カリフォルニアでは既に教科書は電子化されているが、日本でもようやく検討が進んでいる。だが校務の方はまだまだで、国の議論も教科書ばかりだ。校務も含めて全てがタブレット一つで収まるような、統合的な議論が望まれる。
ここで言う学校ポータルはそういったもので、生徒と保護者がそこにアクセスするだけで学校関係のことは全て済ませられる、というものになる。
まずIDだが、これはもうマイナンバー認証にすべきだろう。学校が変わる度、進級する度にIDを取り直すのでは堪らないからだ。これは専門学校や資格試験なども合わせて、一生使えるようにしてほしい。
だからこそ、ログインもマイナポータルからにすべきだろう。健康保険証や国家資格などは既にマイナンバーと連動しているのだから、これに準じた「生涯学習ID」を作り、マイナンバー連携すればよろしい。これでIDパスワードを何個も覚える必要は無くなる。
となれば、学校にも学校IDがあって、これはGビズIDのようなものを使い、これと紐づけをすれば良いようにすべきだろう。
学校で必要と思われる基本的な機能は、学習に限らず校務も含めて全て、基本となるWebアプリを自治体共同で作り、リファレンスとして無償配布及び無償メンテする。これは自治体システム(福祉や税)でも似たようなことが行われているので、同じやりかたで行えばよい。但し校務では電子化が遅れているので、技術に聡い当事者は少ないだろうから要注意だ。
そこには、恐らく次のようなシステムが必要だろう。
- 教科書、参考書、ノート、テスト、テスト結果の集約、あるいはそれらを統合したEMS(Education Management System)
- 学校からの配布物(クラスだより、図書館だよりの類、PTA・父母の会、学校からの通知事項、アンケート・意思確認)、及びそれらの整理(フォルダ分け)
- 集金システム(学校だけでなくクラブ活動なども含めて)
- 通販(オプションの学習セット、制服、文具など)
- 学生証・学生手帳の類の情報
- 時間割
- 出欠確認、登下校確認及び異常通知
- イベントポータル(修学旅行、校外学習、文化祭体育祭など)
- 非常時ポータル(地震、水害、火災、不審者侵入、大雨・台風、など)
- クラブ活動関連
- クラス活動関連(生徒間メッセージサービスなど)
- 校務(職員向け)
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