、という話はあるのだろう。例えば自動改札で、ポケットにスマホを入れたまま通過することでチェックする、というものだ。これなら㎝単位の位置精度が確かに必要だが、決まった範囲内をどちらの向きで通ること、ということだけが条件であり、位置を測定することは最終目的ではない。

これと同様のことは、全ての乗り物や、セキュリティゲート、玄関の鍵、映画館・球場・イベント会場等で使い物になる。買い物でも、レジの前に立つだけでよい。自動車の鍵にこれを使った場合、ドアの前に立てばドアが開き、運転席に座ればエンジンロックが解除になる、といったことが可能だ。最近、電子鍵の電波を増幅して鍵を開ける手口の車泥棒がいるが、これなら位置情報が加わるのでこの手は使えなくなる。PCのロックにしても、前からいなくなればロックするということが可能になる。Bluetoothや無線で、離れるとロックするという製品はあるが、それより精度が高くなる。

ATMの操作、コピー機やコンビニ端末の操作といった機械の操作でも、目の前に立っている人が操作をしているのだから、パーソナライズや課金が確実に行える。共有プリンタの前に立つだけで、自分がネット経由で印刷したものが出てくる、ということもできるだろう。

他に思いつくのは、VRで使うコントローラーだろう。例えばリストバンドや手袋とVRゴーグルに各々仕込めば良い。指輪でも良いかもしれない。もっと言えば、服の各部に仕込んでおけば姿勢が分かるし、可動部のある機械なら、その動きが分かる。

二人のiPhoneユーザが近づくことで何かが起こる、と言えば、AirDropが思いつく。アプリを起動するタイミングとしてこれを使えば、より簡単に情報交換ができるはずだ。これと同じ原理で、特定の何かに近づけると情報がコピーされる、といった使い方は可能になるだろう。バス停の時刻表に近づけると時刻表が、イベントのポスターに近づけると開催日がカレンダーに自動で入る、レストランなら営業日営業時間とメニューと特売と今日のお勧め、等だ。満員電車や繁華街ではオフにする、というのも、GPSと連動で可能になるかもしれない。他にも、機械に近づけるとマニュアルや保証書と消耗品リストが出る、というのはうれしいだろう。

情報や機器の種類によって起動距離を変えるというのも面白そうだ。AirDropなら5㎝以内、ポスターなら30㎝、等だ。これも特許が取れるかもしれない。

また、例えば家に帰ると、玄関前30㎝で鍵が開き、入って30㎝でまたロックされ、玄関の照明が点き、エアコンが入り、リビングに入るとテレビが点き、(夜に)寝室に行けばお休みモードに…というシーケンスは実現可能なはずだ。一人暮らしに限るが、留守番モードも同様の仕掛けでできるだろう。

これを突き詰めると、人がどこか(きわめて狭い範囲)に行くと、その行動を予想して先回りで何かをする、ということが、多くできるようになる。

似たようなことは、監視カメラと画像解析でも可能だ。しかしこの場合はプライバシーと認識精度の懸念がある。UWBの方が直観的で使いやすそうに思える。Appleは、このような未来を描こうとしているのではないか、と思うのだが、どうだろう。

2019年12月12日木曜日

はがきプレイヤー


田舎にいる親に、綾小路きみまろ笑撃ライブのCDを贈ろうと思った。しかし、はたと思いとどまった。実家にCDあったっけ。あったとして、使い方が分かるだろうか。そんな経験はないだろうか。

これが綾小路でなく落語全集でもジェットストリームでもイージーリスニングでも良いのだが、要するにコンテンツとプレイヤーが分離しているものとして、もうCDというのは悪手になりつつあるのではないかと思う。その理由は、扱いが難しいからだ。

何をバカな、と思うなかれ。これを子供に渡してみればすぐに分かる。盤面を指で触ってはいけない、擦ってはいけない、ホコリを付けてはいけない、というのが、ハードル高すぎなのだ。
ではiPodやスマホなら良いかと言えばそうでもない。コンテンツを出し入れする操作が難しすぎるし、表示部分が小さすぎて高齢者には酷だ。値段も高すぎる。

ではどんなものが良いのか、と考えてみて、クリスマスカードでよくある、音楽が流れるタイプのものを思いついた。あれは開けるだけで音楽が再生できるものだが、もう少し高級でも良い。ちょっとだけ操作ができるようなものにして、適度な大きさを持ち、高齢者でも扱いやすい、コンテンツとプレイヤーが一体になったようなものを考えてみた。

それは、はがきサイズで、単4電池2本が背表紙付近に入る、見開きの本のようなものになっている。開くと電源が入り、閉じると切れる。最初から再生、以前聞いたところから続きから再生、目次から再生、停止、飛ばす、戻る、音量、くらいのボタンが付いている。コンテンツはICチップに入っていて、取り外しできない。こんな感じだ。

これなら、モノそのものを贈れば即再生できる。人に譲ることも、何人かで一緒に聞くこともできる。何冊買ってもかさばらないし、価格的にも適当だと思う。小さすぎないので、文字を多く書いても読めるだろう。高齢者だけでなく子供向けとしても、ヒットしそうに思う。

コンテンツを取外し可能なバージョンも作ろうと思えばできるが、ターゲットがぼやけてしまうので止めておいた方が良いと思う。

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