2018年6月6日水曜日

ドローンと無線給電


今の無線給電はあまり遠くまで飛ばないが、それでも数mの無線給電が可能な技術は既にある。もっと特化することで距離を稼ぐことも可能だろう。これをドローンで受けられるようにすれば、すなわち何時間でも空中に浮いていられることになる。

ドローンが幾らでも長く飛んでいられるとすると、従来とは違った応用が考えられるはずだ。例えばこんなものだ。
  1. 永遠に巡回する監視ドローン。人が行えばそれなりの人件費が掛かるが、ドローンなら画像解析と合わせて相当低コストに実現できる。監視カメラをいちいち設置するより安いかもしれない。また、建築途中の建築現場など、状況がどんどん変わる場合に便利だ。
  2. 追跡ドローン。マラソン中継など、通常のドローンの活動限界を超えた長時間の追跡ができる。また、電柱など街の各地に無線給電器を設置しておいて、容疑者の逃走を追う、などが可能になる。
  3. 高所監視。高い建物がない開けたところで連続的な監視ができる。野外フェス会場の警備など。
  4. 子供が公園で遊ぶのを監視する。飽きて帰るまで何時間でも付き合う。塾通いのお供をする。
  5. 買い物に付き合って、先に荷物を持って帰ってもらう。
  6. 無線LAN・携帯電話のアクセスポイント。従来は気球で提案されていたものだが、ドローンにすることでより低空・高密度に行うことができる。また機動的な展開が可能であると共に、気球より強風に耐えられる(ように作る)。
  7. パワーのあるドローン。電池容量が少なくとも長時間動かせるため、より軽く、より強くなる。重い荷物を持てる、高速で移動できる、同じパワーで小さくできるなど。
  8. 遠距離給電運用。レーザー光線追跡などで個別対応できる場合、中継器がなくても長距離を運用できる。海上をまたぐ運用など。
  9. 雑用ドローン。いちいち給電スポットに戻ることなく、その場で待機して仕事を待つ。
  10. 位置自在XX。
    1. キャンプなどで任意の位置(空中)にプロジェクターを配置する。映像は無線で送る。
    2. 空中にディスプレイを保持する。寝転んでテレビを見る、トイレや寝室にも着いて廻る、など。
    3. 手にタバコを取ると素早くライターを差し出してくれる。
    4. 食事のサーブをしてくれる。飲み物が減るとすかさず補充してくれる。わんこそばの素早い補給。
こう考えてみると、ドローンの滞空時間が短いために我慢していたことって意外と多いかもしれない。空中給電とドローンの組み合わせ、侮り難し。

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