2018年11月13日火曜日

VTuber教育ダンジョン


VTuber向けツールが充実してきたことで、仮想的な人物が登場する動画コンテンツが簡単に作れるようになってきた。もうそろそろ、教育コンテンツへの応用が出てきても良いように思う。

元々、教育コンテンツとしての映像は、MOOCなどでは使われてきている。しかしVTuber向けツールを使うことで、これは更なる発展が可能だ。というのは、単に一方通行の映像というだけでなく、理解度に応じて複数のシナリオを用意した、ダンジョン的な作りが可能になるからだ。

教育はゲームになる。おなじみの選択肢は、直前の内容が理解できたかどうかによって分かれていく。それは「理解した」「分からない」でも良いし、ミニテストで振り分けても良い。各ステージはマイクロスタディ、要はごく細かい教育コンテンツであり、これは映像でよいのだが、実際の映像というよりは、シナリオに従ってCGをリアルタイムで生成して再生するイメージになる。

つまり、例えば時事のネタを織り込んだり、季節によって背景や教師の衣服を変えたり、といった変化は可能になるし、生徒の名前やその理解度、性格に応じた細かい調整が入る余地があるわけだ。単純にはしゃべる速度、言語、教師のキャラクター設定などがパラメータになっていてそれを調整できる、といったものだ。

実際のゲームと違ってゴールはない。教育テーマ毎の理解度が点数となり、その点数を上げていくことが目的になる。そういった個々のコンテンツ同士の接続には決まった道はなく、多数の生徒が選んでいくと太い道ができるようにしておく。

世のゲームが皆こんな風になっていけば、人はこぞって教育を受けたがるであろう。リアリティのあるゲームエンジンも良いが、こういったプラットフォームがあっても良いのではないだろうか、と思う。

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