2018年6月4日月曜日
ハイテク吸着マット
吸着や粘着でモノを固定するマットの中には、吸着や粘着が弱るとモノが落ちて危険な状態で使用するものもある。例えばスマホやタブレットを車内で使用するものなどがそうだ。これらを使う人の気持ちを理解できないのだが、敢えて考えれば「短時間だから」「たぶん大丈夫」「落ちても対処できる」などかな、と思う。
しかしこれが、例えば40インチのテレビを壁に粘着させる、となれば、当然話は別だ。金具で固定すればいいじゃん、という輩には、では賃貸の場合は、と問う。タブレットでも10インチ以上のものなら落として割れば相当の被害だ。だから従来、こういったものには「使わない」のが常識だった。
だが、そこへIoTが登場することで、新たな可能性が見えてくる。つまり、粘着が取れそうな時に警告してくれるのなら対処ができる、ということだ。例えば粘着剤を水玉状に多数配置しておいて、粘着力の強さを様々に変えてランダムに配置すると、弱いものから順に剥がれていくはずだ。この状況をモニタし、解析し、アラームを出せばよいことになる。
電池だけでやるにはちょっと心許ないが、粘着させる機器が電化製品なら、そこからちょっと分けてもらう、ということができる。太陽電池でも良いだろう。それにLPWAを組み合わせればよい。単純に何個以上剥がれたらアラーム、でも良いし、上の1列が全部剥がれたらアラーム、でも良い。それには重さや剥がれる速度等、色々なファクターが考えられ、適切なアラームを出すにはそこそこノウハウが求められる。AI解析までいってもおかしくない。
あるいは、1枚の大きなものでなくとも、10cm画のシート10枚セット、などでも良いかもしれない。ちょっとプログラム上の工夫は必要だが、これらは連携して警告を出すことが可能だし、別々に使っても良い。
警告が適切なら、むやみに強い粘着力を出す必要はないし、マジックテープのようなものでも応用できるだろう。世の中の多くの固定器具がこれに置き換わっていくことも想像できるし、今まで固定できなかったものが固定できるようになるのを色々想像するのも楽しい。
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