2018年11月18日日曜日

4DX-WHILL


WHILLは、電動車椅子だ。前輪にオムニホイールを搭載しており、その場で旋回ができる。またBluetooth LE経由でスマホ操作ができる。

スマホ操作ができるということは、コンピュータ制御で任意に動かすことができるということだ。従来の車椅子にはなかった発想だ。これに上下や傾き制御などを取り入れることも、可能なのではないか。

上下動、左右前後への傾きが可能なようにこれを改造することは可能だろう。そうすると、大きくは二つの新たな特性が期待できる。一つは、道路状況に応じて凸凹や傾きがある道において、体が傾くことのないように制御するという使い方。下り坂で前のめりになるのは怖いから、常に正中するように直してやるものだ。そしてもう一つは、積極的にこの制御を利用するというもの。例えば映画館の「動くシート」(4DXなど)だ。

VRや大画面で映画やゲームをしながら、それに合わせて椅子が動くというのは、新たな体験だ。また大画面でなくとも、普通にテレビを見ていてそれを感じるとか、画像に合わせずとも玄関のチャイムに連動させたり、火災報知機や緊急地震速報に連動させるなど、全く関係のない使い方もできるだろう。

もっと言えば、振動や傾きにパターンを当てはめて、言語のような使い方もできるはずだ。右に傾けばどう、前に傾けばこう、振動と組み合わせるとそう、などだ。これは足が悪いだけでなく耳が遠い人にも応用できるので、そういった応用も色々と考えてみるとよいと思う。

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