2018年6月1日金曜日

Alexa、薬、飲んだっけ?


食後、薬を飲んだかすぐ忘れる。家族に聞いても、気にしてくれているとは限らない。曜日毎の薬箱で管理するほどタイトな薬じゃない。そんな時、AIに尋ねる、という手法が考えられるのではないか。

監視カメラと音声認識の組み合わせだ。食後、薬を飲んだかどうかを画像解析して、聞いたら答えてくれ、飲んでいなければ飲むよう促される。AIが相手なら常時確実に見ていてくれるし、注意されても腹が立つことはないだろう。

これに類似のことは、日常では多数ある。例えば持ち物だ。出かける先や状況によって持っていくものが違う、というのはよくあることだ。家に誰かいるときにちょっと出かけるのなら、財布と鍵を持たずに出ることもあるだろうし、仕事に行くのにノートパソコンを持っていく日と行かない日があって、それはスケジュールを見れば分かる、ということはある。

毎回全ての持ち物をチェックせよ、というのは鬱陶しくて、かえってミスしてしまう。既に持っているモノについて確認されたくない。そんな時、忘れているもの(ないしは必要かどうか分からないが持っていないもの)だけを注意してくれる、というのは非常にありがたい。

これは特に子供に有効だ。学校に持っていくもの、やっておくべき宿題などは毎日違うが、親が把握するのも大変だ。連絡帳と学校からの書類を毎日カメラに向かって見せてやるだけでそれが可能になるなら、親も子も随分楽になる。

上級編では、アルツハイマーなど健忘症ないしはその予備軍に対して有効だし、徘徊ならスマホにソフトを入れておくとよい。ただソフトが入っているだけでなく、状況を察して適切な表示を強制的にしてくれるのであれば、徘徊後の発見は随分楽になるはずだ。

機能はあるだけではダメで、適切なタイミングで適切なおせっかいをしてくれてこそ役に立つ。これからのAIの使い方として有用なジャンルの一つになるはずだ。

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