2024年10月2日水曜日

メタバース警察

 

メタバース内でも犯罪は起こり得る。既に問題になっているのは、メタバース内での集団レイプ事件だ。アバターだからといって精神的被害がない訳ではない。実際に発生した事件では、現実の警察で捜査が行われている。

現実の警察が動くことがあるとしても、メタバース上で犯罪が起きてから実際に行動するまでは長く時間が掛かり、多くの証拠は失われてしまうだろう。だがメタバースは全てコンピュータ上で動いているので、犯罪が起こればシステム側がその証拠を確実に抑えることは可能である。例えば誰のアバターがどこにいてどんな行動をしたかは、証跡を取れば分かる。だからメタバース上の犯罪捜査や抑止は、メタバース空間提供業者の中で専門の組織を組んで、これに当たるべきである。

この組織は常時メタバース上に待機しており、ユーザの「110番」(通報)を受ければ秒速で現地に飛び、被害者と加害者を各々別の隔離された空間に飛ばす。そして各々事情聴取すると共に証跡を取り、裏付けを確認する。そしてそのレベルに応じて注意、ID停止、ID剥奪、警察への通報等を行い、被害者には裁判に必要な証拠を提供する。マスコミへの公表等も行う。

通報を受けずとも、犯罪発生率の高いところは巡回したり、犯罪のパターンを調べておいて証跡から自動警告するような仕掛けも作ってほしい。逃れようのない証跡が常に残るので、犯罪の抑止は現実よりずっと簡単なはずだ。

このためにも、IDは公的な身分証明書と対応させ、ブラックリストも作っておくべきだろう。ID作成時の契約条項にも、当然これらは書いておく必要がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: