2017年5月3日水曜日

一家に何台?LEDステージライト


一家にテレビやディスプレイは何台あるのだろう。リビングにテレビがあって、場合によっては寝室に小さいのがあって、後はPCやタブレット、スマホなどがちょこちょこ、というのがせいぜいだと思う。その用途は、テレビ番組を見る、ケーブルテレビやVODを見る、Webやアプリ、といったところだろう。その全てが一定の目的をもって見に行くためのものだ。
以前の提案、例えば
のように、もっと環境にディスプレイを積極的に使うようになれば、もっとディスプレイの売上げは増えるはずだ。その際に必要となるのが、長時間投影可能なプロジェクタである。
つまり、消費電力が少なく、映像素子の寿命が長く、発熱や故障が少なく、騒音が低く、価格も安いプロジェクタだ。用途にもよるが、必ずしも平面フルスキャンをする必要はなく、レーザーステージライト、例えば
に毛が生えた程度のもので充分である。一昔前に流行ったように、空中に霧を出して文字を描いてやるようなものだ。色もフルカラーでなく、単色ないしはLEDの数色(赤青黄緑くらい)で充分だ。
家庭用ならレーザーでなくともLEDで充分である。制御のためのDMD(デジタルミラーデバイス)にしても、プロジェクタ用の細かいものは必要ない。量産すれば、今の簡易ステージライトのように、1万円を切る価格で作れるはずだ。大きさも、少し大きめの電球程度にはなるだろう。つまり、スポットライト用の冶具を使って多数のLEDステージライトを装着し、壁のあちこちに様々な情報を映し出すことが、何十万何百万というレベルではなく、数万円で実現できるわけだ。他にも、シーリングライトの付加価値として組み込むこともできるだろう。
これに、初期に需要が予想される制御パッケージを付けて販売してやる。代表的には、天気予報、時計、カレンダー、スケジュール、インターホン・防犯防災センサの反応、アラートメール(地域の防犯情報や光化学スモッグなど)、熱中症情報、ソーシャルメディアなどのアラート、電話・Faxの着信通知、特定のニュース(キーワードで引っ掛けるなど)、AI音声会話の受け答え補助、などが主に使われ、更にはAPIを開放してやることで、工場や事務所で使うこともできるようになる。
大型ディスプレイやレーザープロジェクタだと高価だが、これなら安価に大画面が実現できる。情報を受け取るには必要充分だ。場所を問わず投影できるから、逆に言えば定番の置き場所があったようなものは不要になり、気分によって、あるいは時間や季節によって投影場所を変えたり、時計ならアナログとデジタルを切り替えたりもできるし、机の上がモノで溢れたり、何かというとスマホを触る必要もなくなる。
母艦が必要となるところは玉に瑕だが、これはスマホやPCで充分だろうし、あるいはAlexaのようなディスプレイなしデバイスが一台あればよい、ということも考えられるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: