2018年6月22日金曜日

アバター会合


https://japanese.engadget.com/2018/05/18/oculus-go/

Oculus Goの使い心地について書いてある記事で、非常に興味深い。

電脳空間での会議の描写としては、Production IG+士郎正宗氏原作の一連のアニメが秀逸だが、あれはあくまで会議である。上の記事では、ただ仲間が集まって駄弁るような用途であり、映るのはあくまでアバター、しかも胸から上だけである。その方がむしろ気楽に会えるように思う。

テレビ電話が出始めたとき、これからは音声電話は廃れるかも、と言われたものだが、結局は廃れていない。SkypeのようなIP型になっても状況はさほど変わっていない。使う人は使うが殆どの人は音声のみだ。リアルな自分が映ることには世の多くの人は抵抗があるのだろう。

アバターはその点、ちょうど良い。いちいちVRゴーグルを被る手間や髪が乱れるのを気にする必要はあるのだろうが、生の映像を送らなくて済むから、ほぼ音声と同じプライバシーとしてよい。一方、一目で自分と分かるアバターを作ることができる。

VRゴーグルはそれなりの大きさだから持ち歩くわけには行かない。また、家電話と同じようとというわけにも行かないだろう。上の記事のように、サロン的な扱いにはなるのだろうが、その手の会合(週末の何時頃から都合のつく人が集まって駄弁る)にはもってこいだ。予約も必要ないし費用も掛からない(自前で食べ、飲む)。

これは必ずしも飲み会ではなく、緩めの定期的な会合なら同様に重宝するだろう。スマホVRとは異なり専用のVRゴーグルを使うというのも、敷居を低くする効果があり有用だ。
やっているところを外から見られると物凄く奇妙に見えるだろうから、そこは解決すべき課題と言えるだろう。

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