2018年6月21日木曜日

目からビームリモコン


https://japan.cnet.com/article/35119181/

コンタクトレンズからレーザービームが出せるようになった、という話題。また、自ら発光するのではなく、他のレーザー光の照射を受けて異なる波長の光を出す、というものだそうだ。この応用を考えてみたい。

別に破壊光線ではないし、照明にもならないのだから、使えるのは情報伝達である。つまりこれは、瞬きによって、視線によって、何らかの情報を伝えることができる、ということになる。そして他のレーザー照射を受けなければならない都合上、HMDかグラス型デバイスが必要になるはずだ。

更には、グラスに仕掛けが必要な以上は、グラスで瞬きを検知することなど他の手段でもできるのだから、それができないようなグラス(の事情)が必要である。また、検出するのはグラスではなく遠方かもしれない、ということもあるだろう。

これを纏めるとこうなる。まず、グラス型デバイスはレーザーダイオードと電池がある以外は何も機能がない、というような、ごく軽く薄く、デザイン性に富むものである。つまり普段使いできるもの、ということになる。普段はオフにしておき、使うときにちょっとタップして、後は視線と瞬きで使う。バッテリ容量が許せば常時オンでも良いのだが、ちょっと心理的には気持ち悪いだろう。

次に、グラスには検出機能はないので、受け取るのは遠方の機械だ。視線を伴う必要があるということは、その機械の方を向いて1、2秒保持し、機械が認識したら瞬きする、というものになる。つまり、これはリモコンだ。

波長と瞬きでフィルタリングすることで誤動作を防ぐ、というようにしておけば良いだろう。また、伝えられる情報は限られるので、複雑なことはできない。例えば音声認識起動して後は音声にするか、視線だけで閉じる簡単なものに限られるだろう。

音声認識に対する利点は、まさに声を出さなくて良い点だ。だから、例えば美術館で解説を聞きたい時にイヤホンの起動用にするとか、銀行強盗に遭ったときの(こっそり)通報用とか、音楽の切り替えに声を出すのが無粋だとか、舞台の演出のタイミングに使うとか、それなりに重宝する用途は思いつくことができる。

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