2018年11月20日火曜日

非常用キャリアLPWAデバイス


携帯用のソーラーバッテリや手回し充電器が役に立たないということは、別項で述べている。携帯電話というのは意外と消費電力が大きく、こういったものでは追いつかないからだ。逆に言えば、携帯電話以外の超低消費電力デバイスがあれば、それは防災用として貴重だ、ということになるはずだ。

ここで考えるのは、クレジットカードサイズのキャリアLPWAデバイスだ。普段はモバイルバッテリに貼り付いていて、そこからデバイスのスーパーキャパシタに充電している。また、スマホとはBLEで繋がっていて、GPSの情報を定期的に貰い受けておく。一度充電すれば数週間は使用可能とする。

できることはSNSだけとする。タグサイズにしなかったのは、キーボードと表示デバイスをつけるためだ。キーボードはメンブレン、表示はE-Inkかモノクロ液晶にして低消費電力を保つ。送り先はスマホであらかじめ設定しておく。定型短文か自由にタイプするかを選び、送信する。受信も可能とする。SOSボタンもあると良いだろう。SNSとは言っても通常のプロトコルである必要はなく、非常時用に超低消費電力にカスタマイズするのがよい。

この仕掛けがあれば、スマホとモバイルバッテリの両方の電源が切れても、暫くの間通信可能である。また、本人が意識を失っていても、双方向通信が可能なので、遠隔操作で位置を特定することができる。災害時に限らず、例えば子供に持たせるのに安心だし、徘徊確認、物流追跡、機器の保守用など、色々と応用が可能になるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: